清宮幸太郎という大きなambitiousを思う

 どうも皆さんこんにちは。8/29ですが、久しぶりに3連敗しました。7月の10〜14の4連敗以来です。

 突然ですが、以前から申し上げているように、僕の質問箱にはたくさん皆さんからお便りをいただきます。
 今日ご紹介するお便りもその一つです。表題の通り清宮幸太郎についてです。多くの期待を集める清宮幸太郎ですが、周囲の期待値と自分の現状の乖離に苦しんでいます。
 このお便りをくださった方も、清宮に期待する方のうちの一人です。清宮がチームの足を引っ張るプレイを見せ続ける現状に心を痛めて僕のところにお話を投函してくれました。
 その熱にお応えするために僕も本気で筆を取りました。結論から言えば全否定させていただいてます。が、真剣にお話ししていただいたと思いましたので、僕も真剣に考えたところを忌憚なく披露したいと考えました。失礼な表現も多々あるかもしれませんが、ご了承いただければと思います。

 まずはそのいただいたお便りの紹介をします。質問箱の方に送信することができなかったとのことで個別のメッセージで頂いた、そのままをコピペして紹介しますね。

〜以下引用〜

清宮についてです。

何故か質問箱で送れなかったのでこちらにお送りします。

昨日いずれは2軍に行くだろうけど〜ということも話していましたが、
清宮は2軍に行けば打ってしまって成長出来ないから一軍
というのは少し納得できるようにも感じるのですが、清宮の場合は打撃だけでもないように思います。
守備も打撃も不安しかない今の清宮は、少しずつ成長してるのはわかります。

失敗し続けている中で、得ているものが少なく、何がダメなのか分かるまで2軍漬けでいいと思います。
2軍で7割打っても自分に足りないものを見つけられるまで2軍ぐらいにしても良いんじゃないんですか?
それこそ先行投資です。

王柏融は台湾で4割打った経験があります。
サポートを続ければ成功するかもしれないという外国人枠と、これからの選手を同じように扱うのは良くないと思います。

開幕一軍と沸かせ、開幕直後は思うように出来なかった野村佑希は、その後活躍を見せました。
怪我をして離脱したにも関わらず期待を寄せているファンがかなり多いのは、
彼の失敗から学ぶものの多さ故だとおもいます。
あの時は若いからこそ一時の調子良くなる時期に入っていたかもしれません。
ただ、彼と清宮との大きな違いは、成功に慢心せず多くを得ようとしていたところにあると思います。
一つ一つに理由を求めてなぜ成功したか、なぜ失敗したか明確な理由を見つける努力にファンは魅力を感じたのではないでしょうか?

清宮は少しずつ成長していると言いますが、成長してなければ困ります。野球でお金をもらう立場です。
技術面が足りないだけであれば一軍に置いておくのもいいと思います。一軍で活躍できてこそがプロですから。
ただ、清宮は技術以外にも足りないものが多すぎると思うので自分は2軍漬けでいいと思います。

感覚最優先の才能で打つ打者は下位打線ならいいんです。
4番は状況理解と最適解を求める力は絶対に必要です。
むしろその部分が備われば技術は後から伴うと思います。

〜以上引用〜


 さて、確かに昨日(8/28)、僕はラジオの中で清宮もいずれは二軍へ行くという話をしましたが、まずそこの補足からしようと思います。明らかに言葉が足りていないので。

 これはまず、「お前は他と比べてダメだから練習してこい」ということではないです。僕の意図としては「優勝戦線に生き残るためのチームの戦力になれるかどうか」の面の話です。似ているようでこれは全く違う動機です。多くの皆さんが求める「勝利を最優先に考える」を実践したとき、清宮が二軍へいく可能性はある、ということであって、清宮が今使えない選手だから外すのではないということです。
 清宮がこのチームでやるべきことは守備ではなく打撃であって、その打撃で戦力になれないと判断するなら落ちる可能性がある。清宮以上に下で使いたい人材がいるならその選手と交換されうる。そういう可能性を考えた時に、清宮が二軍に落ちる可能性があります。現状ではもっと序列が下の選手が帯同していますので、そちらの方が先に落ちると思いますけれど、ポジションの兼ね合いってこともあるので。
 ただ、僕は清宮の成長を促すのならそれでも一軍に置いて、ひたすら打席を与えるべきだと思います。若い頃の苦労は買ってでもしろ、ですかね。

