2021.07.28 自転車で大阪市低山縦走の日

昨日の話。
登山が趣味とか言っておきながら、登山についてほとんど書いてなかったことに気付きましたので記録していきます。
今登りたい山がことごとく遠方なのですが、今の仕事柄、まとまった休みが取れないのが難点なので、とりあえず今回は超がつくほどの近場として、大阪市内の低山をチャリで縦走することにしました。

1.西九条駅(此花区)〜天保山(港区・標高4.53m)
今回は西九条駅で自転車を借りることにしました。駅前にある駅リンくんで一日レンタルした26インチのママチャリです。

此花区から港区に渡るには、安治川(あじがわ)を越える必要があります。
自転車や歩行者は、西九条駅から南側の「安治川隧道」と呼ばれる、大阪市が管理する水中のトンネルを潜っていきます。

安治川隧道(港区側から)

安治川を越えると港区に入ります。
あとはひたすら南西へ。地下鉄中央線沿いに進み、再び安治川の河口の坂を越えると、右手に天保山公園があります。

天保山(てんぽうざん)は人工の山で、ご立派にも二等三角点が設置されています。
もともと安治川と大阪湾を行き来する水運のポイントとして活用されていたそうです。
長らく日本で最も低い山として知られていましたが、仙台市の日和山(標高3m)が東日本大震災の地殻変動で標高が変わり、今は2番目に低いとされています。

対岸は此花区。zepp Osaka baysideが見えてます。

2.天保山〜昭和山(大正区・標高33m)
次は昭和山(しょうわざん)に向かいます。来た道を戻り、進路を南東に変えて尻無川を渡ります。
川を渡るとそこは大正区。泉尾から南の千島公園に、昭和山はあります。
何気にこの行程の最高峰。

昭和山も人工の山で、昭和45年に地下鉄建設の残土で作られたそうです。当時の公園整備計画と併せて、公園内に設置され、展望台が設けられています。

3.昭和山〜聖天山(阿倍野区・標高14m)
続きまして、聖天山(しょうてんやま)へ。
ここへ行くには木津川を渡って西成区を経由し、阿倍野区へ行く必要があります。
川の多い大阪市、また川を渡らなければならんわけですが、ここはなんと自転車ごと渡し船で対岸へ渡ります。
管理は大阪市建設局で、利用料金は無料。

撮影禁止のサインがありますが、運航中の撮影禁止という意味です(念のため補足)


対岸は西成区津守。
南東に進路を取り、阿倍野区松虫通。聖天山のお寺、正圓寺に入ります。
山というより丘の上にあるお寺の境内が山頂。


4.聖天山〜帝塚山(住吉区・標高19.8m)
住吉区へ南下。この行程で最も南のポイント。
帝塚山(てづかやま)は南海本線の駅のすぐ近くにあります。標高は19.8mとされていますが、古墳になっていて立入禁止です。被葬者は不明ですが、おそらくこの地方の豪族なのでしょう。

ちなみに僕は昔、この近くで働いてました(苦笑)

5.帝塚山〜茶臼山(天王寺区・標高26m)
いよいよラスト。南海本線沿いに北上して天王寺区へ向かいます。
ここで一つ、オトナの社会見学をしようと思いつきました。
大阪市に残る遊郭、飛田新地を通っていくことにしました(チャリで素通りするだけw)。
当たり前ですが、営業中のお店は撮影禁止。ほんとに店先にいる受付のおばちゃんと、その奥にいるお姉さんを見てすーっとペダル漕いでました笑

天王寺駅、天王寺公園の前を通り、茶臼山(ちゃうすやま)へ。
大坂冬の陣・夏の陣の舞台にもなった場所ですが、頂上は真田幸村の活躍を書いたポップだらけでした笑


お隣の一心寺で茶臼山登頂の登山証明書をもらいました。

もうあとは帰るだけ。
天王寺区→浪速区→西区→大正区→此花区へとぶっ飛ばしてきました。途中、またオトナの社会見学として、松島新地のお店の前を素通りしました。受付のおばちゃんと奥の綺麗なお姉さんを眺めながら笑

また安治川のトンネルを潜り、西九条駅で自転車を返却して終了。
走行距離はトータルでおよそ30キロ、4時間弱の道のりでした。
暑かったけど、久しぶりに自転車で大阪市内を走り回って楽しかったです。生まれ育った街を眺めるのは悪くないものです。
安治川トンネルに着くと、ひたすら「大阪は蒸し暑い」だの、「アフリカは暑いけどカラッとしてんねん」だの、ひたすらぼやいてるおっちゃんがいて笑いそうになりました。

さて、そろそろ高い山行きたい。

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