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出社率99%からフルリモートへ!リモートワークなしで私のキャリアは語れない[#デジタルで変わったこと]

こんにちは!今日はnoteのコンテスト企画「デジタルで変わったこと」に則って記事を書きます。

いまの私が一番に感じているデジタルの恩恵は、リモートワークが働き方の選択肢として増えたことです。なぜそのように思うのか、私のキャリア背景からお話します。


私のキャリア背景

私のキャリアは2013年に新卒で入社した化学メーカーの研究職から始まりました。当時はビジネス誌でリモートワークの紹介が時折あったと記憶していますが、外資系企業など本当に一部の世界のもので、もちろん国内の一メーカーの自社にそんな制度はあるはずもなく、私には縁遠い世界だと思っていました。

そんな中で、研究職の女性の先輩が一人、また一人と離職する姿を見ていました。彼女らの退職理由は「時短勤務終了(子の年齢が3歳まで)で家庭と仕事の両立が難しい」「配偶者の転勤に帯同する」といったもので、せめてリモートワークさえあれば(部署異動は必要かもしれないにせよ)彼女らの離職は防げたのではと考えた私は、『離職は本人らの問題』『〇〇さん辞めちゃったね。まぁ仕方ないね』と、人が何人も辞めているのにどこか他人ごとな組織や同僚に怒りを覚えます。

そうこうしている間に私は結婚しました。パートナーは転勤がありうる職種のため、同僚から「夫さんが転勤になったらKASHIWAさん仕事どうするの?w」と何度も聞かれました。その質問の中に「帯同するなら辞めるしかないよね。女性は仕方ないよね」みたいなニュアンスが込められているように思えて、ものすごく嫌で鬱陶しかったのを覚えています。

その後出産を経て育休から復帰した1年後、コロナ禍が始まりました。ここで当時勤めていた会社でも大きな変化が起こります。リモートワークの導入です。

導入はされたけど拍子抜け

リモートワーク導入直後は、部署内でも積極的にリモートワークを使う動きが見られたものの、すぐにその勢いが無くなります。

当時の部署は研究開発ということで、実験がメインのお仕事なこともあり、確かに毎日リモートワークというわけにはいきません。

それでも、リモートワーク導入後の2ヶ月後には当然のように大会議室で50人も集まる終日の定例会議を対面で開催する同僚たち。せっかくリモートワークが導入されたのに。。と、私は拍子抜けしてしまいました。

他にも
・ずっと家にいると疲れる
・家の光熱費がもったいない
・リモートじゃダメだよ。やっぱ出社しないと
・会議は基本FACE to FACEで(対面)
という出社肯定派が多数を占める私の職場と、コロナ禍で私が新たに配属された、私にとっては専門外のプロジェクトと馬の合わない上司、保育園からの自宅保育の推奨など、環境の大きな変化とコロナ禍のダブルパンチで私は体調を崩してしまいました。

体調を崩し、研究職としての今後を考えながら情報収集をしていると、どうやら世間にはフルリモートと呼ばれる働き方があることを知ります。

まだまだコロナ禍の日々で、軽い喘息傾向がある私の健康面と当時3歳の我が子への感染の心配、またコロナ関係なく夫の転勤で私のキャリアを中断させないためには、今フルリモートに転職するのが良いのではないか、そう考えてフルリモート転職に向けて動き出しました。

フルリモート転職への挑戦と挫折、内定

転職サービスに履歴書や職務経歴書を添削してもらいながら、フルリモートの求人へ応募するも全く思うようにいきません。

それもそのはず、当時のフルリモート求人の多くはプログラマー、WEBデザイン、マーケター、営業職が大多数を占めており、フルリモート経験もそれらの職種の経験もない私は箸にも棒にも引っかからないのは当然です。

それでも何とかフルリモートに有利な条件を積もうと、リモートでのボランティアや、フルリモート経験者の話を聞くなど動いていた矢先に、知人がフルリモートの求人を紹介してくれました。職種こそバックオフィスという私の想定とは全く違うものでしたが、猫の手も借りたい状態の小さなベンチャー企業へフルリモート転職することになりました。

デジタルのおかげで変わったこと

その後また職場に思うところがあり、今はまた違う職場でフルリモートで働いていますが、デジタルの力がなければ間違いなく私はフルリモートという働き方は出来ていません。

無理をして当時の職場で研究職を続けていたか、もしくは近隣で非正規やパートなど、別の働き方をしていたかもしれません。

私の場合、デジタルのおかげでリモートワーク、フルリモートという選択肢の誕生により、キャリアを他人ごとではなく自分事として捉え、自分に合った働き方は何かを考えながらキャリアの舵を取ることが出来ました。

世間ではリモートワークに懐疑的な見方をする意見もあります。
・リモートワーク中サボっているのではないか
・やはり対面じゃないと非効率
しかしこれからは少子高齢化で労働力の供給に制約の出てくる時代です。

コロナ前の働き方に郷愁を覚えて無理やり毎日出社の日々に戻すのではなく、労働力が不足してゆく時代にどう対応していくかを考える必要があります。リモートワークは場所を問わない働き方として、人材の確保に繋がる有効な手段ではないでしょうか。

・地方に住んでいるから
・毎日9時から18時で出社する働き方が出来ないから
という理由で、不本意な退職をせざるを得ない働き方はおかしいと思いますし、今の日本経済にそこまで人材の数の面で余裕があるとも思えません。

リモートワークがあれば、今までは埋もれかねなかった人材や、制約のある人でも働ける人は一定数いるのではないでしょうか。

デジタルのおかげで、リモートワークという働き方の選択肢が増え、自分のキャリアの舵を取れるようになる人が増える、ますますそんな時代が進むことを望んでいます。

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