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【theLetter】「水野家族法学を読む」連載記事一覧

有斐閣「法学教室」2021年4月号から連載が始まった、家族法学の第一人者、水野紀子東北大学名誉教授(現 白鴎大学教授)の家族法学について、関連論文を読み漁りながら明らかにしようという連載記事です。

第1回は、「法学教室」2021年4月号のレビュー。

第2回は、水野先生の考え方の背景を、有名論文から探ってみました。
<参考論文>
水野紀子「戸籍制度」ジュリスト1000号163頁~171頁

第3回は、「法学教室」記事で軽く触れられるだけだった、民法典論争についての解説記事。
<参考文献>
佐藤信=五味文彦=高埜利彦=鳥海靖編「詳説日本史」、内田貴「法学の誕生」、本間修平「日本法制史」、出口雄一=神野潔=十川 陽一=山本 英貴「概説日本法制史」、加藤雅信「明治一五〇年:日本民法典の軌跡と、現在(上)」など

第4回は、今月の「法学教室」記事のまとめノートを公開。後半は、民法のおすすめ本を紹介しています。

第5回から、2021年5月号の記事のご紹介と関連文献です。

第6回は、明治民法以降に刷り込まれた「ナショナリズム」。現在、それがどのように変形しているかをお話ししています。
<参考文献>
小熊英二=上野陽子「<癒し>のナショナリズム 草の根保守運動の実証研究」

第7回は、戦後改正の実態について。
近年刊行された、法制史研究書に基づいてお話ししました。
<参考文献>
和田幹彦「家制度の廃止」、下夷美幸「日本の家族と戸籍」、我妻栄「法律における理窟と人情」、古関彰一「日本国憲法の誕生」など

第8回は、公的介入の保障の欠如は、単に法制官僚たちの怠慢なのか、水野先生の最近の論考や、日本の法社会学の名著から読み解きます。
<参考文献>
水野紀子「家族の法と個人の保護」(所収:「正義 (福祉+α) 」35-48頁(ミネルヴァ書房)
川島武宜「日本人の法意識」

第9回からは6月号。
うっわー、身分行為論の紹介難しい。。。

第10回で身分行為論の解説に挑みます。
<参考文献>
「中川理論ー身分法学の体系と身分行為理論ーに関する一考察」(所収:山畠正男・五十嵐清・藪重夫先生古稀記念『民法学と比較法学の諸相III』信山社279~311頁(1998年))
中川善之助「親族法」

第11回は、第10回の後編です。

第12回の前に1回お休みして、この配信翌日に下される、選択的夫婦別姓をめぐる最高裁決定がどのようなものであるべきかを問うべく、5年前の水野先生の論考を紹介しています。
<参考文献>
「夫婦同氏を定める民法750条についての憲法13条、14条1項、24条の適合性」最高裁大法廷平成27年12月16日決定評釈(家庭の法と裁判6号15~22頁(2016年6月))

失望に終わった最高裁決定の翌週。
第12回は、家族法学・家族観を問う水野先生の論文を紹介。
<参考文献>
「日本家族法―フランス法の視点からー」早稲田大学比較法研究所編・早稲田大学比較法研究所叢書41『日本法の中の外国法―基本法の比較法的考察ー』成文堂99~134頁

第13回は、家族や親族の範囲をどう画するべきか。
水野先生の23年前の論考から探ります。
<参考文献>
水野紀子「団体としての家族」ジュリスト1126号(有斐閣)72~78頁

第14回から7月号。
婚姻の意義に関する、水野先生の解説です。

第15回は、法学教室の連載に出てきたこの言葉を取り上げます。
<参考文献>
「死者の凍結精子を用いた生殖補助医療により誕生した子からの死後認知請求を認めた事例」高松高裁平成16年7月16日判決評釈」判例タイムズ1169号98-105頁(2005年)

第16回は、男女平等論者の水野先生が、なぜフェミニズムに"若干"の距離感があるのについて取り上げてみました。
<参考文献>
水野紀子「フェミニズムと法」大村敦志編『岩波講座・現代法の動態5法の変動の担い手』岩波書店125-147頁(2015年1月)

第17回から8月号です。
水野先生の意外なミーハーっぷりが分かります。w

夏休みの特別企画的な記事です。
水野先生は、なぜ離婚後共同親権「反対」に転じたのか。その思想的軌跡を追いました。

9/28から連載再開。
第18回は今までのおさらい。

第19回は、9月号の前半部分です。
婚姻障碍事由の背景にある、男女差別や家制度の残滓を明らかにされています。

第20回は、9月号の後半部分。
婚姻の無効・取消に関する解説です。

※誤って20回を2回ナンバリングしています。
第20回は、9月号の残りの部分と、関連論文の紹介です。
<参考文献>
「戸籍制度」ジュリスト1000号163-171頁(1992年)
「日本の戸籍制度の沿革と家族法のあり方」アジア家族法会議編『戸籍と身分登録制度』日本加除出版13-27頁(2012年11月)

第21回は、10月号は休載だったため、11月号の紹介です。

第22回は、婚姻という私事的な契約に、裁判所がどこまで介入できるのか、という根源的問題について。
<参考文献>
水野紀子「家族と裁判に関する覚書」北村一郎編集代表「山口俊夫先生古稀記念祝賀論文集 現代ヨーロッパ法の展望」255-274頁(1998年)東京大学出版会

第23回は、貞操義務違反の損害賠償請求に関して、判例・通説に挑む水野先生の解説を紹介しています。

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【分野】経済・金融、憲法、労働、家族、歴史認識、法哲学など。著名な判例、標準的な学説等に基づき、信頼性の高い記事を執筆します。