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【雑感】【仕事】答え(情報)を持っているのに『教育目的』で答えるのを渋る上司はクソ

(このnoteは3分で読めます。約2,400文字)
新卒入社したITベンダーの新卒研修では、自らの思考力を高めるためにわざと抽象的なお題が与えられ、それについて考えるという内容でした。具体的にいうと『○○業界の課題を解決するプロダクトを考えなさい。』のようなお題です。当然○○業界について新卒社員は知らないし、その業界でどんな課題があるかも分かりません。ましてやどのようなプロダクトが有効なのかすら知見がない状態です。

この全くまっさらな状態から仮説を立てて情報を集め検証していくというサイクルを繰り返していきます。確かに、思考力という意味では鍛えられるのかもしれません。

しかし、私はこの研修が大嫌いでした。『何で既に答えがある課題を時間かけて考えなければならないんだよ。』と不満に思っていました。当然、新卒研修であるためこの課題には人事側が用意した答えがあります。解法すらも用意されています。試験勉強ならまだしも、『なんで社会人になってまで車輪の再発明をしないといけないんだよ。』と思ったことを覚えています。

同じように、配属されてからも当時の上司から、私を試すような課題が与えられました。上司側が答えを持っているのに、『教育目的』という名目で私が最初から考えて、上司に答えを持っていきます。上司側も私がどこまでできるかある程度予想がついていたんでしょう。不足している点を淡々と述べてやり直しというパターンがお決まりでした。

実際に思考力が上がるという側面はあるかもしれません。しかし、既にある答えを出し渋るのは愚の骨頂だとも思うのです。このnoteでは【仕事】答え(情報)を持っているのに『教育目的』で答えるのを渋る上司はクソと思う私の雑感を書きます。

✅1、『答え』を最初から求めてはいけないのか

『答えが既にある問題を、改めて考える意味ってなくない?』と新卒研修に対する不満を同期に話したことがありました。すると同期は『君はなんでもすぐに『答え』を見てしまう癖があるんじゃないかな。その癖がついてしまうと『答え』がない問題に出会った時に、それを解くための思考力がない状態になってしまうかもしれないよ。今の研修は思考力そのものを上げるための研修だからしっかり受けた方がいいよ。』と言いました。

確かに私はすぐに答えを求めてしまいます。受験勉強においても、ちょっと考えて答えが分からなければすぐに解法を見てしまうタイプです。しかし、社会人になってからの、『答え』をすぐに求めてしまう行為はそんなにも悪いことなのでしょうか。

むしろ、少し考えて分からなければ積極的に『答え』を探していった方がいいと思うのです。もし、『その時に自力で問題を解く思考力がなければダメではないか。』と言われるのであれば、『そもそも、自力で解けるほど簡単な問題は世の中にそんな多くない。たいていの場合は、誰かと協力して『答え』を出すことが多いのだから、思考力はある程度あればいい。』と返します。


✅2、『答え』がないことに対して頭を使いたい

何も、頭を使いたくないと言っているのではありません。車輪の再発明のように、既に『答え』があるものに対して時間をかけて頭を使うことに意味は見い出せないと言っているのです。

『いずれ『答え』のない問題にぶち当たるのであれば、それまではとことん頭を温存しておきたい』、そう思います。これは私だけなのでしょうか。『頭を使わなくていいのであれば、そうしたい。』という考えは、ナマケモノの思考なのではありません。むしろ、生産性に取りつかれた現代ではいかにインプットを少なくアウトプットを大きくするのかが重要なわけですから、普通の思考です。


✅3、研修ならまだしも仕事において答えを渋るのは愚の骨頂

さて、新卒研修の課題を引き合いにここまで書いてきました。新卒研修において思考力を高めるという『教育目的』の元、『答え』がある問題に取り組むことは百歩譲って受け入れられます。(実際は全力で拒否したいのですが。)

しかし、現場で上司が『教育目的』とのたまわって、『答え』を渋るのは愚の骨頂でしかありません。仕事を振られ、『それってどうしたら良いですか?』ときたときに『まずは自分で考えてみようね』と言う上司がいます。正直、私はイラッとしてしまいます。

『顧客に最大限のメリットを提供するためにはどうするべきかを効率良く考え、実行していくのが仕事であって、お前の教育遊びに付き合うことが仕事じゃないんだよ。』と思ってしまいます。

上司側で既に『答え』もしくは『あたりを付けているモノ』があるのであれば、それを惜しみなく部下に伝えてしまうべきです。それで思考力が下がってしまうようでしたらそれまでです。どのみちそんな部下には、『答え』を出し渋って思考させようと試みたところで、思考しないでしょう。不満が溜まるだけです。『馬を水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない』なのです。


✅4、まとめ

今回は部下側の視点として私の雑感を書きましたが、上司側の視点では『助言などなくとも自走できる部下になってもらうために、どんどん鍛えていこう。』という考えで『答え』のある問題も振っているという側面があります。

上司と部下で考え方はおそらく異なります。1on1等でしっかりとお互いの考えを共有しておくのが良いでしょう。そうしなければ、上司は『こいつはすぐに『答え』を求めようとして自分で考えないな。』と思い、部下は『いちいち『答え』を渋ってめんどくさいんだよな。』とすれ違ってしまいます。

私としては、車輪の再発明ほど無駄なことはないので『『答え』があるならさっさと教えてよ』と思うだけです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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