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6年分の感謝と後悔と

この3月で長崎大学フットサル部FORZAを去る卒業生9人が記す、最後のnote
土のグラウンドでの練習に始まり、全国ベスト8に至るまで。
今の「FORZA」を造った彼らの想いを、ぜひお読みください。

8人目は、九州のフットサル界で名を馳せ、大学ナンバーワンプレイヤーであり続けた、#4 柴田 健太郎 です。

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卒業企画のnote、締め切りは3月7日。
現在は、4月2日(提出日)。もう社会人です。

この6年間、本当に沢山のことがあって、思い返すとあれもあった、これもあったとなって全く纏まりません。
ずっと、卒業noteに何書こうかなと考えてはいたものの、実際書くとなると意外と書けない。
それは国語力の問題であったり、これまでの卒業した方々が書いてきたように自分をさらけ出すのが難しいなと思ったり、国試が受かっているかドキドキしていたりと色々あると思いますが、実際のところ自分がFORZAに対して何を貢献し、何を遺せたのかよく分かっていないというのが、1番の原因だと思います。

プレーでは、インカレ全国大会に6年で1回しか出場出来ず、大事な試合の前で怪我をして、万全の状態でプレー出来ないことも数多くありました。
他にも、長崎大学には自分のように小学生からフットサルをプレーしていた選手もいなければ、全国レベルの高校で試合に出ていた選手も数少ない状態で、入学当初から周りから一目置かれ、部内では特別扱いを受け、関わりづらい存在となってしまっていたように思います。

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またチーム運営の部分では、3年次からジンガに移籍したということを言い訳にし、当時キャプテンであった純さん(2017年度卒 吉原)に任せっきり、この2年は今年卒業する4年生、そして現幹部の働きぶりを端から見ていただけでした。

日々、FORZAをどのように成長させようか考え頭を使い走り回り、時に奏太さんにキレられ難しいことを言われてきた今の4年生、幹部や強化部に比べると、挫折もなければ、面倒だと思ったこともない6年間でした。

大学最後の年であったこの1年はなかなかモチベーションも上がらず、関西の方々が開催してくれた関西インカレの九州予選、北九州市立大学との試合前にも怪我、自己管理の甘さが出てしまいました。
その試合は、正直自分が出る必要もなく勝つだろうと思っていましたが、前半で連続失点、そして結局途中から出場。
敗戦後、奏太さんに背中をポンと叩かれ、それまで堪えていたものが込み上げてしまったのを憶えています。
6年間、大事な試合の度に何度も涙を流してきたけど、その時の涙は自分の情けなさ、やるせなさからでした。
更にその次の日はジンガで九州リーグのエスタジ戦があり、気合で切り替えましたが結果は引き分け。気持ちはどん底。

関西インカレの他地域代表が棄権して枠が空くらしいと奏太さんから聞いた時も、「いや、出なくて良くないですか」と言いました。
北九大に勝てないんだから、全国でもどうせ無理だろうと。
そしたら北九大は全国準優勝するし、どうなってんだ。(猿さん、陸駆、すいません。笑)

ただ、2年前インカレ全国大会に出場した時にプレー時間が長かったのは浜きょう(#31 浜田)と多分紳太朗(#14 足立)くらい。
卒業する4年生のほとんどが出場できていなかったこと、そして彼らの力で九州リーグに昇格するまで実力をつけたことを考えると、彼らの4年間の最後の大会で全国大会に挑戦したい気持ちをリスペクトし、自分も全力で臨まなければならないと感じさせられました。
その結果、週3のジンガの練習、週3の長大の練習、卒業論文発表会のための準備、国試対策講座を行うというキツすぎるスケジュールになってしまったのですが、、

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そうして迎えた全国大会は、ベスト8で敗戦。
目標まであと1歩届かずとなってしまいましたが、準々決勝の明治学院大学戦は今でも見返したくなるくらい最高の雰囲気、プレー、気持ちが随所に見られ、本当に6年間もFORZAを続けてきて良かったと感じました。
試合前後には、冨田さん(2017年度卒)や樹さん(2017年度卒 安藤)などの多くの先輩やジンガのチームメイトなどから激励の言葉をいただき、本当に多くの人が気にしてくれて、支えてくれて自分たちはフットサルを出来ているのだと実感しました。
また、関西大学連盟がYouTube配信をしてくださったおかげで、茨城にいる両親にも6年目にして初めて自分のプレーしている姿を見てもらうことが出来、結果以上に大切なものを感じられた本当に素晴らしい大会になりました。(一慶、ありがとう!)

