「お仕事は何ですか」「あ、フリーターです」


いい歳した大人が初対面で話すことと言えば、だいたい「お仕事なんですか」って話だ。

俺はそのたびに「フリーターです」と答えている。

冠婚葬祭であっても、そう答えている。

そうすると相手は一瞬困ったような感じになる。

間違っても「それは素晴らしいですね」とか「いやぁ、羨ましい」みたいな話にならない。

相手が女性だった場合、職業きっかけで恋愛に、みたいな雰囲気にもならない。

だいたい40代の男がフリーターであるとすれば、「貧困」とか「非正規雇用」とかのネガティブなことを連想するだろうし、そしたら当然、別な話題にしとこう、みたいな感じになる。

ただ、俺は聞かれれば自分のフリーターライフの良さも答えられるし、不安なことも伝えられる。

相手が嫌な奴じゃなければ年収や家賃とかも答えたりしている。

俺としては「フリーターの全員が不幸だ」みたいなことはちょっと違うんじゃないかと思っている。

できれば俺がフリーターであることを一緒に面白がってくれるような人や、別に何とも思ってない人と友達になりたいと個人的に思っている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?