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【前編】デザイナーのキャリアとポートフォリオ【foriio x Find Job! meetup vol.1 イベントレポート】

2019年9月19日(木)に、「foriio x Find Job! meetup vol.1」が開催されました。発表後チケットが即時完売し、キャンセルが出た後も数分で応募が埋まるというイベントでした!「当日行きたかったのにチケットが取れなかった…」という人のために、イベントレポートを投稿させていただきます!前編後編に分かれた大ボリュームとなっています。後編も近日公開しますので、是非どちらもご一読下さい!

■foriio / Find Job!リンク

■登壇者紹介とそれぞれのキャリア

山田寛仁(以下山田)
「初めに上司ニシグチさん、お願いします。」

上司ニシグチさん

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「クリエイティブディレクターをしています、上司ニシグチです。1979年大阪府高槻市出身で、生まれてからずっと大阪におります。」

「芸術大学を卒業してから、百貨店のインハウスデザイナーを10年間やってました。百貨店で色んな物に触れたので、他の業界もできると思って、ペット用品のデザインを6年半くらいやりました。現在で言うと、9月から飲食店・洋菓子店、あとはTEAMKITのアドバイザーだったり、3社のクリエイティブを手掛ける『パラレルワーカー』として活動してます。そこでは企業のブランディング、セールスプロモーションに携わっています。」

「結構多くの方が僕のnoteで見てくれていたと思うんですけど、名刺のデザインをたくさんやっています。」

「あと、2年くらい前からクリエイター向けの交流会もやってます。大阪だけではなく、東京・福岡にも行かせていただき、500人以上の方が参加してくださってます。なにクリ(なにわクリエイターズ)って言うんですけど、本を去年出したりもしました。」

「他にも『オンライン上司』というオンラインコミュニティもひっそりとやっております(笑)。」

「あと作品についても紹介させてください。大きく分けて5つくらいあって、主にグラフィックデザイン、あとはプロダクトデザイン、スペースデザインっていう売り場の販促ツールだったりとか。他には会社のブランディングや書籍のディレクション、って感じですね。」

「百貨店のインハウスデザイナーだった当時は、折込チラシを週に1回作っていました。それに連動したポスターだったり、クリスマスケーキのカタログだったり。お歳暮のカタログの時は150ページ以上のディレクションも担当しました。色々経験させてもらったので、ここですごい鍛えられましたね。」

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■毎日アイデアデザインのアップを1年間続けた

「他にもIDEAPOSTという名前で、Instagramに1年間毎日アイディアを投稿していくっていうことをやってました。投稿したのは合計で380個くらいですかね。最終的にこの中のアイデア『こうもりネクタイ』がヴィレッジヴァンガードで商品化することになりました。これがすごく自信に繋がりました。」

(↓こうもりネクタイはオンラインショップで販売中。)

「こんな感じですかね。ありがとうございました。」

山田
「ありがとうございました。では次に植木駿さん、宜しくお願いします。」

植木駿(PLANT)さん

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「初めまして。植木駿といいます。よろしくお願いします。僕は『就職活動からフリーランスへの変遷』と『ポートフォリオで大事なこと』について、お話しさせていただきます。」

「PLANTという屋号で、UIやグラフィックのデザインをしています。1990年生まれ、茨城出身です。最終学歴は御茶ノ水にある東京デザイナー学院という2年制の専門学校です。デザイナーとしてのキャリアは9年で、そのうちフリーランスが2年。キャリアはそこそこ長いですが、正社員になったことはありません。『正社員という経歴にこだわらなくても、やっていけるケースもあるんだぞ』というのを皆さんに少しでもお伝えできればと思います。」

■2段構えの戦略的就活

「就職活動を始めた頃、リーマン・ショックの煽りを受けて2~30社ほど落ちていました。これは自分の実力不足もあいまってなのですが、厳しい状況でした。」

「グラフィックデザインをやりたくて、ロゴやパッケージが売りのデザイン事務所を受けました。当時のグラフィックデザイン系の事務所にはWebデザインのできる人が少なかったため、Webデザインを勉強し事務所が持っていないスキルを提案することで、自分が業務に貢献できることをアピールしました。結果的に首の皮一枚で受かることができましたが、業務委託だったため、正社員ではありませんでした。」

「Webへの提案のために考えた手段は、まず書類審査が通った後『紙の』ポートフォリオを面接に使い、後日メールで『勉強して、Webサイトを作りました。』とポートフォリオ『サイト』を見せるっていう二段構えで面接官の目に留まるようにしました。」

■転職で様々な仕事に携わる

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「そこで1年ほど仕事を続けましたが、ビジュアルや書籍のデザインをするため、よりビジュアルに強いデザイン事務所に転職しました。たまたまイベントでその事務所の社長とお話する機会があって、常に持ち歩いていた作品をお見せしたら、良いリアクションをいただけたのがきっかけです。ポートフォリオ以外にもアプローチの仕方はいっぱい在るんだなぁとその時感じました。ちなみに、2年ほどその事務所で働きましたが、ここでも僕は正社員ではありませんでした。」

「規模の大きいデザインや写真、映像など媒体に問わない案件をできるようになるため、映像やデジタル系のデザインに強い、100人規模の企業に転職しました。ここも業務委託で正社員ではありませんでしたが、アーティストの特設サイトをアシスタントしたり、映画のWeb制作にも携わることができ、結果自分がやりたかったことを、実務を通しながら学ぶことができました。」

「その映像系の企業を経て、2017年に独立しました。1年目から続けていた個人案件の業績が伸び、本業の給料を上回ったためです。現在は前職で仲が良かった方や友人からお仕事を依頼されて、活動を続けさせてもらっています。」