 

 ここからが本題です。このお便りを読むに、清宮の成長が遅々としている、得ているものが少ないから改善しないのでは、つまり自分の何がダメなのか見つかるまで二軍で精進して欲しい、という希望が読み取れると思うんですが、僕ははっきりとこの意見には同意しかねます。
なので僕がどう考えているか、その辺をこれからお話ししたいと思います。

 まずこの、「お前はできないやつだから二軍で練習して課題を見つけろ」っていうやつ、筋が通っているように見えるんですが、僕が考えるところでは、若手育成で一番やっちゃダメな手法です。
何がいけないかって、「自分の粗探しを延々とさせること」です。「お前はダメだ、二軍で練習しろ」とよく言いますが、もっと別のモチベーションを与えてやらなければ人間はポジティブに動機を得られません。
 「二軍でこれをできるようになっておいで」「15本くらいHRが出たらまた一軍で試してみよう」というような、課題をしっかりと認識、共有することが大事です。課題というのは本人に見えづらいから障害になるのです。それをしっかりと明らかにして、解決への道筋を付ける手助けをすることが指導の基本です。二軍は課題を探す場所ではない。課題を解決するために心技体の鍛錬をするところです。
 ですが清宮の場合はさらに問題があります。前から言っている通りそもそも彼は二軍では打てるのです。二軍では結果が出せるから一軍へ来ているのに、二軍に戻して一軍で何がダメか分かれなんていうのは無理難題です。
 さらにさらにですが、そもそも彼の課題なんてわかり切っています。一軍のピッチャーの、自分の良いところを殺しにくる投球をどう弾き返すことができるか、彼に求められるのはその一点だけです。
 でも二軍には一軍の投手はいません。ですからどうしても二軍にやるのなら代わりの課題を探す必要があります。おっしゃる通り7割打っても上げてもらえないと言うのをやるとして、じゃ何をすれば一軍でやれると判断しますか?
確かにワンボーロンは実績がありましたから、二軍で調整して、実績が上がればある程度打つだろうという目処があり、バットが振れて7割打った時点で、上にあげるということがやりやすかった。
清宮にはそう言った実績はないですよね。数字を基準にしないなら何を基準にあげることにしましょうか。難しいですね。目標は「一軍でたくさん打つこと」ですが、二軍は二軍の野球をやっていますから、どれだけ二軍で数字をあげても一軍で打てるかなんてわかりませんから、課題とされる「足りないもの」が何か見つかって、それを克服するまではあげてもらえません。
例えばフォームを修整して7割打ちました、でも一軍で打てるかどうかはわかりません。数字が出ても、それが「足りないもの」を克服した結果なのかは一軍でやってみなきゃわかりませんから。繰り返しますが彼には一軍で残した確かな実績、つまり立ち返るべき数字がない、今はそれを作る段階なわけですから。
 もうお分かりかと思いますが、「一軍で打つのに足りないもの」を探すのに二軍で練習しろっていうのはそういうことを強いるということです。横尾くんが今一軍にいるのはなぜでしょうか。僕がずっと言っていましたが、「二軍で数字を残してもうやることがないから」です。一軍で打てるかどうかはやってみなきゃわからない。たとえそれで結果が出なくとも、二軍へ戻ればまた打てるというのであればもはやそれは二軍の選手ではないのです。ですから、数字を無視して無期限で二軍に放り込む、というのは一件筋が通っているように見えて、若手にとってはただの蟻地獄です。ただただ出口の見えないトンネルの中に放り込まれるだけ。そういう日々が何かを生む可能性を否定はしません。が、それにしても清宮はそういう選手ではないと思います。
一軍でHRだって数は足りないけど打っている。それを一つ一つ積み重ねる前に二軍へ行って何が足りないか探せと言われても、足りないのは高いレベルの野球のDNAです。そこで疑心暗鬼になって自分の信じていた自分自身を疑い始めたらもう寄りどころなんてなくなる。明らかに技術的に足りないものを二軍の練習で埋めるのならともかく、もうそこから先の答えは一軍にしかないんですよ。

