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#58 人間 x 敵意帰属バイアスを語る


とある会議で

突然敵意剥き出しの言葉を投げつけられたことがある


その人物とはグループで何度か食事し

ちょっと独特だなぁ…という印象はあったけど

悪い人だとは思っていなかった


会議の内容は惰性でやっているような

毎年こうだからこう

形式だけのモノだった


僕は基本そういうものが嫌いなので


新しくこういうものはどうだろう?

古い考えは駆逐しませんか?


的なちょっと生意気にも捉えられる

言葉でプレゼンをした


もちろんそこにいる人たちを

馬鹿にしているわけではなく


新参者の自分だからこそ

しがらみのない意見を出すことが

新しい仕組みへの一歩に繋がると思い

場を和ませながら話したつもりだった


でもそこで噛みつかれた


目が血走って

言葉の揚げ足をとられ

敵意の塊を投げつけられた


もちろん周りの空気も最悪

会議どころではない


そして僕ももれなくブチギレた


こうなった時

民意は「変化」を選択することはない

大切なのは安定だから


結局当たり障りのない

去年と一緒が選ばれた


当然僕はそのコミュニティーへの

興味がなくなった


仲良しこよしがしたかったわけじゃなく

いいものが作りたかった




最近「単語脳」と「文脈脳」という言葉を覚えた


人によって言葉を単語で認識する人

文脈で認識する人がいるというもの


例えば冗談で「お前馬鹿だなぁ」と言った言葉を

そのまま受け取る人


「先輩に対して馬鹿はないんじゃないですか?」


そういう風にその前後の文脈を汲み取れず

単語だけに反応してしまう


そういう人が一定数いる


この話を聞いた時

その彼のことを思い出した


確かに文脈の流れでなんとなくわかるだろう

って僕は勝手に思ってしまい


彼は「単語」に噛み付いた


この話は基本僕が悪い

それは反省しなきゃいけない


それよりも

そういう考え方の違い

捉え方の違い

「単語脳」と「文脈脳」を知らなかった自分が


生意気なことを言っていたことが恥ずかしい



もうひとつ


敵意帰属バイアス」という言葉がある


相手から何かを言われた時、勝手に敵意に感じ取り「こっちを馬鹿にしているのだ」と悪く解釈する認知傾向。

敵意帰属バイアスを持つ人物ほど、自分に敵意を向けてくる相手への報復という意味で、攻撃行動を取りやすい。報復のつもりで、相手を引きずりおろそうと必死になる。


この解釈を読んだ時も

彼のことを思い出した


彼には羨ましいと思う感情があったと思う

そして間接的に自分は馬鹿にされていると

感じてしまっていたかもしれない


敵意帰属バイアスが働いてしまった人への対処法は

敵意帰属バイアスが追加で発動する

きっかけを与えない


つまり、もう声をかけないことです


冷たい言い方かもしれませんが


敵意帰属バイアスは

自信がない、見下されていることを

極端に恐れるところからきているので

常習性があります


何かのきっかけでまた発動してしまうかもしれません


なので僕が彼と縁を切ったことは

正しかったと思います


きっとあなたにも

思い当たる人はいるんじゃないでしょうか?


できるのであれば距離を取りましょう


絶対に間違いを指摘してはいけない

あなたがますます憎まれるだけです


もしあなたが上の立場の人ならば

間違いを正すのではなく


自信をつけさせる言葉を

相手にかけてあげてください


世の中には「単語脳」と「文脈脳」

そして敵意帰属バイアスの人間がいる


そういう人がいる上で

自分の言葉を選ぼう


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