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法政大学生命機能学科入門1~生命機能学科ってどんなことを勉強するの?~

このシリーズは法政大学生命科学部生命機能学科に入学することになった新入生の皆さんに向け、学部新2年になる筆者が書いた記事です。
公式ではないので情報の正確性の低さなどはあしからず…

第一回の今回は生命機能学科とはどんな学科なのかを紹介していきたいと思います。あまり生物に詳しくない人でもわかるよう、生命機能学科で勉強する内容をざっくりとまとめてみました。

親戚の集まりなどで「進路は?」と訊かれたとき、「生命機能学科です」と答えて何とも言えない顔をされ、複雑な気分になった方は多いと思います。そんな時にサラッと説明できるようになりましょう!

「3つの世界」で考える生命機能学科

生物学と一口に言っても様々な方法で分類される色々な分野があります。
ここでは ”スケール”の視点で分類した「3つの世界」で生命機能学をとらえてみましょう。
まずみなさんに見てもらいたいのが下の図です。

生物のスケール❸

こんな感じのものさしをみなさん一度は見たことがないでしょうか?
これはどんな生物をどんな長さの単位で表すのかを表した図です。
これらの世界を人間視点でざっくり分けると

km オーダーの 森や海、地球全体といった「大きな世界」

m オーダーの ヒトなど動植物の個体といった「中ぐらいの世界」

mm~nm オーダーの 微生物や細胞、DNAの分子といった「小さな世界」

という3つの世界に分けることができます。

生物系の学問はこの3つの世界のどれに焦点を当てるかで分けて考えるとイメージがしやすいです。
例えば❶の「大きな世界」を対象にする学問としては生態学などがあり、
❷の「中ぐらいの世界」を対象とする学問には動物行動学などがあります。

生命機能学科の対象はズバリ、❸ の「小さな世界」です。

生命機能学科で学ぶ学問は細胞の構造や機能を勉強する細胞生物学や、生命現象をタンパク質やDNAなどの生体分子使って説明する分子生物学など顕微鏡が必要となるようなとても小さな世界を対象にすることが多いです。
また、これらの勉強において必要不可欠な化学・物理の知識を生物に応用する生化学生物物理などの授業も一年では必修科目となります。

だからラットとキャッキャウフフすることもなければ、森の中の鳥を双眼鏡で観察することもありません。
クラミドモナスとキャッキャウフフして、寒天培地の中の大腸菌を顕微鏡で観察することになります。

動物との戯れを期待していた人、ごめんなさい。

しかしながら落胆することはありません。
なぜなら生命機能学科で「小さな世界」を勉強することで「中ぐらいの世界」や「大きな世界」をより深く知ることができるからです。
このことについては生物の共通性という生物学の魅力につながるのですが、話すと限りなく長くなるのでまたの機会にしたいと思います…

3つの世界を知るための手段を小さな世界から学ぶ、それが生命機能学科の目的といえるかもしれません。

第一回まとめ

第一回の生物学入門はここまでです!
生命機能学科についてざっくりとでも理解してもらえたでしょうか?
今回の”世界”や”スケール”と表現した言葉は「生物学的階層性」と調べていただければより正しく詳細な説明が見つかると思います。興味のある方はぜひ調べてみてください!

次回は春休みにやっておくべき勉強について書こうと思います!それでは!

今回の記事で参考にしたサイトです↓











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