「混雑回避の特急列車」は果たして安全か?
座席指定の特急電車に乗った時のこと。
窓際の席は全て埋まり、通路側の席も半分ほど埋まるくらいの乗車率だった。
この時点で、混んでるな~窓も扉も開かないしな~と、ちょっと後悔した。
実際は新快速とかのほうが乗車率で言えば上だと思うが、どこか心理的な圧迫感がある。
そしてさらに追い討ちをかけたのが、途中駅でで乗り込んできた年寄りの旅行客の集団。
指定の座席を探すのに「何番や?ここちゃうんか?お前ここや!」みたいに大声で喋って通路をふさぐ。車内の前後に人が溜まる。
ようやく全員席についたかと思えば宴会が始まり、マスクを外してぺちゃくちゃ喋る男もいる。
というか乗る前から酒が入ってるっぽくて、最初からノーマスクだ。
これはとんでもない外れくじを引いてしまった。。
音楽を聴いて騒音をごまかす。
「車内では飲食時以外はマスク着用、大きな声での会話は控えるように」とのテンプレートの放送が流れる。
だがそれはあっけなくかき消され、無力となる。
検札で通った車掌が注意するかなと思ったが、その様子は見受けられない。がっかりだ。
しかし、ちょっと考えてみた。
もし自分が車掌だったら、どうするだろうか?
酒が入ったお年寄りが、注意を素直に聞き入れるとは到底思えない。
むしろ「何があかんのや!駅弁食べれるのが特急電車やろ!!」と逆上して声を荒らげ、結果飛沫が拡散するという本末転倒のようなことになることが予想できる。
トラブル回避という面で、下手に刺激しないことのほうが得策のような気がする。
ややこしい、変な人、怖い人は視線を合わさず静かに立ち去るのが一番だ。
地獄のような空間に居ることに耐えられなくなり、1つ手前の駅で降りることにした。せっかくの特急券がもったいないとか、そういうのは考えなかった。
接続の急行電車に乗り換えたが、休日の夕方ということもあり席は十分空いており、静かで特急より遥かに快適、そして何より「安全」だった。
***
座席指定の優等列車だと、一般的な通勤電車とは違って、飲食や会話が許されるような、自家用車に近い感覚がある。
つい自分も食事した流れでマスクを外すことがある。
そんなわけで混雑ではなくとも、乗客のマスクを外している率は比較的高い。
また車内の気密性もあり(デッキによる仕切りなど)、「空調による換気で空気が入れ替わっています」と各社謳ってはいるが、実際のところどうなってるかはよく分からない。
逆に
・静かにしないといけない
・ロングシートで飲食はできない
雰囲気のある一般車両のほうが、飛沫による感染リスクにおいては低いと考えている。
ただ、これらのリスクうんぬんの予測は全て自分の主観であり、これも実際どうかは分からない。
***
結局、いろいろ考えてみた結果、一番のリスク回避は
「不要不急の外出を避ける」
「旅行に行かない」
という、自分にとって非常に耳の痛い結論に行き着いた。
うーん、グリーン車に乗ろうか、、、
いただいたサポートは鉄印の記帳料に充てさせていただきます!