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ゴールにはいつもあなたがいる

「ライターとして尊敬している人」がいます。
「子を持つ母として、すごいなあと思う人」がいます。
その人は、唯一無二の親友のようでもあり、大切な仲間でもあります。
相棒のようでもあり、何より愛おしい存在でもあります。

実際には、私達は遠く離れた場所で互いの生活を送りながら、まったく違う目標に向かって互いに邁進しています。

なのに、ふとした瞬間に会いたくなる。
どうしているんだろう、と脳裏に現れる。
接点と呼べるほどのものはかなり薄れているにも関わらず、定期的に言葉を交わし合う。

きっと私達は、魂が繋がっているんじゃないか。
そんな風に思うのです。

大好きなあの人

昨年の夏、私はかなり躍起になっていました。
なにに躍起になっていたかと言うと、Twitter。

その当時、超底辺ライターだった私はクラウドソーシングで受注する仕事の単価の低さに、半ば絶望しかけていました。

仕事は楽しい。
でも、収入につながらなくて苦しい。

やりがいがあるからこそ続けることが出来たのですが、書いても書いてもなしのつぶて。
そう思うと、徐々に精神力が削がれていきました。

このままではいけないという危機感から、クラウドソーシングを飛び出ようとTwitterに手を付けます。

よくわかんないけど、とりあえず「フォロワー1000人を目指す」という非常に安直な目標を立ててみます。
そして、一ヶ月後。
毎日30ツイートくらいし続けた結果、フォロワーさん1000人のアカウントに成長させることが出来ました。
正直、おかしかったです。
狂っていました(笑)

でも
「なんか違うなぁ…」
「どうすればいいんだろう?」

そう考えて、はたと思い立ったのが「ライターさんと交流を持とう!!」という、ごくごく当たり前のこと。
当時、Twitterではライターということを伏せていました。
が、「実はライターなんだよ」と匂わせながら接触を開始。

たくさんのライターさんとつながりを持つことが出来ました。
そんな中、異彩を放つ人が一人。
私は彼女に惹かれました。

恋心

ライター経験豊富で、編集も手がける彼女。
同じ母として、ライターとして、共通の話題を繰り返すうちにどんどん親近感が湧いてきました。

私は、自分をオープンに晒すのが苦手です。
Twitterでは愛想よくヘラヘラと笑い、誰彼構わず話しかけるようなキャラでしたが、本人は真逆だと思っていました。

私は「私がなりたい姿」を、Twitterの私に投影していたのです。
しかし彼女は、私がネコの皮をかぶっていることなどお見通しのようでした。
するすると懐に潜り込んできて、二人で内緒話をするようになりました。

はじめはDMで。
じきにLINEを交わすように。
私にとっては、初恋が叶ったようなものでした。

とても女らしく、たおやかで、でも少女のようにいたずらな一面も持っている。
彼女は、とても澄んだ感性の持ち主でした。

Twitterでの彼女は、言葉遊びを楽しむいたずらっこ。
しかし、noteにいるのは悩まし気な大人の女性なのです。
ときに凛として、ときにセクシーに、言葉のヴェールを自在に操りながら、コロコロと表情を変える人。

彼女を知って、私は自分のやっていることがなんてちっぽけなんだろうと思いました。
努力を惜しまず、一流ライターとして仕事に熱意を傾けつつも、人への愛を惜しまない彼女。

私の人生において、出会ったことのないタイプでした。
きらきらと放つ個性が、こんなにも眩しいものかと嫉妬せずにはいられない。
彼女の書く文章を読むと、胸がドキドキする。
わくわくする。

癒やされ、なぐさめられ、情景にハッと心奪われ、いつまでも余韻に浸りたくなる。
ライターになってからというもの、数々の文章に出会い、言葉をしたためる人に出会いました。
私はその中の誰よりも、彼女の生み出す言葉たちが好きでした。
彼女の紡ぎ出す世界観が、好きでした。

いまでも変わらず大好きです。
私がnoteを始めたのも、情景をありのまま綴るようになったのも、すべてきっかけは彼女が与えてくれたのです。

出会いから、一年

彼女と出会って、一年が過ぎました。
私達はそれぞれのフィールドで、それぞれのスキルを手に、日夜仕事に勤しんでいます。
彼女との接点は、たまに交わすLINEの言葉。

彼女は私を「かなえ」と呼ぶので、LINEの一言目はいつもそれ。
「かなえー」
と、まるで目の前で話しているように語りかけてくるのです。

前のメッセージからどんなに日数が経過していようと、いつも変わらないその口調。

いま、彼女は挑戦の真っ只中におり、多忙を極めるであろうにも関わらずそれを感じさせない。
互いに交わす言葉も、いつだって新鮮で、ちっとも色褪せない。

でも、私達は確実に一年前とは違う。
「変わらないなぁ」と笑い合いながら、「お互い変わったね」と称え合う。

大好きな人。
いつまで経っても、私の前を走り続ける人。
今はまったく別々の道を走りながら、それでも忘れることのできない人。

「かなえ」と、親しみを込めて呼んでくれるのは、彼女だけかもしれない。
心と心が繋がる感覚。

私は、あなたの存在にどれだけ心揺さぶられてきたか。
あなたの書いた文章に思いを馳せながら、何度心の内と向き合ってきたことか。

ライターとして尊敬している人がいます。
子を持つ母として、すごいなぁと思う人がいます。
あなたはきっと「そんなことないよ」って、軽やかに笑っていることでしょう。

私はあなたに出会えてよかった。
苦しい時、心折れそうな時、寂しい時、私はあなたを思い出します。

いつも優しさをありがとう。
愛をありがとう。
ぬくもりをありがとう。

数あるライターのうち、尊敬する人・私が目標とする人はあなた一人。
目標だけど親友でもあり、仲間でもあり、心が通い合う私達。

なんかとっても恥ずかしいし照れくさいけど、私はあなたが大好きです。
ありったけの愛を込めて。

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