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小山義朗 人生の扉

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FOSCの名誉会長であり、小山エフ・エム・ブランド代表/元ソニー総務センター長 小山義朗が発行するマガジンです。
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記事一覧

人生の扉 #14(最終回) FM(ファシリティマネジメント)と私 

ーーーーー 【連載「人生の扉」について】 FOSC名誉会長の小山さんに、どのような会社人生を歩んできたか、そしてそれを支えてきたものは何かを「人生の扉」というシリーズで語っていただきました。 ーーーーー JFMAの創成期JFMA(公益社団法人 日本ファシリティマネジメント協会)発足当時の理事に私の上司のT部長が就任するも、多忙なため理事会には頻繁に代理で私が出席。 JFMAについてはこちら 私は、省エネ研究部会メンバーとして参加し、東京電力・NTTグループ・日本メックス

人生の扉 #13 あなたはどんな人に -勝利する人の習慣術―

ーーーーー 【連載「人生の扉」について】 FOSC名誉会長の小山さんに、どのような会社人生を歩んできたか、そしてそれを支えてきたものは何かを「人生の扉」というシリーズで語っていただきました。 ーーーーー あなたはどんな人になりたいですか?皆さんは、社会人としてどのような人になるのか? なりたいのか? 考えたことはありますか? 私が「成果をあげられる=勝利する」と思う人の特徴に、以下の7つ習慣があります。 一つずつ簡単に紹介します。 自分の価値を認識し、成長し続けられる

人生の扉 #12 先人の言葉から学ぶ「楽しむことの重要性」

ーーーーー 【連載「人生の扉」について】 FOSC名誉会長の小山さんに、どのような会社人生を歩んできたか、そしてそれを支えてきたものは何かを「人生の扉」というシリーズで語っていただきました。 ーーーーー 先人の言葉から学ぶ「楽しむことの重要性」今回は、小山さんが今までの人生の中で特に心に留めている先人たちの言葉や教えから「楽しむことの重要性」を学ぶ大切さをお伝えいただきます。 孔子の「論語」から学ぶ 孔子は「論語」の中で楽しむことの大切さを語っています。 あることを知

人生の扉 #11 より高みを目指して

ーーーーー 【連載「人生の扉」について】 FOSC名誉会長の小山さんに、どのような会社人生を歩んできたか、そしてそれを支えてきたものは何かを「人生の扉」というシリーズで語っていただきました。 ーーーーー 新本社建設(ソニーシティ)プロジェクト 2000年に入るとヨーロッパHQビルをドイツベルリンに建設するプロジェクトや芝浦に新本社を建設するスタディが始まりました。 2003年に総務センター長となった私は、プロジェクトチームの要として新本社建設の推進役の1人となりました。

人生の扉 #10 戦略の重要性 -不動産戦略― / スピード感のあるビジネスチャレンジ

ーーーーー 【連載「人生の扉」について】 FOSC名誉会長の小山さんに、どのような会社人生を歩んできたか、そしてそれを支えてきたものは何かを「人生の扉」というシリーズで語っていただきました。 ーーーーー 今回は、2つの大きなテーマを簡略化して投稿いたします。 戦略の重要性 -不動産戦略―不動産を 資産として保有し続けるのか 賃借するのか 経営状況の動向次第でその判断は難しいものになります。 当時の総務センターの不動産戦略 会社の戦略は速やかに事業の再構築を行うこ

人生の扉 #09 困難から学ぶ -どうしたらできるかを考えるー

ーーーーー 【連載「人生の扉」について】 FOSC名誉会長の小山さんに、どのような会社人生を歩んできたか、そしてそれを支えてきたものは何かを「人生の扉」というシリーズで語っていただきました。 ーーーーー 「Yes But!」で考える1985年のこと。 本社エリアで計画から完了まで3年がかりの大規模再配置が行われました。 C号館3階に研究部門が入り転出後の跡地に人事開発本部が入居することで計画の一つは進んでいました。 ところが、研究部門移転の1か月前に役員の交替で人事開発本

人生の扉#08 困難とチャレンジー8階建て新本社ビル(当時)へ土日1回で移転せよ(1989年)ー

ーーーーー 【連載「人生の扉」について】 FOSC名誉会長の小山さんに、どのような会社人生を歩んできたか、そしてそれを支えてきたものは何かを「人生の扉」というシリーズで語っていただきました。 ーーーーー さて#07で取り上げた新本社ビルの件で。 オフィス延床18,000㎡、有効面積12,000㎡の新本社へ、1,200名の移転を計画したある日の午前中、当時のO副社長へ報告しに行った上司のお供で同行した際、1か月での移転計画を説明すると、なんと副社長から との指示がありまし

