世界半周記⑨エジプト〜なんぼのもんじゃいピラミッド〜
朝、カイロに到着。
空港を出て市内へ。
昼食を求めてコシャリ(米、スパゲッティ、マカロニ、豆にフライドオニオンとトマトソースをかけごちゃ混ぜにしたエジプト料理)の有名店に向かう。店の前で出会った中国人男性の旅行者に誘われ、一緒に食べることに。トマトソースのパスタが好きなのでかなり期待していたのだが、大味で少し期待外れだった。
宿にチェックイン後、寝不足だったのでしばらく寝る。起きて夕飯へ。
宿に戻ると、同室に自転車で世界一周中のたかしさんという人がいてしばらく喋った。
その後、一緒に夜食を食べに外へ。
フィリピン留学中に出会い、長年世界一周をしているせいさんという共通の友人がいることがわかった。南米で一緒になったらしい。
世界は広いが世間は狭い。
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ギザのピラミッドを見物。
ピラミッド周辺の自称ガイドやラクダ引きは、これまでの旅いちばんのウザさだった。
インドの「ウザさ」はどこか憎めないし、モロッコの「ウザさ」には愛嬌があったが、エジプトのそれは高圧的で最悪だった。
人生で初めて他人に対して"F○ck you"と言ってしまった。
(ガタイのいい相手だったので、その後小走りで逃げた)
こうしたこともあり、ピラミッドはただ石を積んだだけにしか見えなかったし、スフィンクスは意外と小さくてしょぼいなとしか思えなかった。
その後昼食のため近くの店に入ると、昨日一緒にコシャリを食べた中国人男性とバッタリ出くわした。
別の中国人旅行者2人と食事していたので混ぜてもらうことに。
節約中だったので飲み物とサラダだけ頼んだら、ピザやパスタもシェアしてくれた。優しい。
夜行列車でルクソールへ。
同宿の日本人男性にっしーさんと一緒になった。
前後の席だったのだが、にっしーさんが隣の席の変態に襲われそうになったため、私の隣に避難してきた。
冷蔵庫のようにキンキンに冷えた列車は、灼熱の荒野を南下していく。
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夜行列車はルクソールに到着した。
ナイル川クルーズに参加するにっしーさんとはここで別れる。
宿にチェックイン後、ルクソール神殿とカルナック神殿を見物。
馬車使いやタクシードライバーのしつこさが異常だ。
ピラミッドに続き、つい2回目の"F○ck you"を発動してしまった。
逆ギレして刺されるリスクもあるので、キレるときは日本語でキレるようにしようと決めた。
これ以降は、にっしーさんから教わった、イヤフォン聞こえないふり作戦を実行したら、かなり楽になった。
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朝からツアーに参加し、王家の谷などを見にナイル川西岸へ。
にっしーさんと再会。
日本、韓国、台湾、中国、インド、アメリカ、ハンガリーと、多国籍の御一行になった。
昨日に続き暑かった。水分を取らずに長時間歩いていると、命の危険を感じるほどの炎天下だ。
さらに上流のアスワンに向かうにっしーさんたちと別れ、夜行バスで一路カイロへ。
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早朝、カイロに到着。
ツタンカーメンのマスクなど名だたる収蔵品が展示されているエジプト考古学博物館に向かう。
が、道中もいろいろとイラつくことがあったりして、これまでのイライラが募り、10分かからず展示を見終える。
おそらくこれまでの来館者の最短記録を更新したのではないだろうか。
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フライトのため、地中海沿岸のアレクサンドリアへ移動。
結局エジプトでは最後までイライラすることが多かった。
そんな中で、同宿の旅人たちには救われた。
日本人宿は少し敬遠していたけど、もっと早く泊まってみればよかったなと思った。
深夜のフライトで、最後の目的地ケニアへ向かう。
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