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努力し続ければ、必ず報われる

この3月で長崎大学フットサル部FORZAを去る卒業生9人が記す、最後のnote
土のグラウンドでの練習に始まり、全国ベスト8に至るまで。
今の「FORZA」を造った彼らの想いを、ぜひお読みください。

5人目は、 FORZAの根幹を支える幹部・強化部を兼任しながらも、ピッチでは苦しむことも多くあった、#5 松橋 慶季 です。

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みんな知ってるように自分は下手くそだ。
自分でもびっくりするくらいに。

年々チームの競技レベルが向上していく中で、自分の非力さは余計に感じていた。

こんな自分だが、入部当初は誰よりも試合に出ていた。
初期から練習に来ていた勇希や諒、先輩と比べてもプレータイムは長かったと思う。

どうしてかというと、ピボの人数が少なかったから。
自分は身長が人よりも大きく体格には恵まれたため、ピボを任される理由だけがあった。でも、理由だけだった。

一年生の時は特に結果も残すことなく、試合に出れることで満足していた。今考えたら本当に情けない。

そんなこんなしてるうちに2年になり、一個下に昂大(#27 和田)が入ってきた。
自分はその年の5月にあった静岡遠征で骨折して、しばらく活動に参加できなかった。気が付いたらあっという間に、自分の居場所はなくなっていた。

その年にFORZAに初めてサテライトチームができ、案の定自分はサテライト所属。悔しくはあったが、納得はしていた。
なぜなら自分に、トップチームでピボを任されていたひろさん(R2卒 岩崎)と昂大に勝てる武器が何一つなかったから。

だけどある意味、逆に割り切れた。
最初の方は焦りに焦って、腐っていた時期もあったと思う。
だけど時間が経つにつれて、全部で勝とうとしなくなった。なにかと自分と比べてはショックを受けることを、やめた。

ネガティブな意味に聞こえるかもしれないけど、自分には良いきっかけだった。ひろさんと昂大はどうやってボールを受けているのか、守備はどうしているのかなど、よく考えながらトップチームの試合を見るようになった。

純粋に参考にするようになり、自分のできることにコミットしようと、そう思えるようになった。自分の強みを伸ばす、そのことに全力を尽くそうと。

そこで考えた一番のことは、守備のこと。
奏太さんがよく言っていた、レベルの高い試合になればなるほど、守備ができないやつは試合で使えないという言葉。

その時のFORZAは大事な試合、局面になるとフィールドを6人で回していた。もちろんそこに入っていない自分は、奏太さんに大事な局面で使ってもらえるように守備が上手くなりたくて練習していた。
特に強く意識していたのは、守備の圧力。
自分はピボだから、ファーストディフェンダーになることが多い。ここだけは誰よりも圧をかけてやろうと。そういう意識でずっといた。
自分で言うのもなんだが、昔の自分と比べると色々と良くなったのではないかと思う。

もうひとつ、自分が強く頑張ろうとやる気に満ちたきっかけ。
自分が3年のときの、大学選手権。自分達が主役の大学選手権。

県予選は危なげながらも突破して、九州大会まで進んだ。
しかし、結果は準決勝にて北九大に完敗。九州大会を通して予選から敗れた準決勝まで、自分がピッチに立つ時間は1秒もなかった。

その夜に健さんから、「慶季には本当に申し訳なかった。勝てなくてごめんな。」と。自分はトレーニングを任されたりと仕事も多く、その気持ちを汲みとった一言だった。
でも当時の自分は何を言われても、悔しい。情けない。しか出てこなかった。
当時、自分はピボの4番手。FORZAが勝つための大事な試合に自分は必要ない、そんな状況が嫌で嫌で仕方なかった。
その状況を打開しようとフットサルの動画をたくさん見たり、日々の練習を大事にしようと強く思った。

