
“暮らし”と誠実に、実直に、希望を持って向き合うこと | "北欧、暮らしの道具店"と服を作りました
「フィットする暮らし、つくろう。」をテーマに、様々な国の雑貨やアパレルを販売しながらユニークなコンテンツを手がける
“北欧、暮らしの道具店”と僕たちfoufouで「世代や好みを超えられる普遍」をテーマに”ジレになるジャンパースカート”を製作しました。
少し長くなりますが、今回の取り組みについてお話させてください。
「北欧、暮らしの道具店」を知ったのはブランドを始めた2017年、18年頃だったでしょうか。
実家の母がおしゃれな北欧テイストの雑貨を家に飾っていました。
珍しいなと思い「どこで買ったの?」と聞くと
「ネットよ。”北欧、暮らしの道具店”というお店が面白いのよ。あなたもネットでなんかやってたわよね?見てみたら?」と教えてくれたんです。
普段はSNSなんて見ていなかった母が急に言い出すのですぐに検索。
そして僕は衝撃を受けるんです。
そのオンラインストアは商品を売る場所というよりも読み物がたくさんあり一貫したカルチャーを楽しみながら商品を自然と手にできる「暮らし」を豊かにする場所だったんです。
当時、本当に小さなブランドを自分で運営していた僕は「北欧、暮らしの道具店」と出会いインターネットにそんな場所があるなんてと「希望」を持ちました。
インターネットは今でもより拍車がかかっていますが、どんどん過激に、スピーディーに、過剰になっていくのにも関わらず、「北欧、暮らしの道具店」はいつも穏やかで凛としている空気が画面上やアプリから伝わってくるんです。
提唱している世界は異なりますが、何か自分に似ているものを感じ、憧れ、大袈裟でもなくいろんな部分で影響を受けてきました。
2023年、「北欧、暮らしの道具店」を運営する株式会社クラシコムにグループジョインすることになり、日々近い場所で仕事をすることに(すごい奇跡)
店長の佐藤さんともお話することが増えこの度、一緒にお洋服を作ることになりました。
佐藤さんからは「私とマールさんは年齢がひと回り以上違うけど、どこか強く共感するポイントがあるんです。年代も好みも超えられる”普遍”と言えるようなものを作ってみたい」と企画書をいただきました。
“普遍”をテーマに会話をすることから始まり、少しずつ具体を持ち、ものづくりを進めていく中でお互いのものづくりの特徴や大切にしていることの差や共通点にも気づきました。
それらのお互いの良さが中途半端にならないようにコミュニケーションし、いいコントラストで表現できたのが今回のお洋服じゃないでしょうか。
僕が一番、今回取り組んで良かったなと思えたのは佐藤さん率いる北欧チームの「暮らしへの誠実さ」を自分のお洋服に取り入れることができたこと。
サンプルができるたびに着用時に生活のさまざまなシーンを想定し、課題を見つけそれが少しでも改善できないかを検討するんです。そのレベルがほんとーーーに細かく執念深い(褒めてます)
「生活者の代表」としてものづくりをされているんだと思いました。
foufouでも可動域や身体の動かしやすさを考慮した精密なパターンでものづくりをしますが、細かい暮らしのシーンというよりは全体の佇まいや雰囲気、服が醸し出すオーラを大事にし優先します。
僕らはファッションをファンタジーだと思っていますし、生活から少しだけ距離を取った空想を楽しんで欲しいからです。
今回、そのバランスがとてもちょうどいいんです。
普段のfoufouより大分着やすく、使いやすいのではないでしょうか。それでいて、foufouらしいタイムレスでクラシカルな空気をちゃんと帯びています。
「北欧、暮らしの道具店」のお客様にとっては「いつもより少しだけ日常に魔法がかかる服」だと思っていただけると嬉しいです。
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販売は本日10時から。北欧、暮らしの道具店のオンラインストアで販売です。
▽商品ページ
▽着用レビュー
「開発秘話」として僕と店長の佐藤さんで今回の「ジレになるジャンパースカート」を作った時のことを振り返るコンテンツもあるのでぜひお楽しみください。
▽対談