 次に、これすごく大事なことなんですが、清宮は「ダメだから打てない」のでは全くないです。欠点があるから打てない、できない、という考え方では選手は育ちません。
清宮は自分のいいところをどうやって発揮すればいいのか、そのやり方がまだ体に染みてないから期待されたほど打てないのです。それは短所があるのではなく、長所を発揮できていないということです。
 8月23日の固め打ちを見ればわかりますが、いいところがきちんと発揮できればあれくらいは普通にやれるのです。清宮がこれからピークを迎え得る逸材であるのは誰もが認めるところですが、結局そのピークをこの生馬の目を抜くプロ野球界の激しい競争の中でどうやって迎えていくか、彼に一番必要なのはその方法なのです。技術がどうとか、体がどうとか、そう言うフィジカル面の問題、テクニカル面の問題はすでに存在しないのです。今彼が悩んでいる問題を解決できるのは日々の弛まない鍛錬はもとより、質の良い投手と繰り返し勝負をして、その中でプロとの勝負の心得を身につけることです。

 じゃああの守備はどうなってんだオイ、あんなに足ひっぱってそれでもプロかよ、という方もいらっしゃるとは思います。
 
 これも大事なことで、皆さん見落としがちなのですが、彼の守備の面については今取り立ててどうこうする必要性は全くありません。今そこに目を向けるのは無意味であるとすら断言できます。
センセーショナルなタイムリーエラー等々、何かと目立つが故にめちゃくちゃ叩かれてますが、ご存知ですか?今年のヤクルト村上のエラーは7、清宮は6です。ロッテ安田は三塁で2です。
村上は一三塁を守りますので合計してはいますが、守備率で見れば一塁村上が.989、三塁村上が.949、一塁清宮が.972、一塁安田はエラーなし、三塁安田が.975です。もちろん守備位置の違いや練度、出場機会、エラーの中身などの差がありますが、少なくともこの世代で清宮だけが取り立てて守備が悪いとは全く思いません。村上や安田に二軍で打撃なんて置いといて守備練習した方がいいなんて話はありますか?
 

その分村上は打っているだろ、同じにすんな、と言う話は確かにありますね、その通りです。
つまり打てれば守備なんてどうでもいいのですよ。だから今は守備に時間を注ぐのは優先度が低いという結論になります。時間は有限です。そう何でもかんでもすぐに出来るようにはなりませんし、彼は元々守備はそんなに評価されていません。ストロングポイントは打撃。それをやるためにプロに来たわけで、いいところを伸ばす、打撃の花を咲かせるのが何よりも優先です。
 ましてや彼はほぼ一塁専任です。一塁は試合で一番送球が集まるポジションです。当然守備的な重要度も増しますが、だからこそ一軍レベルの送球を受け続ければいずれは普通のレベルまでは持って来れます。選手を育成するってことはリスクの我慢なんですよ。
 やれエラーをすれば守備練習しろ、打てなきゃ打撃練習しろ、走塁ミスれば練習しろ、練習しろ練習しろ練習しろ…パワプロじゃないんだから、練習した分だけポイントが溜まって上手くなるなんてことはないんですよ。これは現実なんですから。
例えば自分が掃除洗濯皿洗いのどれもできないとして、その全てをいっぺんに練習して果たして突然全部上手になりますか。普通はまず一つずつ確実に習得するのではありませんか。ましてや彼はまだ21ですよ。
守備もできれば打撃もできて欠点がない、そんなことを求めるには彼は若すぎる。練習だって日々当たり前にやっている。そんな中である一定の閾値を超えたら突然守備が安定します、なんてことは起こりようがない。

