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黄金色(こがねいろ)の稲穂 植物のイメージ


田圃が黄金色になると景色が明るくなります。

案外知られてないのです。形容すると菜の花畑のようです。稲刈り(終了すると冬景色)までの楽しみです。農家の方には申し訳ないのですが、朝の景色が用足しの帰りにまるで変わって仕舞って驚くことがあります。また来年!と呟く・・・



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今年はセンダングサが繁殖しています。道端の少しの隙間にビッシリと成長しています。茎がしっかりしているため木のように互いに支えあって伸びています。種が冬にセーターなどについて移動しながら仲間を増やしていきます。


犬散の時、色の貰える植物をチェックしています。気が付くと植物の名前で呼ぶより染草を色の名で見ているのが普通になっています。夏の充実期をややずらして花の終わった初秋が染時です。


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センダングサは染料にするとよく染まります。他の植物ではあまり得られない鉄媒染で失敗なく「海松色」が染まりウールによく利用します。

師は心優しい方で言葉少なく教えを受けました。"荒地待宵草"は夕方から花を咲かせます。早めに食事を取って出掛けましょう。花を愛でるために…

アレチマツヨイグサの鉄媒染も少ない紫(藤鼠色)を得られる植物です。別名「竹久夢二」に知られる月見草・宵待草です。


海松色(みるいろ)

黒色掛った黄緑色で名は海藻のミル(海松)にちなむ。 緑系統。 英語色名、Olive Green (オリーブ・グリーン)は、海松色に最も似た色である。

北アメリカ原産 帰化植物の「アメリカセンダングサ」も同様に染まります。

あの「ターシャ・チューダー」さんがアキノキリンソウ(オオアワダチソウ)と呼ばれ胸いっぱいに抱えた黄色の花はセイダカアワダチソウだと思っていました。

しかし、アメリカ原産のアキノキリンソウ(オオアワダチソウ)です。セイダカアワダチソウは日本中繁茂しましたが今は持っている本来の性質で減少しました。


鶸色(ひわいろ) 

鶸の羽のような黄緑色。黄色の勝った萌黄色。

セイダカアワダチソウは場所・時期によって色がかなり違っていますが鶸色が得られることがありました。増えすぎてもなくなっても困るものです。

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道路に密集したセンダングサ・・・今年は本当によくみかけます。

草に興味のない方も見かけたら色をイメージしてください。世界が広がります。


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北欧デザイン「美しさ」の秘密

日本人は床の間の一個(軸・生花・茶碗)を手にしてお茶碗の裏まで眺めて愛でます。北欧デザインが何故美しく見えるのか・・・

彼らの眼の色か、空気が澄んでいるのか?
日本でデザインの勉強をしても分からなかった・・・謎でした。

現地で生活をして合点しました。じつは彼らは"群れで愛でる"のです。

よく磨いた大きな窓の下に暖房設備があります。その上に必ず大理石の長い棚があり、外を通る方への「サービス」に美しいガラスやグリーン(鉢)を置きます。

毎日麻布で拭いて一番ガラスが美しく見える場所に数種類(群れ)並べています。どこから眺めても美しい!(彼らの所有物は日本人と比べると極めて少なく掃除も簡単です。)

色は隣りに来る色でセンスが輝きます。少しづつ色味を変えると深みが出てきます。

「インテリア」も「コスチューム」も同じで何時もベターでなくベストです。

子供の頃から着せるものにも(靴下の色に至るまで)親は手を抜きません。環境で自然と育つのです。

春一番の花を「梅」として、様々な慈しみかたがある国と、春一番に野に咲く花々を一言で美しく表現する固有名詞(ヴォールテッケン)があります。

Vårtecken(ヴォールテッケン)」と呼ばれ、「春の兆し」を意味します。

北欧(半島)は貧しい国の知恵がいっぱいです。島国の似て非なるわが国です。

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