「就職・転職活動を振り返ると、企業が必要としているスキルを分析して、自分が得たいスキルを得るために転職するなど、結構戦略的に活動していました。

■ポートフォリオで大事なこと

①ガンガン制作する

「根性論っぽいけど違います。数を作ると傾向が見え分析ができます。自分の苦手なもの得意なものを知ることができ、対策を考えることができます。また、どのプロも練習や経験を積まないとなれないと思いますし。」

「作品数が少ないと悩んでる人が多いと思いますが、作品を作るチャンスってどこにでも転がっていると思います。僕は社会人卓球チームを作る際も、毎回フライヤーやWebサイトを作って広報したり、友人の名刺を作ったりしていました。見渡せば、いくらでも作る機会はあります。サービスデザインのように1から10にするような機会は少ないかもしれませんが、0から1を作るチャンスはいくらでもあると思います。」

②いつでも作品を見せれる準備を

要人に合う機会や何か仕事に繋がるタイミングは、いつ来るか分からないです。なので、人に見てもらえるように常に準備をしておかなければいけません。ポートフォリオに掲載するために、作品を整理する癖をつけましょう。整理することで、俯瞰で作品を見つめ直すことができ、自分の弱いところや傾向などを知るいい機会にもなると思います。ポートフォリオに掲載するのは面倒なことなので、投稿するハードルをさげるために、僕はinstagramをポートフォリオサイト代わりに使用しています。」

(ちなみに植木さんはforiio matchで「itoma」さんとマッチさせていただいた人でもあります!)

「以上です。ご清聴ありがとうございました。」

山田
「植木さんありがとうございました。最後にtakejuneさん、お願いします。」

takejuneさん

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「よろしくお願いします。自己紹介と合わせて、『起業』についてもお話したいと思います。前のお二方と比べてクリエィティブな話ではないかもしれません。」

「大学時代はデザイン系の学部を出て、新卒のタイミングで東京に出ました。最初は社内スタートアップのようなところで働きました。入社したての時、自分のデスクへ初めて行くと、自分の名刺があったんですね。肩書きが『プランナー』って書いてあって。デザイナーじゃないのかと思っていると『まずは営業。1件案件獲得するまでデザイナーはやれないよ』って言われました。」

■Webサービスを作るのが一番面白い

「僕はWebサービスを作るのが一番面白いと思っていて。その日に結果が出るんですよ。新しいキャンペーンとか機能を出した時に、ユーザーの行動が毎分変わっていくんです。それが売り上げに影響したり。自分の作ったものがすぐにユーザーの行動を変えていく、ビジネスになっていくのが面白いな、と。ちなみに新卒して入った会社の時は面白すぎて残業200時間とか。死ぬほど働いてました(笑)。」

「次にライブドアに転職しました。デザイナーから『開発ディレクター』に変わりました。もっと良いサービス作りたいし、自分ならできると思ってました。僕はこの時新規サービスの開発を担当していたんですけど、この時他の部署から『LINE』が開発されて、社内の新規事業のハードルが高くなったこともあって、思うような成果を残すことはできませんでした。」

「その後起業することになりました。新卒時代から副業的にサービスの開発はしていたんですけど、その仲間とシリコンバレーに行って、スタートアップのムーブメントを肌で感じたのが起業した理由です。ちょうど日本にもその熱が来る直前の時期でしたね。立ち上げたのは『フリル』っていうフリマアプリです。当時、世の中でフリマアプリっていう存在はなくて、今は後発の『メルカリ』がナンバーワンなんですけど…(笑)。それでも最終的には楽天に売却して『ラクマ』というアプリになって、月間100億円以上取引があって、100人くらいで動かすサービスに成長しました。」

「僕は去年くらいにそこからは退いて、その間にまた別のサービスを作っています。エンジェル投資家と起業家をつなぐサービスなんですけど、山田さんともこのサービスで出会いました。」

■理想の組織・サービスづくりを楽しむ

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「起業に関して話すと、スタートアップっていうのは数人で起こして、投資で資金を獲得して一気に拡大していく会社なんですね。最近は、山田さんもそうなんですけど、世界的に見てもデザイナーが創業者という会社は結構多いです。事業会社をデザイナーが立ち上げるって選択肢も普通にあります。」

「スタートアップの良さは、自分の理想の組織やサービスが作れるところですね。あとはやりがい。自分の作った会社が色々な人に影響を与えることになるんです。フリマアプリが今や世間で当たり前の存在になったり、会社が100人くらいの組織になって、社内で結婚する人が出てきたりとか、誰かの人生にも少なからず何か影響を与えているのかなと。あとは、起業すると就職するよりお金稼げるかもしれないし、その経験は転職にも使えると思っています。」

「スタートアップで必要なことを最後に紹介すると、1つ目にサービスや組織を作ることを楽しめるか、っところですね。これも1つのデザインだ、と自分に唱えて、楽しみながらやれるかは結構大事だと思います。2つ目に良い仲間と出会えるか。スタートアップは一人でできるものではないので、良い仲間、特にTech系なら嗅覚の優れたビジネスマンやエンジニアに出会えるかが大事ですね。」

「僕はデザイナーがキャリアとしてスタートアップを立ち上げるっていうのは、全然ありだと思います。楽しさややりがい、リターンもあるので良いですよ。」

「以上で終わらせていただきます。ご清聴ありがとうございました。」

山田
「takejuneさん、ありがとうございました。では、ここから質疑応答を踏まえたクロストークをしていこうと思います。」


➤後編へ続く…


Text / Edit : Soh Iwamoto

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9月はforiioは多くのイベント主催、参加をしました。他のイベントもレポートを掲載しておりますので、是非ご覧ください!


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