 野村くんを引き合いに出されておられるので彼とも比較しますが、今年の野村くんの成績と、清宮の2018の成績は、出場試合数こそ開きがありますから、積み上げた数字はちょっと違いますが、割合で示される数字はさほど大きく変わりません。
出塁率、打率、長打率、OPSといったところは出たての清宮と野村佑希、似たようなもんです。調べればわかります。清宮だって2018は各チームのエースクラスからHRかっ飛ばしてましたよね。一年目に7本打ちましたよ。
 どちらがいいと言いたいわけではなく、野村くんは今は清宮が辿った道の後ろをついてきているだけだと言う話です。特に今年印象が強かったから野村くんの方が記憶に新しく好印象なだけであると断言できます。野村くんが今年課題と戦って克服した姿はかつての清宮のそれと何ら変わりません。今の清宮が周囲の期待した成長曲線と乖離しているからこそ清宮の出来が不満に思えるだけで、単にファンやマスコミが過剰に彼に期待を寄せ、彼の成長にかかる時間を我慢できていないだけです。
 成長の速度なんて人それぞれで、誰にコントロールできるものでもありません。
と言うか、清宮がまるで慢心している、学習能力がないように思われている方もいらっしゃるようなのですが、僕の見立ては全く逆です。彼は真面目で勉強熱心ですよ。だから苦しんでいる。
周囲の期待を知っていて、自分が場面場面で何をすればいいか最近もよくわかって打席を使っている。その期待に応えようと模索している。例えば三振が多いと叩かれた時に本来自分のストライクゾーンではない球も追いかけて打撃を崩していたのを覚えておられる方もいらっしゃると思います。あの変に合わせるヘナッとしたやつがそれですよ。

 では、自分の技術に慢心した打者が三振するまいとボール球を追っかけて自分の形を崩してまで合わせに行きますか。ホームランバッターは三振がつきものだというのに。
慢心した野手が守備のミスで落ち込んだ表情なんてしますか。ベンチに帰る時にしょんぼりしたり、空元気でベンチで声を張ったりしますか。僕にはそこが疑問なんです。
 慢心っていうのは打席で打てるだろうと高を括って何も考えずにバットをブンブン振るような態度ではないかなと。ランナーがいようが何だろうが自分の撃ちたい打球を打ちたいからそういうバッティングをする。エラーをしても自分のせいじゃないし、知らんぷりしたりふてくされたりするような態度じゃないかと。要は独りよがりってやつですが、僕には清宮幸太郎がそういう人間のようにはどうしても見えません。気の緩んだという意味なら彼がよそ見をして打球を逸らしたり、気の抜けた走塁で補殺を喰らったりなんてしているでしょうか。彼の走塁や守備のミスはいつだってやりすぎの空回りだと僕は思うのですが。むしろ清宮には慢心が足りない。

清宮幸太郎は決して独りよがりの天狗野郎ではありません。深く自分の実力と向き合い、日々一生懸命プレイしようとしている。何度エラーしてもスタメンで使われ、打てなくても代打に出され、否応なく結果を突きつけられる日々の中でもがいています。成績や可能性について僕は買い被りすぎているかもしれませんが、人格に関しては絶対にそんなことはありません。

彼にはいずれ4番として張ってもらいたいって誰もが期待しています。だからこそこの苦悩こそが未来に何をすればいいか、そのための貯金になります。野球は失敗のスポーツです。打者の勝率は多くても3割。投手との戦いでシーズン通して4割勝てた選手は未だかつて存在しない。多くの失敗こそ学びです。それは派手な活躍の足しにはならないかもしれませんが、しっかり土地に足のついた選手になるためには必ず必要になります。
おっしゃる4番としての状況理解や最適解を発見するためには、何が不正解であるかを認識する必要があるのではないでしょうか。人間は知らないことにはすぐに対応できません。が、知っているから、体験しているからこそより多くの状況に対応できる準備ができます。今はまだ若い清宮ですから、たくさん降ってくる状況に即座に色々と対応できなくても、キャリアを積んでいくに従って、今の失敗が彼に与える力は大きいはずです。かつて二軍で燻っていた中田翔は栗山監督就任と共に強制的に4番に座らされて同じ様に経験と失敗の洗礼を浴び続けました。その結果は見ての通りです。決して無駄ではなかった。清宮は4番ではないにしろ、同様に経験と失敗の洗礼を受け続けている。そのことがもたらすであろう結果は決して悪いものではない、と信じるに十分な現状です。彼が直感を最優先にバットを振る打者ならもっとHR狙いで大振りしているでしょうが、彼は打席内でホームランを打つことに拘っている素振りはありません。これだけ見ても着実に自分に今何が必要かを考えているのではないかと思います。

