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結果を知っていても楽しめる。NFL&NCAAの試合(Week11)

20年前にアメフトに出会い、日本国内・国外合わせてハイライトも含めると、年間300以上の試合を見ています。

多くの試合を見ていて感じるのが、アメフトの試合は1試合全てを見ようとすると、約2時間から3時間。仮にCMやプレー間をスキップして見ても40分から1時間かかります。

試合はBSや衛星放送、youtube、NFLGamePass(https://gamepass.nfl.com/)など、様々な方法で見ることができますが、忙しい中時間を作って見た試合が、つまらなかった時の損した気持ちは、何とも言えません。

そこで、少しでも皆さんのアメフトを見る時間が無駄にならないよう、私の独断で選んだ、結果を知っていても楽しめるであろう試合を毎週、見どころと共に紹介していきたいと思っています。

国内のフットボールは読んでくださる多くの皆さんにとって身近だと思うので、基本的にはNFL/NCAAの試合を紹介していきます。

もちろん、面白いポイントは個人差あると思っていますので、あくまで私個人の独断で選んでいる旨、ご了承ください!

過去の試合を含めると膨大な量になってしまうので、2019年シーズンの各週ごとにご紹介したいと思っております。


結果を知っていても楽しめるNFL Week11の注目試合
Patriots(8-1)@Eagles(5-4)

好調Patriotsを支えるリーグNo1ディフェンス

2018年シーズンの覇者であるペイトリオッツは、2019年シーズンも9試合を終えて8勝1敗と絶好調なシーズンを送っており、スーパーボウル連覇も期待されていました。

好調を支えるのはなんといってもディフェンス陣で、喪失ヤードがNFLで1番少ないことに加えて、ターンオーバーの数が非常に多いです。

昨年はシーズン16試合で21のターンオーバーを奪ったのですが。この試合でも3つのファンブルフォースを起こします。

ペイトリオッツのディフェンスは、NGに196cm 136kgのAdam Butlerを置き、それ以外の選手が毎プレーアラインを変えながら複雑なサインを実行。

全ての選手がスピードに溢れており、どこからでもブリッツ/パスカバーをするので、QBとしてはプレスナップリードが非常に難しく見えます。他チーム同様にこのディフェンスに苦しめられたイーグルスは計6回のサックを喫してしまいます。

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(70番のAdam Butler以外はスタンディング)

一方のPatriotsオフェンスは、Tom Bradyが率いますが、ディフェンスと比べるとシーズンを通じて不調です。Bradyがプレッシャーに弱く判断が悪いのに加え、ターゲットがJulian Edelmanしかいないので、MtoMディフェンスをなかなか突破することができません。

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(Patriotsに積極的にプレッシャーをかけるEagles)

こうした苦しい状況もあり、Patriotsはスクリーンやスペシャルプレーなど、ベースプレー以外で強引にスコアを狙いますが、トリッキーなプレーだけでゲイン出来るほど、NFLは甘くありません。

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(打ち手に困ってのダブルパスなどが増えます)

オフェンスが不調なのになぜ勝てるか。といえば、Bradyの弱点は見えてきていたものの、圧倒的なディフェンス力と、チーム力(組織力)で勝利を積み上げています。

この試合もPunterのJake Baileyが大活躍で、8回のパント機会の内、6回を20yds以内に落とします。

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この試合は得点は少ないものの、ディフェンスの好プレーが光る、素晴らしい守備戦となるので、ディフェンスの選手にはお勧めのゲームです!

■footさんの簡易ゲームレビュー(★5つが最大)
試合展開:★★★★
オフェンス:★★★
ディフェンス:★★★★★

■試合の動画はこちら!
https://www.youtube.com/watch?v=dWYaYdAdqY8

結果を知っていても楽しめるNCAA Week11の注目試合
No2 LSU(8-0)@No3 Alabama(8-0)
スーパーアスリートの頂上決戦

全米チャンピオンを目指すLSUとAlabama大学は、共にシーズン全勝で直接対決を迎えます。上位4チームしか出場できないプレーオフに向け負けられない一戦は異様な緊張感でスタートします。

試合の前半、Alabama大学は凡ミスを繰り返します。先発QBはこの年のドラフト1巡第5位でドルフィンズに加入するTua Tagovailoaですが、なんと誰にもタックルされていないのにスクランブル中にボールをファンブルしてリカバーされてしまいます。

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(パントのスナップを落とすという凡ミスもあります)

全米のトップチームでも重要な試合では、雰囲気に呑まれてしまうことがあるのです。

更に、ディフェンスは、マンツーマンの受け渡しを間違え、ノーマークのWRにそのままタッチダウンを奪われてしまいます。

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一方のLSUは、その年のドラフト1巡1位で指名されるQBのJoe Burrowがオフェンスを率いています。

こちらは非常に落ち着いていて、LSUのオフェンスはテンポが良く、ノーハドルでセットし、ディフェンスのアラインを確認した後で、サイドラインからプレーを入れ直します。

選手の能力だけでなく、個々の戦術理解力も高いことが見てわかります。

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(一旦セットした後にオーディブルがサイドラインから入ってきます)

Joe Burrowは器用なQBで、ランにもパスにも優れているので、オフェンスプレーの幅も非常に広い上、ミスをしません。

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Alabama大学が試合に上手く集中できていないことで、前半は32-13とLSUの大量リードで折り返します。

しかし、ハーフタイムにHCに怒られた(?)のか、ホームの大観衆を背にAlabama大学が後半反撃をスタートします。エースRBのNajee Harrisのパワープレーを軸にしながら積極的に4thDownギャンブルを仕掛け、流れをつかんでいき、一気に点差が縮まり、緊張感のある試合となっていきます。

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(Najee Harrisは今年のドラフト指名が確実視されています)

選手、戦術のクオリティが非常に高い試合ですが、全米No1の能力を持つ大学生たちが、死力を尽くして戦うゲームを純粋に楽しんでいただければと思います!!

■footさんの簡易ゲームレビュー(★5つが最大)
試合展開:★★★★
オフェンス:★★★★★
ディフェンス:★★★★

■試合の動画はこちら!

https://www.youtube.com/watch?v=CrRY8ihLIhA&t

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