【カメラ初心者】写真が劇的にうまくなる、簡単テクニック5選
こんにちは。
フォレスト出版編集部の森上です。
InstagramをはじめとするSNSの影響や、スマホのカメラ機能向上に伴い、ひと昔に比べて写真を撮ることが当たり前になった今、新たに一眼レフカメラを購入して、本格的にカメラや写真にハマる人が根強く存在するようです。
趣味で楽しむ人もいれば、趣味が高じてSNSに投稿した撮影写真が注目を集め、副業カメラマンとして活躍し始める人もいたり、この時代ならではの動きが出てきています。
『副業するならカメラマン』の著者で、超人気カメラマン養成所「カメラマン全力授業」代表の小椋翔さんによれば、同養成所からは、カメラ歴0日でも3カ月後には副業として月収80~100万円を稼ぎ出している人が続出しているといいます。
だれでも簡単に撮影ができる時代といえども、カメラを始めたら、撮影テクニックを少しでも身につけたい、うまくなりたいと思うものですよね。昨日10月31日のSNSでも、ハロウィン関連の投稿写真があふれていましたが、思わず目に留まる写真は、仮装そのもの以外で見るものを惹きつける撮影テクニックを感じさせるものでした。
今回は、小椋さんが著書『副業するならカメラマン』で解説している、初心者でも写真が劇的にうまくなる簡単撮影テクニックを5つに加えて、番外編として「スマホでおすすめのカメラ機能」を紹介します。
※記事内の写真はいずれも著者の小椋翔さんが撮影したものです。
①玉ボケ
「玉ボケ」とは、別名「丸ボケ」とも言い、キラキラした玉がボケている写真を指します。
これが上手に撮れるとプロっぽくなり、よく素人との違いでも取り上げられている写真テクニックです。
玉ボケがあると、人間の目の原理として、その写真をきれいと感じるようになっているため、玉ボケを背景に入れることで、被写体をよりきれいに見せることができます。
玉ボケは、光をぼかすことで生まれるため、F値は開放、つまり一番少ない数字に合わせます。
また、どこを玉ボケにするかがポイントになるので、背景を意識しましょう。
冬場であれば、イルミネーション。夏場は、葉と葉の間に太陽の光が差し込むため、木漏れ日がおすすめです。
他にも、川や海の水面や花や葉っぱなどに太陽が当たっているところをぼかして玉ボケにするのもアリです。
初心者ですと、イルミネーションが撮りやすいので、まずはイルミネーションで挑戦すると良いでしょう。
被写体はイルミネーションの真横ではなく、イルミネーションから数メートル手前に置きます。
そして、F値を開放して、被写体にピントを合わせることで、背景のイルミネーションが玉ボケになります。
慣れてきたら上級編として、被写体の前にも光(電池式の光イルミネーションなど)を置いて、前ボケをつくり、玉ボケに囲まれた臨場感あふれるきらびやかな写真撮影にも挑戦してみてください。
玉ボケができるようになるだけで、SNSの集客力は強化されるでしょう。
②ストロボ撮影で、雨粒が落ちる時間を止める
フォトグラファーには、光を操る人という意味があります。つまり、カメラは、いかに光を操るかがとてもポイントになるのです。
そこで光を当てるための、ストロボという道具が必要になってきます。
例えば日中であれば、太陽光が注ぐため、自然光を活かした撮影もできますが、太陽光を活かしながらストロボの光で被写体をくっきり映し出すという撮影法があります。
そして、世間一般的に超絶写真と言われているのが、このストロボを遠隔で光らせて撮る写真です。
遠隔で光らせるには、ストロボとは別にトランスミッターが必要です。このトランスミッターをカメラに装着し、ストロボはカメラマンが光らせたい高さ、角度に設定しておきます。
ストロボには、ソフトボックスをつけたり、アンブレラをつけたりする場合もありますが、何もつけなくても撮影は可能です。
この技法を使えば、例えば雨の日、特に大雨の日の夜に、被写体の1〜2m後ろくらいでストロボを三脚に立てて被写体に光を当てると、雨粒が1粒1粒静止したような感動的な写真になります。
ちなみに、ストロボは電気が流れているので、雨に濡れると感電して危険です。必ず透明な袋に入れて、濡れないようにしてください。
③雨上がりに水たまりに映った「ミラー写真」を撮る
雨が降っていては撮れないし、雨が上がって時間が経過してしまっても撮れない写真があります。
それは、水たまりを利用したミラー写真です。
最近の街は、水はけが良くなるような設計がされているので、大きくて撮りやすい水たまりがあるのは、雨上がりの数時間程度。
それを過ぎると、小さくて撮影には不向きな水たまりになってしまいます。
ポイントは、振動が入らない水たまりを選ぶこと。振動があると波紋ができるため、ミラーにはならないからです。
そうした水たまりを探すなら、高架下やトンネル内、広場や空き地など、開けた場所がおすすめです。