 …と、ここまで長くなりましたが、決してこのお便りに対して意地悪く反論してやろうとか、そういうことではないということは改めて申し上げておきます。これほどまでに真剣に考えてお話をしていただける方がいらっしゃるということは、清宮幸太郎にそれだけの魅力と期待が詰まっていることのほかならぬ証拠です。清宮はそれくらい愛されているし、彼が打てばみんなが笑顔になる、そういう力のある選手なんです。
 だからこそ、僕はもう少し冷静に彼を見てあげて欲しいと思うのです。彼の苦しみとか、努力とかをもっとファンとして分かち合いたいのです。学生の頃からとても注目されてきたが故に多くの苦悩を抱えて、彼が苦悩している側で自分の才能を次々と開花させて追い抜いていった選手もいる。それがまた彼に新たな圧としてのしかかってくる。
 僕らは清宮の成長を願うファンです。ですから、僕はさらに彼に圧をかけて苦悩を深めていくようなファンになることは避けたいなと思っているだけなのです。いつでもファンの前で彼が笑顔でいられるように、僕らの声援を素直に力に変えてほしいが故に。
 もちろん彼がチームの足を引っ張るシーンがあっても何ら問題ない、なんてことは全くありません。そんなシーンは絶対ない方がいいし、いつだって清宮にはロマンのある打者で、期待に応える打者でいて欲しいに決まっています。ですが、それは、その期待は、清宮本人が痛いほどよくわかっているはずです。たくさん打った後のインタビューの受け答えを聞いても決して調子に乗って軽いことを言ったりしませんよ。自分に向けられている期待がいつだってもっともっと大きいことを彼は知っています。栗山監督だってそういう彼を知っているし、彼の双肩にかかる期待が大きいことを知っているが故に、彼を使います。実戦は最大の実践の場です。そこで力を発揮するしか、彼が認めてもらえる方法がないことを栗山監督は知っています。
 彼一人のためにチームの勝利がおざなりになっている、という話もありますが、逆にこの若者一人のミスもカバーできないほどファイターズが切羽詰まったチームだとは僕は思いません。野球はチームでやるもんです。打者が打てなきゃ投手が抑え、投手が抑えられなきゃ打者が打つ。野手がミスすれば仲間がカバーし、みんなで支え合って一つの勝利を求め戦う。そこにロマンがあり感動が生まれるのではないでしょうか。少なくともファイターズはそうやって勝ってきたと僕は思います。
一人がみんなのために、みんなが一人のためにとはよく言ったもんですが、まさに野球はそういうスポーツだと思っています。

一人の若者が成長して押しも押されもせぬ大打者になっていく、そういう過程の一部に大小様々な失敗や挫折はつきものだと思うのですがどうでしょうか。中田翔にも、ダルビッシュ有にも、大谷翔平にも、いろんな挫折やドラマがあったはずです。清宮幸太郎にもそういうドラマがあって何もおかしくない。彼がこれからどういう野球人生を歩んでいくのかわかりませんが、ファイターズはどんな選手であろうと、決して人生を軽んじたりしないチームです。
僕はファンとして、そんなチームで歩む清宮幸太郎が隠し持っている可能性をもっとゆっくり楽しんでもいいんじゃないかな、と常々思い続けています。
まあ、勝負事ではありますから、その時々の感情に割と左右されることはあるんですけどね笑

とにかく、清宮に限らず、野球はまだまだどこまでも続きます。良いも悪いも酸いも甘いも共に噛み締めていこうじゃありませんか。何たって僕らのファイターズはambitiousの根付いた大地にあるんですから。

(お便り本当にありがとうございました。せっかくいただいたお便りをこうやって否定してしまって申し訳ありません。僕のことは嫌いになっても、清宮幸太郎のことはこれからも見守ってあげてくださいね)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?