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【対策は具体的に】考え方の癖をフレームワークで矯正

皆さん、はじめまして。
フレームワーク研究会で汗を流す中小企業診断士の渡邊悠輝と申します。

元々は半導体材料メーカーにて製造や開発に携わっており、製造業や卸売業の現場改善における生産性向上が専門です。

考え方の癖をフレームワークで矯正

1、知らず知らずのうちに得意分野に引っ張られる


私は週に2日ほど、沖縄県産業振興公社(事業者さんを支援する県の外郭団体)で窓口相談の担当もしています。
窓口相談では、さまざまな業種の事業者さんから多様な相談を受けます。
相談において前々から課題と思っていたのが、知らず知らずのうちに自分の得意分野に引っ張られたアドバイスをしがちになることです。
その事業者さんにとって最重要なのは作った製品をどう売るかというプロモーション戦略なのに、製造業出身の私はどう安く作るかというコスト低減の話に焦点をあててしまうイメージです。
中小企業診断士は、「実戦経験のある得意分野(金融、IT、広告宣伝など)+経営の知識」を武器にサポートするケースが多く、得意分野をもつ多くの人に当てはまる事象ではないでしょうか。

2、癖を矯正するオリジナルフレームワーク


この課題を解決するツールとしてオリジナルフレームワークを活用しています。
それがこちらです。

フレームワーク

既視感のあるフレームワークかもしれません。
「3C(自社、顧客、競合)」、「誰に、何を、どのように」、「マーケティングミックスの4P」、を組み合わせています。
大きくは3Cのフレームになっていて、①自社には強み、弱みを書きます。
顧客のところには、②ターゲット、③提供価値、④価格、⑤プロモーション、⑥提供場所(顧客と接する場所)、を書きます。
提供価値、価格、プロモーション、提供場所はマーケティングミックスの4Pですね。
最後の⑦競合のところには同業者名とその特徴を記します。


3、具体的な対策を打つ


ヒアリングをしながら1つ1つの箱を埋めていくことで、ビジネス全体を理解することができます。
とくに検討が不十分な部分は、記載量が少なかったり、あっさりしすぎていたりするので、一目瞭然です。
全体を見ながら課題を深掘りすれば良いので、自分の得意分野に持ち込む危険性も低減されます。
「見える化」をすると、相談ポイントや事業者さんが気づいていないリスクに対する感度が高まるのも良いところですね。
「対策は具体的でなければ意味はない」と肝に銘じて仕事をしていますが、考え方の癖を治すツールとしてもフレームワークは有効です。

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