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連載⑧ 自分の専門性×プログラミング」の具体事例

さて、前回まで「自分の専門性×プログラミング」が強力な武器になるという話をしてきました。今日はその具体的な事例をみていくこととしましょう。

●農業×プログラミング=アグリテック

 いろいろな分野をITやプログラミング技術で新しくしていく、というときに「○○テック」という言葉がよく使われます。たとえば教育業界であればエデュテック、金融業界ではフィンテック、医療業界ではメディテックなんて言葉がよく使われています。ここで取り上げる「農業×プログラミング」の技術はアグリテックと呼ばれています。
 アグリテックの技術として、たとえば自動で野菜を収穫してくれるロボットがあります。日本の農業では、人手不足がいちばん解消したいテーマといわれています。収穫の効率を上げるこういったテクノロジーは非常に注目を集めていて、たびたびニュースにもなっています。
 ニュースになったひとつの事例は、アスパラガスの収穫をしてくれるロボットです。カゴがロボットに乗っていて、アスパラガスがロボットアームによって自動的に収穫されて、カゴの中にいっぱいになるまで入れてくれるといったシステムです。これには、AIとロボットの技術が使われているようです。
 AIが、収穫できるアスパラガスを判別し、ロボットがそれを実際に収穫するという仕組みです。人の眼をAIが代行してくれて、しかも人の手と脚をロボットが代行してくれるのです。高齢者比率が高いと言われる日本の農業では、重労働になるこれらの作業を機械が代行してくれるのはありがたいでしょう。

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