負けた次の日の朝、ホテルの部屋にみんなで集まって、奏太さんが話している時にふと、昨日で大学フットサルが終わったんだと頭によぎりました。
その時点ですでに泣きそうなまま奏太さんから話を振られ、整理できないまま泣きながら話したけど、確実に、「自分はこれからもFORZAに関わることになるから、奏太さんや俺を岸和田に連れて行ってくれ。」と言った覚えがあります。
自分も頑張るので、よろしくお願いします。

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6年間を振り返るのは長過ぎて、ここまではざっと今年の1年なわけですが、ここからは一旦好きなゴールベスト3を挙げて、お茶を濁します。

では、第3位
2017-18 長崎県リーグ vs エスタジ佐世保

エスタジからはたくさん点を取らせてもらいましたが(九州リーグでは全然取れん)、このゴールはダントツで気持ち良かったです。ゴレイロが将斗くんだったら、間違いなく1位でした。

第2位
2020-21 関西インカレ vs 明治学院大学

最高な試合でのゴール。素直に嬉しかった。でもやっぱり、勝ちたかった。

そして、第1位は
2019-20 九州大学リーグ vs 北九州市立大学

このゴールは、FORZAの公式Twitterでも去年の春に掲載してもらいましたが、その時のベストゴール10個のなかでも、View数最高です。ありがとうございます。
6年間の、全国のかかった試合の中で、最もパフォーマンスを高く発揮できた試合であったといっても過言ではない、この試合。
奏太さんがベンチに入れなかったこともあり、なんとか自分たちの力で勝ってやろうと、チームの”一体感”が存分に出ていました。
個人的には、監督兼選手として選手交代や今チームは何が出来ていて、何が出来ていないのかなどを見ながら、考えながらプレーしたことで、監督・コーチの難しさ、そしてやりがいを感じ、「教える」ということにも触れたいなと動悸づけられた試合でもあります。

ということで、特に好きな3つのゴールを挙げてみました。
6年間の色々なゴールを思い出してみましたが、やはり大事な試合でのゴールは今でも鮮明に覚えているものです。シュートを決めた時、セットのメンバーが寄ってきて抱き合う瞬間、ベンチにいるメンバーがみんな立ち上がり列になっていてハイタッチしにいく時、これ以上ない喜びであり、フットサルの醍醐味と言えるでしょう。これだけは何度味わっても何にも変えられないモノがあると思います。

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だからこそ後輩たちに伝えたいのは、もっと貪欲にゴールに拘って欲しい。
試合では当たり前のことを、練習でも当たり前にしてほしい。
一つのボール拾い、これがパワー返しに繋がるかもしれない、そう思いながら自分は練習しています。
”目的地の認識” 最近奏太さんがよく口にしていて、フットサルに限らず何をする上でも重要だなと感じます。目的があるから過程があるわけで、この練習は何のためにしているか、自ずと分かってくるでしょう。
現在奏太さんのもと活動しているFORZA強化部がめちゃくちゃ頑張って考えているメニューを漫然とやるだけでは、成長の幅を自分で狭めてしまいます。
このことは、部外者(柊生)兄(楓芽さん)が書いた約2年前のnoteに刻まれています、たまに読みましょう。戒めになります。

自分たちのせいで、長大は上手いけど、強くはないよねと北九大に確実に思われているでしょう。陸駆の卒業した北九大(なんか友いるけど。笑)は、より一層目の色変えてあなた達に向かってきます。その時、パフォーマンスを発揮できる選手になるために何が出来るのか考えて、残り2〜3年”しかない”大学生活を過ごして欲しいと思います。

自分はこの春から長崎市内に就職しジンガで選手を、FORZAにはコーチとして関わることが決まりました。
社会人として働きながら、過密なスケジュールをこなしている多くの人を間近に見てきた身として、妥協して適当に関わるようではFORZAのメンバーに失礼だと思うので、より一層、気を引き締め直します。
本気で、バチバチで頑張りましょう。ベクトルは常に自分に!

卒業した4年生へ。君たちのおかげで、この2年間、心からフットサルを楽しむことが出来ました。一緒に卒業するのが君たちで良かった。
色々な思いを抱えながらもフットサルを続けてきた8人(+柊生)のことを本当に尊敬するし、好きです。
こんな1年じゃなかったら、もっと一緒にプレーできたかもしれないと思うと悔しいけど、こんな1年だったからこそ、大学でのこの経験が財産になって、自分たちをより大きく成長させてくれるのだと信じて、社会人になってもそれぞれ頑張りましょう。
またすぐボール蹴って、飲みに行けることを楽しみにしています。

最後の最後に奏太さん。
この6年間、一番一緒にいた時間が長かったと思います。
遠征で助手席に座っている時、練習後、吉野家とか政行く時、ミーティングや飲み会する時、色々な話をしたのに、結局フットサルの話しか記憶にありません。
でもその時間が自分にとって本当に楽しかったし、自分がフットサルを上手くなれた要因です。
高校生までやってきたことを少しは言語化できるようになり、怖さは少なくなったかもしれないけどプレーの幅が広がり、フットサルをより追求したいなと感じさせてもらえました。
これからもジンガ、そしてFORZAで関わっていくことが楽しみです。
本当に宜しくお願いします。

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もっともっと、色んな人に感謝を伝えたいし伝えなければいけないのですが、フットサルを通して関わっていただいた皆様、応援してくれた全ての方々、そして何より我儘に自分の好きなことをさせてくれた両親に感謝の意を表し、柴田健太郎の卒業noteとさせていただきます。

これからの、FORZA第2章にご期待ください。vamos!!!


#4 柴田 健太郎
学年:6年
学部:薬学部
出身地 / 出身高校:茨城県 / 緑岡高等学校

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