長々と自分語りをしましたが、後輩達に何を伝えたいかというと、試合に出れなかったり、トップに上がれなかったり、思うようにいかないことがあっても腐らないでほしい。
一回の出来事で一喜一憂して、足を止めないでほしい。努力してほしい。
もう終わった身だから美化して言えるだけやろ!って思うかもしれないけど、うまくいかないことばっかりだったおれが言える、本当に後輩達に伝えたい事です。
何をしたらいいか分からなかったら、奏太さん、先輩に聞いて努力をしてほしい。
自分にしか出来ないこと、自分の武器を見つけてそれを伸ばしてください。

試合に出るために。

こんな下手くそなおれが、4年の最後には長く試合に出れていたことを見て、みんなの励みになっていれば嬉しいなと思います。

今だから思うけど、やっぱりFORZAで活動していく上で一番のやりがいは「試合に出て活躍すること」だと思う。
それがないとモチベーションを保つことは難しい。


奏太さんの口からよく出る話で、FORZAのメンバーはフットサルという競技が好きなのではなく、部活そのものを好きなやつが多いと聞く。
これには賛否両論あると思うけど、やっぱりおれはフットサルという競技をもっともっと楽しんで欲しい。
現状、フットサルを本気で楽しめている部員は少ないんじゃないかな。

自分も最初はフットサルを楽しんでいたというより、同級生・後輩の皆といること、皆とやるフットサルが楽しいという方が大きかったと思う。
でも途中から強化部を任されて、練習メニューを組んで指導をしたり、ミーティング、スカウティングをしたり、真剣にフットサルと向き合う良い機会があって、そのおかげでフットサルを好きになれました。
キツい思いをしたことも多かったけど、今となっては奏太さんのせいでフットサルにハマっちゃってます。笑
この前のDevelop Cup(U-23選抜大会)、誘ってくれてありがとうございました。本当に楽しかった。

でも強化部の人だけじゃなく、部員全員がフットサルにちゃんと向き合えるようになって欲しい。本当に面白い競技だから。

今年はコロナの影響もあって、なかなか思うように活動をすることができなかった。
ほんとにほんとに、もっと試合したかったなーと心から思います。
また来年、試合をできる後輩達が羨ましい。限られた時間を無駄にしないで、全力で楽しんでください。

今年は4年生でありながらも、幹部もやらせていただきました。4年生になってまでチームの中心となって運営できたこと嬉しく思ってます。任されたこと、やってきたこと全てが自分に自信を持ついいきっかけになれた。

辛かったけど、一緒にやっていたメンバーのおかげでなんとかやれたと思います。
おれが吐いたゲロを謎に家に持ち帰ろうとするような、いつ飲みに誘っても来てくれるような、かわいい後輩たち。
君たちと仕事ができてほんとによかった。来年も君たちが間違いなくFORZAの中心になると思う。
これからもおれがFORZAのOBだと胸を張れるような、自慢できるような、かっこいい集団でいれるように君たちを中心に頑張ってください。
何よりも強くなって欲しい。

おれの大学4年間は、FORZAなしでは何も語れないくらい本当にFORZA尽くしだったと思います。
遊ぶ時間とかは少なかったかもしれないけど、なにも後悔はありません。
FORZAでみんなとフットサルをやれてよかった。みんなと出会えてよかった。
心から長崎に来てよかったと思ってます。ありがとう。

追いコンの時も言ったけど、時間は有限だし、年ごとにメンバーも変わっていく。なんとなーく練習や試合にみんな行ってると思うけど、こんないい環境ほんとにないよ!
噛み締めて、時間を有効に使って楽しく後悔なく過ごして欲しい。

総じて話ぶれぶれだったけど、
ほんとーーーに最高でした!
これからはFORZAの大ファンとして応援させていただきます。クソお世話になりました。

おれは社会人になっても球蹴る予定なので、またどこかで。


#5 松橋 慶季
学年:4年
学部:教育学部
出身地 / 出身高校:茨城県 / 牛久栄進高等学校


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