【業者への丸投げは損する】実家の空き家を売るときの注意点
こんにちは。
フォレスト出版編集部の森上です。
実家の「空き家」をどのように対処していくか、このnoteでも数回にわたってお伝えしてきました。
空き家・古家再生のスペシャリストである三木章裕さんは、実家の空き家をどのように対処していくかについて、【売る】【使う】【住む】【貸す】の4パターンがあると言います。
そのなかで【売る】を選択した場合、どのような点に注意すればいいのでしょうか?
三木さんは、7月23日発売(Amazonは7月21日より先行発売)の新刊『実家の「空き家」超有効活用術』の中で、【売る】ときに注意すべき点を解説しています。
今回は、同書発売に先立ち、このnoteで特別に、同書の中から該当箇所を一部編集して全文公開します。
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実家の空き家を売却するときの注意点
①同じ価格帯の物件より「質」を高める
少なくとも売り物件としての状態を整えて早めに処分したければ、比較物件より少し安めに出せば、物件を探している人からすれば、同等程度か、もしくは売るための工夫されている質が良いこちらの物件を先に選んでくれるでしょう。
購入者は同じような価格帯と質を踏まえて購入を考えます。もし、物件を比較された場合にこちらのほうがいいと思わせる工夫をしているものを選んでくれるでしょう。
②近隣の知り合いに声をかけておく
実際に売却する場合は、できれば近隣の知り合いに声をかけておくことです。購入者は意外と近隣の方が多く、サイトに掲載されているからといって遠方からのお客さんではないことが多いものです。
③同エリア内に比較できる物件がないと売れない!?
また、取引事例が少ない、比較できる物件も少ない場合、購入者も比較判断ができず、売れにくくなります。
それは、お店で商品が棚に1つしかなければ、なかなか手を出さない心理と似ています。ある程度、エリア内に比較できる物件がないところは、なかなか売れにくい傾向があります。
「業者に任せっぱなしの丸投げ」の代償
「森田さん(仮名)、あなたもカモられますよ!」
自分で物件相場も調べない人は、不動産業者の言い値で損します。
自分の物件は、自分で査定して売りたいものです。
先ほどの群馬県渋川市の福田さんのように、少し時間があればある程度調べられるのですが、それを怠っている人が多く、また変な情報だけ耳に入って、迷路に入っているような人もたくさんいます。
森田さんは、「友人Aさんが不動産業者に任せっきりで売却したら、結局相場よりかなり安い値段で売らされた」と聞いて、どんな業者に売却を依頼したらいいのかと、私のもとに相談に来られました。
Aさんの話をもう少し詳しく聞くと、なかなか売れないので、業者に買い取ってもらったそうです。業者は、他のエンドユーザーに転売するはずなので、自分たちが儲かるように相当安い金額で買い取ったようです。
その業者は、地域では買取転売をよくしている業者で、その地域では有名な会社でした。私の知るところでは、買取して簡単なリフォームをして転売する仕事がメインで、そのまま仲介している事例は少ない会社でした。
はなから安く買い取る目的で、あまり広告もせず、売れないことを演出して安く買い取る作戦です。
森田さんの友人Aさんは、まんまとそれに乗っかってしまったのです。
なぜAさんはそんな罠に引っかかってしまったのか?
なぜなら、自ら自分の物件の相場を調べなかったからです。もし自分で調べていれば、そんな安値で売らなかったはずです。
「業者に任せっぱなしの丸投げは危険!」ということですね。
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いかがでしたか?
何もしなければ金食い虫となってしまう実家の「空き家」ですが、上手に活用すれば金食い虫どころか、所有者にお金が残る、資産として潤してくれる“富動産”に変わるお宝になります。
【売る】【使う】【住む】【貸す】――。
日本で随一の古家・空き家再生、利活用のスペシャリストが、「負動産」を「富動産」に変える4つの目的別対処法をわかりやすく解説した新刊『実家の「空き家」超有効活用術』は、Amazonでは7月21日から先行発売、全国書店では7月23日より順次発売されます。興味のある方はチェックしてみてください。
▼新刊『実家の「空き家」超有効活用術』の「はじめに」「目次」の全文が読めます。
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