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集客効果の見える化・キャンペーンチラシのデザイン

毎日送られてくるポスティングのチラシ。見ないで捨てる人も多いと思うんですが、僕は結構発見があるので見るのが好きです。本日届いたチラシはマッサージ店のチラシ。なんと新春キャンペーンで大特価の80%オフ!すごい思い切った割引ですよね!

今までマッサージ店にあまり興味のなかった僕ですら、一回くらい試してもいいのかも!?と思わず惹かれる内容です!

ただ少しもったいないなぁと感じる点もありました。

そこで今回は集客効果の見える化・キャンペーンチラシのデザインについてお話したいと思います。

さてせっかく大幅な割引までして作ったであろうこのマッサージ店のチラシ。何がもったいないと感じた点かというと、それは、かけたコスト分の集客があったのかどうか、効果測定できる仕掛けがこのチラシにはなかった点です。

仕掛けといっても大それたものではなく、ものすごくシンプルなことです。

「チラシ持参の方限定」

という条件が記載されていなかった。この1点です。

チラシによっては切り取り線付きのクーポンタイプだったりもしますが、おそらくみなさん一度は目にしたことがあると思います。というかほとんどのキャンペーンチラシにはこの仕掛けがあるといっても過言ではないってくらい、しょっちゅう見かけるものだと思います。しかしそんなお馴染みの仕掛けがこのチラシにはなかったんです。

この「チラシ持参の方限定」という条件記載の具体的な利点を説明すると、例えば来店したお客さんにチラシを手にした方が少なければ、ポスティングしたエリアが良くなかったのかもしれない、ということが見えてきます。その場合はエリア変更もしくは拡大するという判断ができます。

あるいはキャンペーンそのものがグッとくる内容じゃなかった、ということも考えられます。その場合は少し手間はかかりますが、同エリア・同部数でキャンペーン内容の違うチラシをポスティングしてみなければわかりません。が、少なくとも今回のような大幅な割引であれば、その線は考えにくいな、という判断はできます。

「チラシ持参の方限定」の条件がないと、この判断すら難しくなってしまうんです。

なんとなくチラシを作って、なんとなくバラ撒く。そしてなんとなく集客増えたかも?それだとせっかく作ったのにもったいないですよね。

すごくシンプルなことなんですが、この「チラシ持参の方限定」という条件を付けることで、デザイン・印刷費、ポスティング費、それらすべて合わせた販促制作費用に対して、どれくらいそのチラシで集客があったのか、そしてひとりあたりお客さんを獲得するためにかかったコスト、つまり費用対効果がわかります。

これは次回チラシを制作する際に、コストをどのくらいかけるべきか、どういったキャンペーンを打つべきかの判断材料になるので、非常に重要なポイントなんです。このポイントをおさえておけば、次回からある程度仮説を立ててキャンペーンチラシを制作できますよね。

デザイナーの仕事としては、依頼通りにデザインして、納品したら仕事は完了です。実際そこで終わってるデザイナーもいると思います。まさに今回のチラシのように。ですが僕は、むしろ納品してからがスタートだと思っています。チラシを作ることが目的ではなく、そのチラシを使って、集客することが目的のはずです。であるならば、集客効果の高いチラシを作るべきですし、その目的を達成するためには、まず「集客効果の見える化」をしなければなりません。

ただ作るだけではなく、納品してからのことも考えて、僕はいつもデザインを提案しています。

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