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シクロクロスタイヤの空気圧。

こんにちは。

つくば市のスポーツバイク・プロショップ
BIKE SHOP FORZAの東(アズマ)です。 

今日は日曜日(昨日)の話。
シクロクロスのタイヤの空気圧の話をします。
(2000文字くらいです)

では

結論から言いますと。

「タイヤの種類とホイールのリム幅が異なると
 同じ空気圧でもしなやかさは大きく異なります。」

ということです。


GIANT TCX ADVANCED PRO 2 

先日、納車させて頂きましたバイクなのですが

この日は、お隣の土浦市で開催された
シクロクロスのレースに出られるとのことで、
(私も別カテゴリーのC4に出ていました)

レース後に、初回点検にバイクをお持ち頂きました。
(初回点検は無料で行わせて頂いています)

県外のお客様も多くいらっしゃいますので
こういった形で、お越し頂けるのは非常に貴重な機会です。

仕事、ご家族との時間、練習時間。
などなど、お忙しいなか。
往復で4時間近くの時間をかけて
「初回点検だけに」お越し頂くというのはハードルが高いです。

特に問題がなければなおさらに。

つくば市は、筑波山があり、霞ヶ浦も近いということで。
・筑波山ではヒルクライムの練習
・霞ヶ浦ではTTポジション、エアロポジションの練習
 (タイムトライアルバイク、トライアスロンバイクの練習)

といった感じで、練習と併せて御来店頂くことも少なくありません。

そんなお客様には当店を選んで頂く理由の一つに、
「自宅からは少し距離はありますが、
 練習で、つくば周辺に良く行くので。」

と言って頂いたりします。

話を空気圧の話に戻しまして。

今日は、タイヤの空気圧の話です。

シクロクロスでは、路面のコンディションに併せて
2BAR以下で、「0.1BAR」刻みで設定したりします。

オフロードを走るバイクとしては、細いタイヤで
マウンテンバイクのようにサスペンションも無いので

空気圧の設定の良し悪しが
レース結果に大きく影響します。

ロードバイクの、6BARと5.9BARの違いよりも
シクロクロスの、1.8BARと1.7BARの違いのほうが
大きな違いになります。

もとの数字が大きいか否か。
変化量の違いということです。

6BARが、5.9BARになったとなると 1.66%空気圧が下がった。
ということになりますが

1.8BARから1.7BARでは、5.56%空気圧が下がった。
ということになります。

タイヤとホイールが違うと大きな違い

この写真、
上が私のバイクのホイール
下がお客様のTCX ADVANCED PRO のホイール です。

初回点検中に、レース中の空気圧の話になりまして
お客様の数字を聞いてからタイヤを触ってみると
「ん???なんか高いぞ???」
ということで、測ってみると聞いた数値(1.6BAR)よりも
0.4BARも高い2.0BARでした。

お客さまはデジタルタイプを使われているとのことでした。

自分は、こちらの低圧用のアナログタイプを使っています。

その差があったようです。


実際に同じ値に合わせてみる。

私のタイヤゲージで同じ1.8BARに合わせて、触って比較しました。

明らかに私のタイヤのほうがしなやかです。(柔らかいです)

違いの理由は、
タイヤとホイールの違い

お客様は
 タイヤ: MAXXIS ALL TERRANE 700x33c
 ホイール:GIANT PX-2 DISC リム内幅 25mm 

ワタシは、
 タイヤ: IRC SERAC CX TUBELESS 700x32c
 ホイール:SHIMANO GRX WH-RX570 リム内幅 21.6mm

タイヤの材質や設計の差、サイズ差もありますが、
ホイールのリム内幅の違いは大きいです。

リム幅が広いほど、タイヤの変形量が小さくなりますので
同じ空気圧でも、いわゆる固いセッティングになります。

ですので、
他のライダーが、◯◯気圧で走っているからといって
自分も、そうしよう。

というセッティングでは、
同じには、ならないということになります。

普段のコースで練習して、レースコースを試走をして、
自分の空気圧を決める。
というのが自分にとってベストな空気圧設定を探す近道です。

エアゲージの違い

空気圧の表示が違う。
ということで、一方が狂っている。
というような印象を持たれてしまったかもしれませんが、
ある程度の環境の違いや個体差によって
同じにならない。ということは
いわゆる「測定器」にとっては当たり前のことです。

で、今回は、とくに測定差が出やすい低圧ですので
そういった差が出たということになります。

デジタルが悪い。
ということではなく。
それぞれの良し悪しがある。

と、理解いただくのが正しいところかと思います。

デジタル測定について

良いところ

見間違いがない。
測定する人による違いがない。

足りないところ

値を表示するまでに時間がかかる
(数字が安定するまでに時間がかかる)
空気を抜いて調整していくわけですが、
アナログ測定のように抜いてもすぐに、
その値を表示できない。という特性があります。

アナログ測定について

良いところ

調整後の数字がすぐに確認できる。
せっかちな自分には合っています。

足りないところ

視力によっては、メモリが細かくて見づらいです。
仏式専用のため米式では使えない。
低圧専用なので、高圧の測定はできない。

とても個人的な見解ではありますが
低圧の測定に関しては、低圧用のアナログが好きです(^^)

ロードもシクロクロスも1つで済ませたい。
という方にはデジタル。

ものが増えても良いから、ササッと確認できる方が嬉しい。
という方にはアナログ。

がオススメ。

使う人のタイプ別に考えると、
こんな分け方ができるかと思います。

少し、長くなっちゃいましたが参考になりましたら幸いです。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
BIKE SHOP FORZAの東(アズマ)でした。


オススメのシクロクロスバイク

なかなかスポーツバイクの在庫が無く
入荷までの納期が数ヶ月という状況が続いている昨今ですが。

少しですが店頭在庫、近日入荷予定のバイクがございます。
詳細はリンクの記事を御覧ください。


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