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連載|OPINION

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『連載|OPINION 社会のココを深く掘る。』は、社会にある様々なテーマにスポットライトを当てて、第一人者などに頭の中にある考えを聞きにいくインタビュー企画です。
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2019年3月の記事一覧

情報も銀行に預ける時代の到来 |慶應義塾大学大学院 砂原秀樹 第3話

取材・文/鈴木俊之、写真/荻原美津雄、取材・編集/設楽幸生(FOUND編集部) パソコンやスマホを使っている人なら、誰しも攻撃される可能性がある。 前回は、サイバーセキュリティを「人ごと」だと思うのが、一番よくない考えだと学びました。 今回は砂原先生に、サイバー攻撃の恐ろしさと、先生が最近取り組んでいる「情報銀行」についてお聞きします。 砂原秀樹(すなはら・ひでき) 慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 教授 慶應義塾大学先導研究センター サイバーセキュリティ研

サイバー犯罪を「他人事」と思っている人へ |慶應義塾大学大学院 砂原秀樹 第2話

取材・文/鈴木俊之、写真/荻原美津雄、取材・編集/設楽幸生(FOUND編集部) 前回は、「マナーや道徳」がサイバー犯罪から身を守る方法である、ことについてうかがいました。 今回も砂原先生に、サイバーセキュリティの世界についてうかがいたいと思います。 砂原秀樹(すなはら・ひでき) 慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 教授 慶應義塾大学先導研究センター サイバーセキュリティ研究センター 所長 1960年兵庫県生まれ。1988年慶応義塾大学理工学部博士課程修了。20

サイバー攻撃から身を守る方法|慶應義塾大学大学院 砂原秀樹 第1話

取材・文/鈴木俊之、写真/荻原美津雄、取材・編集/設楽幸生(FOUND編集部) サイバー空間には危険がいっぱいです。 開けた途端、コンピュータに侵入してしまうスパムメール。 本物そっくりにつくられた偽ウェブページ。 集団や国家ぐるみで社会の混乱を図ろうとするハッカー集団等々。 この記事を見ているあなたのスマホやパソコンも、すでにおそろしいウイルスに侵されているかもしれません。 そんな時、頼りにしたいのがサイバーセキュリティです。 そんなサイバーセキュリティについ

会社軸ではなく自分軸で生きることが、老けこみを防ぐ?|シニアビジネスプロデューサー・村田裕之 第3話

スマート ・エイジングに欠かせない行き先と用事村田先生は脳トレのような事例を挙げつつ、スマート・エイジングの鍵は予防にあると語ります。認知症や病気、ケガの予防をし、寝たきりにならないようにすることで健康寿命を延ばすことがスマート・エイジングの肝。そして、そのために必要なキーワードが “きょういく”と “きょうよう”なのだそうです。 村田氏: 「私はシニアの皆さんに、退職したら  “きょういく”と “きょうよう”が  必要ですとお話ししています。  これは教育と教養ではあり

人生100年時代に賢く歳を重ねる方法|シニアビジネスプロデューサー・村田裕之 第2話

65歳以上人口が3,515万人を突破し、急速な高齢化が進む日本。ネガティブに捉えられることも多い高齢化を、“アクティブシニア”の誕生として新たなビジネスチャンスであると説くのが東北大学の村田裕之先生です。 中高年の女性向けフィットネスジム『カーブス』や高齢者向けの携帯電話『らくらくホン』などのヒットに関わってきた“シニアビジネスの第一人者”に健康で賢く歳を重ねるための秘訣を聞きました。 介護の苦労が、健康意識を高める事業を始めて4~5年経つとノウハウが蓄積されヒットし始め

“3つの不の解消” で 高齢社会のビジネスチャンスをつかむ|シニアビジネスプロデューサー・村田裕之 第1話

日本は高齢化社会のフロントランナーです。内閣府が発表している資料によれば、2017年における日本の総人口は1億2,671万人で、そのうち65歳以上の人口は3,515万人になるそうです。 割合で見ると27.7%が65歳以上です。さらに、2065年には38.4%が65歳以上になるとも言われています。(出典:高齢化の状況|平成30(2018)年版高齢社会白書(概要版) - 内閣府 ) 2017年 65歳以上の人口 27.7% 2065年 65歳以上の人口 38.4% 肌感覚と

テレビゲームの「本質」ってなんだ? |ゲームジャーナリスト 野安ゆきお 第3話

取材・文/鈴木俊之、写真/荻原美津雄、取材・編集/設楽幸生(FOUND編集部) 「子供がハマるものはハネる」というのがテレビゲームの鉄則。前回そんなお話を伺いました。 今回は、日本だけでなく世界的な視点で、テレビゲーム業界がこれからどうなっていくかを、ゲームジャーナリストの野安ゆきお氏にお話を伺います。 野安ゆきお(のやす・ゆきお) 1968年東京生まれ。ゲームジャーナリスト。 ファミコン時代からゲーム雑誌、ゲーム攻略本などの執筆・編集を手掛け、これまで作成したゲーム関

ビジネスチャンスは、やっぱり子どもにある | ゲームジャーナリスト 野安ゆきお 第2話

取材・文/鈴木俊之、写真/荻原美津雄、取材・編集/設楽幸生(FOUND編集部) 任天堂がゲーム映像の著作権をオープンにして、ゲーム業界は大きく変わり始めている、というお話を前回お聞きしました。 今後はどういう動きが生まれるのでしょうか? ゲームジャーナリストの野安ゆきお氏に話を伺います。 野安ゆきお(のやす・ゆきお) 1968年東京生まれ。ゲームジャーナリスト。 ファミコン時代からゲーム雑誌、ゲーム攻略本などの執筆・編集を手掛け、これまで作成したゲーム関連書籍は100

ゲーム実況解禁がターニングポイント | ゲームジャーナリスト 野安ゆきお 第1話

取材・文/鈴木俊之、写真/荻原美津雄、取材・編集/設楽幸生(FOUND編集部) 日本において、テレビゲームは一つのカルチャーとして定着しました。 「ファミコン」「信長の野望」「ドラクエ」「FF」「モンハン」「パワプロ」……。 ゲームをやったことがない人でも、一度は聞いたことのあるはずです。 そんな「テレビゲーム天国」日本の「今」とそして「これから」について、ゲームジャーナリストの野安ゆきお氏に取材をしました。 野安ゆきお(のやす・ゆきお) 1968年東京生まれ。ゲーム