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フランス語学習のあれこれ5 聞く

皆さんの中にはフランスでテレビの天気予報を見たことがある方がいると思います。早口でびっくりしませんでしたか?私はフランスに来た当初、あの天気予報が全くわからなかったのが、ある日決心して、ニュースの天気予報の時だけは真剣勝負と思って聞いているうちに、ほぼ分かるようになってきました(決心してからどれぐらい経ったか全く覚えておらず書けなくてすみません)。結局は説明のパターンや気象の単語を知れば、すごく難しいという事ではなかったのですが、漫然とではなく「集中して聞く」というのは一つのコツだと実感しました。今日は「聞く」について書いてみたいと思います。

まず思い浮かぶ学習方法は普通に「聞く」ということです。聞いて意味が分かるかという事ですね。でも、それ以前に、単純にフランス語をほぼ音として聞くというだけでも、意識の向け方次第でトレーニングになります。どのように発音しているかよく聞いて「耳をつくる」、bとv、bとpなどが聞き分けられるかなどは、初級の時点でクリアできると後々楽だと思います。

初級の時に学校でやって役に立った勉強方法は「ディクテ」です。発音のルールを一通り覚えてないといけませんが、独学でもできて色々な面で学習効果のある方法だと思います。単純に聞く事自体に加え、綴りや文法にも効果があるし、書くことの練習にもなります。

方法は簡単で、フランス語を耳から聞いて、聞いたことをそのまま紙に書きます。レベルに合ったスクリプト付きの音声教材があれば自己学習ができます。ディクテ用の教材ならスピードの配慮や要点を勉強できる文章をつくってあるでしょうから尚更よいと思います。

フランス語は単語を連続して発音するルール(リエゾン、アンシェヌマン...)の影響で、一つの単語として習った時の音と、文章の中に出てくるときの音が違う時がありますね。enfantは「アンファン」ですが、文章の中で「les enfants」と出てくると「レザンファン」になります。ここに、最初のうちは難しさがあると思います。初級のディクテはこういった点に慣れていくのに役立ちます。他にも、音にあらわれてこない複数形や女性形の一致などにも気をつけるようにしましょう。文法の知識も使いながらディクテをして慣れてくると、聞いたフランス語が正しく書いたものとして頭に浮かぶようになります。そして、もっと難しい文章を聞くときに、リエゾンなどにとらわれないで聞けるようにもなっていきます。初級のころから是非ディクテをトレーニングすることをお勧めします。また綴りと発音の関係や、リエゾンなどが甘くて今一つ聞き取れないと感じている場合にもディクテをするのは有効です。

レベルが上がってフランス語が聞けるようになってきたら、ニュース、ラジオ、映画、歌などに挑戦したくなりますよね。入手できる音源の中で、ご自身が聞きやすいと思うものから慣らしていくのがいいと思います。子供向けのアニメーションや映画から始めるのもいいです。本の朗読CDも聞きやすくて私は今でも活用しています。会話する場面でフランス人の言ってることが聞けない場合は、映画を活用するといいです。色んな話し方のタイプ・スピードに慣れたり、話し言葉を覚えたりすることが役に立ちます。私は同じ映画を何回もセリフを覚えるぐらいになるまで見たことで、教材やニュースとはまた違うフランス人のフランス語に慣れました。普通の市民の日常会話が繰り広げられる映画がいいと思います。

聞く力は急にはつかないので、日々の積み重ねが大事だなあと常々思います。お互い頑張りましょう!

では今日も読んで下さり有難うございました。

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