「陰キャ・ぼっち=悪」という大いなる勘違い
こんにちは。
フォレスト出版編集部の森上です。
世の中では、その人物のキャラクターを示す言葉として、「陽キャ」と「陰キャ」という言葉が使われています。それぞれの言葉の意味をあらためて調べてみると、以下のとおりに定義されています。
一般的に、陰キャに比べて、陽キャのほうがポジティブにとらえられ、特にビジネスの世界においては陰キャより陽キャのほうが成功しやすいと思われがちです。特に、起業するとなると、高いコミュ力、人づきあいが上手、人脈が広いといった視点から、陰キャより陽キャのほうが有利と考えられがちです。
そんな世間一般のイメージに対して、異を唱える人物がいます。
自らが「ぼっち起業家」にして、今までに多くの陰キャの方々を起業で成功に導いてきた「ぼっち起業コンサルタント」として知られる、杉本幸雄さんです。
杉本さんは、「陰キャ、コミュ症、人見知り、マイペースな人ほど、起業に向いている」と主張し、実際に、杉本さんがコンサルしてきた「ぼっち起業家」の成功確率は、なんと95%以上という圧倒的なエビデンスを持っています。
多くの陰キャの起業を成功に導いてきた杉本さんが、「コミュ症・人見知り」でも月収100万円、年収1000万以上を稼ぎだすことができる「ぼっち起業」の思考法&実践法を徹底解説した新刊『「ぼっち起業」で生きていく。』が9月12日(Amazonでは9月9日より発売中)に発売されます。
そこで今回は、同書発売に先立ち、同書の中で「陰キャ・ぼっち=悪」という大いなる勘違いについて解説している箇所を全文公開します。
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「陰キャでぼっち」の何が悪いの?
「自分のキャラを活かして、できるだけ快適に生きること」が、どんなキャラの人にとっても良いことだと、私は心から信じています。
世の中には、さまざまなキャラクタータイプの人がいます。
外見だけでなく、内面やその他の事情も抱えています。性格や思考、感情や知識、技能や経済状況など、それぞれに違いがあります。
しかし、それらは基本的に何も悪くありません。自分自身が満足していて、法律に違反していなければ、誰からも否定される理由はありません。
しかし、学校や会社などの社会では、「陰キャ」や「ぼっち」と呼ばれる人たちに対して思い込みがあります。
彼らは、自分の世界を大切にし、他者とかかわることを苦手、または、回避する傾向があります。そのため、「根暗」「孤独」「寂しい」などのレッテルを貼られますし、挙句の果てには「もっと明るくなれ」「友達をつくれ」「しゃべれ」などと矯正を促されたりもします。そして、その証拠として「人見知りを直す法」とか「陰キャでも上手にコミュニケーションをする法」などの類いの矯正コンテンツが多数存在しています。
「陰キャ・ぼっち=悪」という大いなる勘違い
しかし、これらは大きな誤解です。
実際には、「陰キャ」や「ぼっち」の人たちは、多くの長所を持っています。例えば、以下のようなものです。
◉自分の世界観が豊かで独創的である
自分の興味や関心事に没頭し、独自の感性や発想を持っています。芸術や文学、科学や技術など、さまざまな分野で革新的なアイデアや成果を生み出すことができます。
◉集中力や熱中力が高い
自分のやりたいことに集中し、それに打ち込むことができます。目標に向かって努力し、成果を出すことができます。
◉思慮深い
自分の考えや感情について、よく思考します。また、他者の立場や気持ちにも配慮し、傷つけないように熟考します。人一倍、言葉や行動にこだわる傾向があります。
これらの特徴は、「陰キャ」や「ぼっち」の人たちだけが持っているわけではありませんが、特に顕著で、しかも、多くの人から支持や共感を得られています。
例えば、陰キャや、ぼっちあるあるなどを動画で発信しているYouTuberコスメティック田中さんは、数百万人のファンを持っています。また、ぼっちや陰キャの主人公が活躍するコミック『ぼっち・ざ・ろっく!』(芳文社)、『古見さんは、コミュ症です。』(小学館)も、それぞれ200万部以上売れているのは多くの共感者がいることを意味していると言えるでしょう。
これらの事例からわかるように、「陰キャ」や「ぼっち」は決して「悪」や「劣」ではありませんし、珍しい存在でもありません。むしろ、「良い」や「優れている」と言える部分がたくさんあります。
「ぼっち・陰キャ」を「直す」のではなく「活かす」
それは、「陽キャ」や「パリピ」と呼ばれる人たちと同じです。彼らも自分の長所を持っていますし、それを活かして楽しく生きています。彼らと「陰キャ」や「ぼっち」の人たちは、感性や出力の仕方に違いがあるだけで、どちらが良くてどちらが悪いというわけではないのです。
しかし、残念ながら、「陰キャ」や「ぼっち」の人たちは、自分でも自分を否定したり、他者から否定されたりすることが多いのです。それは、「ぼっちや陰キャ=悪・劣」という思い込みや固定観念が本人も含めて多くの人々にあるからです。
しかし、これは大きな間違いです。
「悪い人」や「劣っている人」は、どんな外見の人にも、どんな内面の人にも、それに、どんな経済状況の人にも存在し得ます。
だから、ぼっちや陰キャは、無理してそれ自体を直す必要はありませんし、誰かに直されるものでもありません。おおいにぼっちや陰キャを活かす、楽しむ生き方を選択してほしいと思います。
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今回ご紹介した新刊『「ぼっち起業」で生きていく。』の著者、杉本幸雄さんが、「ぼっち起業」に向いている人として、次のような人を挙げています。
◉会社で働くのに窮屈さを感じている人。
◉ぼっち・人見知り・コミュ症と自認しているが、起業したい人。
◉集団行動するのが苦手、一人で自由に稼ぎたい人。
◉就職に抵抗感がある学生。
◉とにかく自分のペースで仕事がしたい人。
◉飲み会とかの付き合いが苦手、めんどくさい人。
◉会議で自分の意見を発言するのが苦手な人。
◉人に指示されたり、管理されて働くのがツラい人。
◉会社の給料に不満があり、収入を自分で自由に決めたい人。
◉複数の人といるより、一人でいるほうが好きな人。
◉実際に対面で会ったり、電話で人と話すのが苦手な人。
◉社内政治とか根回しがめんどくさくて仕方がない人。
◉ライフスタイルや趣味を重視した人生を歩みたい人。
◉オタク気質がある人。
陰キャ、コミュ症、人見知り、オタク、集団が苦手……。
一見、起業に向いていない性格だと思ってしまうかもしれませんが、本書を読めば、その価値観は180度変わります。むしろ、起業に向いている武器である、と。
では、武器にするためにはどうすればいいのか、その武器をどのように活用していけばいいのか、そのときに注意すべき点など、ぼっち起業コンサルタントとして、今まで多くの「ぼっち起業家」を成功に導いてきた著者の杉本さんが培ってきた経験や知識、知恵を余すことなく盛り込まれた1冊が『「ぼっち起業」で生きていく。』(杉本幸雄・著)です。
同書は、9月12日(Amazonでは発売中)に発売開始です。興味のある方はぜひチェックしてみてください。
▼新刊『「ぼっち起業」で生きていく。』の「はじめに」「目次」を全文公開中
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