自作詩『星々の歌』
こんばんは、小西里です。
この間私の詩集『星々の歌』からいくつか、うぃりーが朗読して音声配信を行いました。今回は音声配信で詠んだ歌をご紹介致します。
ちなみに音声配信の記事はこちらです↓
https://note.com/frate_to_leo/n/n51a93e0b833e
『星々の歌』
《明けない夜》
本日未明
男が発狂
警察に捕まり
曰く
“明ける夜が怖かった”
明けない夜はない
みんなの希望
明けない夜はない
誰かが救われた言葉
明けない夜はない
誰かを壊した言葉
《寝不足パーティー》
寝不足パーティー
寝不足パーティー
眠らない
眠れない
寝不足パーティー
パッパラパッパッパー
幻聴
幻覚
目ん玉グルグル
心臓バクバク
ドンドンパフパフクールクル
南無阿弥陀仏
ウケケケケ
《信号待ち》
夜
赤信号
星ト飛行機ヲミマゴウ
疲レ果テ
体ガ重ク
雲ガ多イ
美シクナイ夜
星ガ見タイ
《星に愛される子》
いつか飛べると信じていた
人間は翼を持たなかった
飛べないのだろうか
空を見上げる
暗く
恐ろしく
美しい
ああ
飛びたい
星が呼んでいる
いまいくよ
瞬間
体が吹き飛ばされる
体が重い
何だ
誰だ
誰かが後ろから抱きついている
キッと後ろを振り返り睨んでやる
泣いているソイツも重かった
「星が呼んでる」
「呼んでないよ」
「そんなことない」
「星のもとにいくのはもっとずっと先なんだ」
「それじゃあ体が重いままだ」
「それが生きるってことなんだよ」