まわりに大きな障害物がなければ、映り込みのバリエーションも増えます。
例えば、結婚式の前撮り写真では、水たまり=雨を連想するため、水たまりの前で傘を持ってもらい、傘で顔を隠しながらキスをしているような姿を水たまり越しに撮影すると、アーティスティックな写真が撮れます。
皆さんもぜひ、雨上がりは、水たまりのミラー写真に挑戦してみてください。
水たまりならではのおもしろい光の反射や映り込み撮影には、普段とは違う魔法の世界が広がっていますよ。
④シルエットで黄金の写真を撮る
シルエット写真とは、後方から光を当てて浮かび上がった輪郭、つまり被写体が影絵となる写真を意味します。
一般的には、光の明暗差が大きいときにシルエットになりやすいと言われています。
背景は明るく、被写体は暗く。そんなイメージがピッタリときます。
初心者がシルエット写真を撮るポイントは、その背景が何もないこと。特に、背景を空にすると撮りやすいかと思います。
例えば、背景にビルや木といったものがあると、被写体と合体してビルや木も真っ黒になってしまいます。
ですから、塀の上に乗って、ローアングルから空に向かって撮ると、青空をバックにしたシルエット写真が撮れます。
光の明暗差を出すためには、シャッタースピードをかなり速くして、光を入れないように撮影するのがポイントです。
1/8000、カメラによっては1/4000など、その場所の明るさによって速度を変えながら、撮影してください。
空は想像以上に明るいので、その空の色を残しながら被写体のバックにシルエット写真ができます。
また、RAWデータで撮影することで、編集ソフトを用いて、色味やホワイトバランスを調整して、真っ青な空をつくることもできます。
あるいは、オレンジがかったような色味にすれば、夕焼けのような、黄金の写真になったりもします。
その他にも、白レベルを下げることによって、被写体をさらに黒くすることができたり、例えばコントラストを上げて、白レベル、黒レベルを下げてみるなど、自分の目で確かめながら、好みのシルエットをつくり写真は完成します。
⑤LOVEの「O」を野球のボールに替えてみる
写真はアイデア次第で感動的な作品になります。そのバリエーションも無限ですから、カメラマンを長く続けるほど、作品は増えていくかと思います。
例えば、LOVEをテーマにした写真を撮るとします。
海であれば、貝殻でLOVEの文字をつくってもいいですし、山では小枝でLOVEの文字をつくることもできます。
野球が好きな人なら、LOVEの「O」を野球ボールで代用し、LOVEにピントを合わせて被写体をぼかして撮ると、感動的な写真になります。
また、「O」であれば、2人で手文字でつくることもできますし、「V」の字も足の裏でつくることができます。
家族であれば、ご夫婦で「O」を、お子様の足でVをつくり、愛にあふれた家族写真を撮影することが可能です。
写真は作品=ポートレートとして残しておくと、お客様にご提案する際にも役立ちます。
いつでも、どんな要望にもお受けできるように、結婚式の前撮り撮影や七五三など、カテゴライズして整理しておくのもいいかもしれません。
言葉で説明するよりも、実際の写真を見てイメージを膨らませてもらったほうが、より集客にもつながりやすくなるでしょう。
自分のスマートフォンにポートレートを溜めていき、いつでも引き出せるといいですね。
【番外編】スマートフォンのおすすめカメラ機能
スマートフォンでも、高画質な写真を撮ることが可能です。
僕はiPhoneXS を使っていますが、iPhoneXS 以降からポートレートモードで撮影すると、後でF値を変更できるようになりました。
よって、F値が最大1・8になるような撮り方ができ、ボケ感の強い、アーティスティックな写真がスマートフォンでも撮れるのです。
他のスマートフォンでも同様に、ぼかし機能を強めていたり、ピントロックという機能を使えば、長押しすることでピントをロックしてくれて、ブレのない写真を撮ることも可能となっています。
その他にも、スマートフォンで玉ボケをつくるテクニックなど、一眼レフのような写真が撮れる性能が備わっています。
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ご紹介したテクニックで共通するのは、「光の取り扱い方」「撮影アイデア」であることがよくわかります。
小椋さんの著書『副業するならカメラマン』では、今回紹介した撮影テクニック・アイデアをはじめ(今回紹介したテクニック・アイデアは一部)、集客方法、リピーターのつくり方、ビジネス的な思考法・実践法など、副業カメラマンとして必要なノウハウを公開しています。興味のある方はチェックしてみてくださいね。
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