豪州税務:Australia Single Touch Payroll (STP) システム
Single Touch Payroll (STP)は、給与支払ごとに給与情報(給与、賃金、PAYG源泉徴収、年金負債情報)を雇用主が政府機関に報告できるシステムです。
2018年7月1日(従業員が20人以上の雇用主が対象)から導入され、STP対応ソフトウェアを通じて簡単に報告ができるようになりました。STPにより、給与支払ごとに給与、税金、年金情報が自動的にオーストラリア税務局(ATO)に送信されます。これにより、従業員の税金や年金情報がリアルタイムで更新され、手動での年次報告が不要になります。
STPの仕組み
Single Touch Payroll (STP)は、給与支払い時にSTP対応の給与ソフトウェアや会計ソフトウェアから税金と年金情報をATOに送信するシステムです。
手順:
給与を処理
通常通り従業員に支払い、給与明細を提供
給与サイクルは変更不要で、週次、隔週、月次での支払いが可能です。
報告内容:
給与と賃金
PAYG源泉徴収
年金負債情報
この報告はSTP対応の給与ソフトウェアが自動で送信します。
従業員アクセス
従業員がmyGovアカウントをATOオンラインサービスにリンクしている場合、所得明細で年度累計の税金と年金情報を確認できます。データは報告ごとに更新されます。
データの最終化
年度末にSTPデータを最終化する必要があります。これにより、報告が完了したことを宣言します。最終化後、従業員の所得明細が「Tax ready」と表示され、税務申告に使用されます。
今まで個別に提出をしていた報告内容が一括で管理されるようになりました。また、従業員が事業主に問い合わせする必要なく、個別に確認できるので転職の際も便利です。
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