人生の扉#07 困難とチャレンジー1990年新本社ビル(当時)完成と同時に分煙ルールの導入ー

※小山 シニアアドバイザーの連載コラム「人生の扉」の更新が止まっていたので少しずつ再開していきます。皆様、どうぞよろしくお願いいたします。 ーーーーー 【連載「人生の扉」について】 FOSCシニアアドバイザーの小山さんに、どのような会社人生を歩んできたか、そしてそれを支えてきたものは何かを「人生の扉」というシリーズで語っていただきました。 ーーーーー 各階に喫煙できるスペース(パブリックに排気機能のある喫煙エリアを設置)を設置し、オフィス管理課が中心となり安全衛生部門と連

人生の扉#06 困難とチャレンジー社内家賃制度の導入 管理部門は大反対の中でー

ーーーーー 【連載「人生の扉」について】 FOSC代表理事の小山さんに、どのような会社人生を歩んできたか、そしてそれを支えてきたものは何かを「人生の扉」というシリーズで語っていただきました。 ーーーーー 成長期真っただ中のソニーでは、生産を地方工場へシフトしても、事業部の成長や新規事業のために自社ビルだけでは必要面積が足りず、外部の賃借ビルを手当てすることになりました。 発生費用は、そこを使用している事業部の負担という財務会計が基本ですので、自部門のPL管理上、狭く汚くて

人生の扉#05 困難とチャレンジーオフィススタンダード策定ー

ーーーーー 【連載「人生の扉」について】 FOSC代表理事の小山さんに、どのような会社人生を歩んできたか、そしてそれを支えてきたものは何かを「人生の扉」というシリーズで語っていただきました。 ーーーーー それはオフィス管理課係長時代の出来事でした。総務部長から部長室に呼ばれ「スペースに関して、適切に利用するルールがない。小山君、案を作りまとめてくれないか」と相談されました。高度成長期に入りソニーは月単位で事業部が増え、それに伴い社員も増加していったのです。 オフィスのスペ

人生の扉#04 困難から学ぶ

ーーーーー 【連載「人生の扉」について】 FOSC代表理事の小山さんに、どのような会社人生を歩んできたか、そしてそれを支えてきたものは何かを「人生の扉」というシリーズで語っていただきました。 ーーーーー K取締役間仕切り事件スペース調整の結果、事業部と研究部門の間仕切り位置を柱のセンターで決定したが納得しないK取締役が「小山さん、あんたのせいではないが、キャビネット一つ分の奥行きがなくなったので仕事に支障が出る。取り敢えずI社長の特命事項があるので社長に文句を言うから・・・

人生の扉#03 ソニーという会社で

ーーーーー 【連載「人生の扉」について】 FOSC代表理事の小山さんに、どのような会社人生を歩んできたか、そしてそれを支えてきたものは何かを「人生の扉」というシリーズで語っていただきました。 ーーーーー 1.ソニーの社風ソニーという会社は経営者、上層部ほど革新的で変化を好む特性がありました。良いと思うこと、部下の積極的な提案に関して変化を恐れずそのチャレンジを応援します。 一方、人事部にはサテライトオフィスの活性化のための勤怠管理の簡素化等、何か新しいことを提案すると、会

人生の扉#02 若い頃の仕事における姿勢ーお手本は身近なところにー

ーーーーー 【連載「人生の扉」について】 FOSC代表理事の小山さんに、どのような会社人生を歩んできたか、そしてそれを支えてきたものは何かを「人生の扉」というシリーズで語っていただきました。 ーーーーー 諸先輩の優れたところを追いつき追い越せ、なんでも盗む! 議事録の書き方を例にとっても、書き方フォーム・記載内容(日時、場所、出席者は当たり前、マスタースケジュール管理、決定事項、課題解決、問題点、追加費用の承認そして次回までの宿題等を常にわかりやすくまとめる)、そして会議

人生の扉#01 私の新入社員時代―なんとも生意気な新入社員―

ーーーーー 【連載「人生の扉」について】 FOSC会長の小山さんに、どのような会社人生を歩んできたか、そしてそれを支えてきたものは何かを「人生の扉」というシリーズで語っていただきました。 ーーーーー ソニーに入社した私は希望する部門(資材部、工作部)ではなく、本社の庶務部庶務課保全係に配属先され、地下階の中央監視室が勤務する場所となりました。 前年の入社試験で周りにいた4人は一緒に入社し、事業所は別だが配属組織が全員、施設関係。どうも入社試験のときの受験番号で順番に配属先