報道機関に「悪い報道」を自粛していただきたい件。

けさのNHKのニュースで、学校の水泳授業中止のニュースを(たぶんこれか)やっていた。その中で、当の子供(小学生?)のインタビューを流していた。

子どもに話を聞く必要があるのか?

子どもは、思ったことを言葉で表現するのが上手くできない。でも、大人の顔色を見ることはできる。だから、マイクを向けられれば、記者の顔色を見ながら、要求された答を話すことはできる。でもそれが本心かどうかはわからない。

コロナ下の子どもたちは、おそらく大人以上に深く傷ついている。その感情をうまく表現できないだけで、それは彼らの心の中に、ヘドロのようにたまっている。傷ついた子どもたちを、インタビュー取材は追い詰めてはいないか。さらに傷つけていないか。

ということを、記者やデスクは考えなかったのか。無配慮すぎないか。これはハラスメントではないのか。

政府を追い詰めないで、子供を追い詰めてどうするんだ。

というのはあくまで一例だけど、どうも最近、「悪い報道」が気になってしょうがない。「悪い報道」とは、善意のツラをしながらも、その報道行為が結果的に社会に悪影響を与える報道だ。

報道の「非国民狩り」とか。

また、どうも最近、テレビ・新聞の報道と、SNSなどのネット言論(言論に値しないが)とがハウリングを起こし、エスカレートする傾向があるようだ。テレビのメイン視聴者は圧倒的に高齢者だから、おそらくはその主体は高齢者世代なのだろう。日本「縦」社会では高齢者がとにかく偉いことになっていて、しかも今は高齢化社会なので、となると偉い人がいっぱいいて、偉い人は偉くない人を叱りまくる構造になっている。テレビで「けしからん人たち」を見た偉い人たちは、頭に血が上ってSNSで彼らを叩きまくる。それをネタにテレビが騒ぐ。それを見た偉い人たちはもっと頭に血が上る。というサイクルだ。

だから、報道機関なり報道記者なりは、自らの報道行為を再構築したほうがいい。社会に悪影響を与える行為は、それこそ「自粛」してもらいたい。

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