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30分のプレミアムタイム

夜明けが迫るとき。
スマホのアラームで、ふと目を覚ます。
目と目が張り付いて、思考がぬかるみから出てこれない。
もう一度、眠りに落ちたい。

その衝動を振り切って、目を開ける。

こういうとき、なかなかアラームが止められなくてバカみたいだな、って思う。
ほのくらい部屋に、スマホの画面だけが光っている。

アラーム通りに起きられたら、それは貴重な朝のフリータイムの始まり。
この30分は、夜の3時間に匹敵する。

ぐっすり眠って、目覚めて。頭も感覚も冴え渡るとき。
至高の時間。

さあ、その感覚を留めておこう。

一人きりの時間は、だいたい仕事かTwitterかnoteに費やすことにしている。
1分あれば、Twitterを見る。
10分あれば、noteを開く。
30分あれば、仕事に取り掛かる。

何かに没頭することで、私の心は孤独を忘れていられる。
発信すること、なにかを作り続けることが今の私の存在価値になっている。
確かに、そう思う。

一人でなにかに集中して取り組める時間が、私にとってはなによりも大事なのだ。

最近、目下の悩みはnoteが書けないこと。

時間がないからとか、そんな言い訳はいらない。
エモーショナルな感性が降りてこない。

合理的で排他的な私が前面に出ている時は、noteを書くのには向いていない。
物事を捉える感覚が鋭いとき、頭が冴え渡っているときこそ、noteを書きたい。

同じ私が生み出すものなのに、それは全く別物になるから。

『スランプ』そう呼んでもいい。
そう名付けてしまうと、がんじがらめになって抜けられなくなりそうな怖さがあるけれど、あえて書こう。
スランプ。

これは、自分の限界を突き破るための殻だと思う。
やりたいこととできることの折り合いがつかなくなる。

トリプルアクセルを華麗に決めて着氷したいのに、実際は飛び立つことすら出来ない。
あれ?
なんで、どうして??

それが、スランプ。
この感覚から頭一つ抜け出すことができた時、私は一つの殻を破ることに成功するのだ。

昨日まで、どれだけこねくり回りしても解けなかったパズルの答えが、ある時、鮮烈に脳裏に浮かぶ。
脳が喜びに打ち震える。

思考の限界を越えた果てにある、新たなステージ。
緩やかに、だけど確実に、そうやって階段を上がっていくのだ。

苦悩と戦いながらひたすらもがいた先にしか現れない、次なるステージ。
階段を昇るたびに、その先にいる人達の偉大さを思い知る。
恐ろしさすら覚える。
でも、辿り着けない場所ではないと、心震える。

一年前の私が夢見た世界に、ようやく辿り着けたように。
まだまだ、限界と思考の究極を突破することを夢見て。

夢見がちな私が叶える夢は、そこそこの大きさだけど。
叶わないことはない。

その名を冠するのだから、叶えてやろう。
負けず嫌いも覗かせて。

また一つ、新たな武器を手に入れる朝。
ようやく臨んだ日の出に、感謝。

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