12月からiDeCoが変わるけど･･･有利なだけとは限らない
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12月からiDeCoが変わるけど･･･有利なだけとは限らない
NISAの非課税保有限度額が拡大したあおりを受けて、
やや注目度が下がりがちな気がするiDeCoですが･･･
今年の12月から、大きな改正があることはご存じでしょうか？
そう、実は、一部の方々のiDeCoの拠出限度額が変わるんです。
確定給付型の企業年金がある会社にお勤めの方や、公務員の方などは、
これまではiDeCoの年間拠出限度額が14.4万円（月額1.2万円）となっていますよね。
なんと、 これが最大で月額2万円に変わりますよ！という変更なんです。
拠出額が増えるなら、ラッキーだな♬
なんて感じで受け止めている方が多いのではないでしょうか？
この改正は、自動的に反映されるものではありません。
ちゃんと、ご自身で手続きを踏む必要があります。
主要なネット証券では、すでに事前の予約手続きが始まっています。
SBI証券は、10月31日までが手続きの期限となっています。
Webサイトにある、事前受付フォームから申請する方式ですね。
サイトのご案内を見ると、
「受付数が想定されている処理件数を超えると、受付を早期終了したり、遅延する可能性があります。」
なんていう、恐ろしいことが書かれています💦
締め切り間際まで引っ張ると危険ですので、
今回の改正に該当する方は、なるべくお早めに手続きをするといいですね。
マネックス証券・松井証券も、10月31日までに必着ということで、手続き方法の案内が出ています。
所定の用紙をダウンロードして郵送する形式で、期日までに必着となっていますので、
やはり、お早めに手続きを進めておくと安心です。
ちなみに、楽天証券は、まだ受付が始まっていません。
10月中旬から受付開始の予定となっていますので、
今後、楽天証券のサイトに掲載されるお知らせを見逃さないようにしましょう！
余談ですが･･･
私も「DBあり」の会社に勤めていますので、今回の改正の対象になっています。
ただ、楽天証券でiDeCoをやっているので、まだ身動きが取れないんですけどね･･･
さてさて、手続きを進める前に、２つやるべきことがあります。
１）自分の掛金上限を調べる
iDeCoの掛金額を最大２万円まで引き上げることができるようになります。
･･･というキャッチコピーで語られるので、誤解されがちなんですが、
全員が一律で月額2万円にアップするわけではないんです。
人によっては、掛金が減ってしまう可能性もある、という改正なんですね💦
今回の改正は、正確には、企業型DCやDBに加入している人たちのルールを統一したってことなんです。
今までのルールでは、
企業型DCだけに加入している会社員の場合、
月額5.5万円－事業主の拠出額の範囲内で、最大2万円までiDeCoに拠出ができます。
これと同じように、
月額5.5万円－事業主の拠出額（企業型DCやDBなどの事業主負担分）を計算して、
その金額の範囲内で、最大2万円までiDeCoに拠出ができるようになるんです。
ちょっと何言ってるか分からないと思いますが･･･
要は、今加入しているDBの掛金として、事業主が月3.5万円以上支払っている場合には、
私たちがiDeCoに拠出できる金額が、2万円以下に減るってことになります。
なので、比較的年金制度が充実している会社にお勤めの方の場合には、
今回の改正を受けて、月々の拠出可能額が減ってしまう可能性もあるわけです。
事業主がDBに月4.5万円支払っていれば、iDeCoには1万円まで
事業主がDBに月5万円支払っていれば、iDeCoには5千円までという感じですね💦
ちなみに、iDeCoの掛金は月5千円が最低限度額なので、
下手をすれば、今回の改正により拠出ができなくなる･･･なんてこともあり得ます。
ご自身の場合に、掛金上限額が増えるのか、それとも減るのか。
まずは、お勤め先の人事担当などに、DBの掛金額を確認してみてください。
DBだけでなく、企業型DCも併用している会社の場合には、両方を合算する必要があります。
企業型DCの掛金は、加入者サイトで確認することができますよ。
２）毎月定額拠出しかできなくなる
そして、もう１つ大事なポイントがあります。
手数料を少しでもおさえるために、あえてiDeCoの掛金を年単位で拠出している方もいらっしゃるのではないでしょうか？
12月の改正後は、年単位拠出ができなくなってしまいますので、
「毎月定額拠出」に変更する手続きが必要です。
毎月定額拠出への切り替え手続きをしないと、
2024年12月掛金以降、iDeCoへの拠出が停止になってしまいます。
必ず忘れずに手続きをしてくださいね💦
もともと毎月定額で拠出をしていた方は、何も気にしなくて良いです。
ですが、年単位で拠出をしていた方は、
拠出額変更の手続きに、プラスαで毎月定額拠出への変更手続きが必要になります。
具体的な手続きは、ご自身が使用している証券会社の指示に従って、
進めてくださいね。
ということで、今回の改正に伴う手続きは、
地味に大事な手続きとなります。
今回の改正対象に該当する方は、あまりのんびりと構えることなく、
まずは12月からの拠出可能額がどうなるのか、早速調べ始めるといいですよ。
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