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降り過ごしてたどり着いたピサの斜塔。"イタリアぶら旅⑤"

ポンペイからナポリ、そこからローマへ弾丸で夜12時前にホステルへ帰ってきた。次の日は朝早く6時前にホステルを出て、フィレンツェ行きの列車に乗る。基本的にこの旅はのんびりと景色を楽しむというよりは移動しながら街を眺める。そんな旅だ。そして、移動はなかなかに体力を必要とする。

リヨンを出て、4日が経つこの日。ニース、ローマ、ナポリ、ポンペイと流れるように移動してきた私は疲れがなかなかのレベルに達していた。歩き疲れと移動疲れ、そして防犯への警戒心その中での刺激ある街並み。様々な刺激が一挙に流れ込む。この次はルネサンス期に栄えた美術が有名なあのフィレンツェ。街並みがとてもきれいと聞いたのでとても楽しみにしていた。列車に乗って曇天の風景を見ながらぼんやりと移動の時間を過ごしていたら、あっという間に到着した。この駅なのかともたもたしていると気づけば列車のドアは閉まってしまい、そのまま発車してしまっていた。疲れもあり、ゆっくり出ても大丈夫だろうという油断もあった。

到着してから発車の間隔が思ったよりも短いな、なんて思いながら、ドアがもう開かないことを確認してとぼとぼと車内へ戻る。次はどこに行くんだろうとGoogleMapで調べながら次はもしかしてピサかな、いや距離間隔的にもしかするとジェノバかもしれないとか予想をする。列車が到着したのはピサだった。正直ピサにも行ってみたかったので自分的には結果オーライ。今度は急いで降りてピサの街に出る。

ピサ中央駅

この日は雨でかの有名なガリレオ・ガリレイを輩出したことでも有名なピサ大学に向かう学生たちが通学するのを見れた。

雨でも風情のある街並み

そしてこの日はピサで最も人気なパニーニが食べられるお店に訪れた。それがこちら。

L'Ostellino

場所:Piazza Felice Cavallotti 1, 56126, Pisa, Italia

上質なハムやチーズなどが挟み込まれファーストフードとはおもえないぐらいの上品かつボリューミーな味わい。毎日これを大学生が食べれると思うとすごく贅沢だ。店員さんも陽気に注文を受けてくれる。

次の日は天候に恵まれ、朝日に照らされたピサの斜塔を撮ることができた。ピサの建築はとてもきれいでローマで見たものとはまた違う。ローマの建物は年季を感じるが、ピサはなんだかデザイン性を感じる。建てられた時期が全く違うからだろうが。

ピサの斜塔

ピサのドゥオモ

なり行きで行きついたピサだったが、街としてはコンパクトでとても愛着の持てる街だった。店の人も陽気に、かつ真摯に対応してくれ人も街も温かいそんな印象を持った。都会の喧騒から離れかといって田舎でもないほどよい大きさの街。そういう街に旅の良さを実感できる旅情があると思った。

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