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【マッチレビュー】ブライトンvsサウサンプトン(プレミアリーグ第17節)

まえがき

現在CL圏内と好調のブライトンと降格圏に沈むサウサンプトンの一戦。
W杯中断後初の試合で勝利を手にして勢いに乗るのはどちらのチームか。

ブライトンは、W杯ウィナーのマクアリスターが欠場。代役としてグロスがボランチに入る。
CBには19歳のコルウィルが抜擢。
W杯でさらに名を挙げた三苫のゴールは見られるのか?

ブライトン(水色)サウサンプトン(白)両チーム4-2-3-1の布陣で臨む。

無秩序な守備ブロック

前半からサウサンプトンは4-4-2のブロックを敷いて前線からプレスを開始する。
しかし、そのプレスがハマり始めたのは2失点目を献上した後くらいであった。
ブライトンの2CBに対して、CFのアダムズとトップ下のエドジーがプレスに行くが、ボランチの2枚がカイセド・グロスを捕まえきれず、簡単にミドルサードに侵入されてしまう。

4対2でボールを奪うのは厳しかった。

試合を通して、基本的にはこの構図は変わらなかった。

実際、サウサンプトンのボランチが明確に相手ボランチ2枚に対してプレスに行くようになってからは、チャンスもあった。

ただ、既に3失点を喫しており、アクションを起こすのが遅すぎた。
前半の早い段階で修正ができていれば試合内容は違ったものになったのかもしれない。

整理されたビルドアップ

ブライトンは、相手の2FWのプレスに対して2CB+2ボランチでビルドアップ。
数的優位を活かして簡単にミドルサードまでボールを前進することができていた。
ボランチのカイセドとグロスは安定感抜群で、不用意にボールを失う場面はほどんどゼロに等しかった。

ブライトンのビルドアップは非常に整理されており、それぞれが共通のビジョンを描けているように見えた。

ララーナとトロサールは決して前線に張ることはせず、中盤からボールを引き出しながら時間を作り、サイドでの攻防に優位性を持たせた。

三苫は基本的には大外レーンを使い、エストゥピニャンはそれを邪魔しないように内側レーンをサポート(逆バージョンも然り)していた。

ララーナとトロサールのポジショニングが秀逸で、ファイナルサードへの前進がスムーズだった。

ブライトン総括

トロサールはどこで使う?

最近は9番ポジションに入り、効果的にボールを引き出しながら攻撃を活性化させている彼だが、やはり最大の特徴はサイドで見せる推進力だろう。

ただ、三苫のドリブルがブライトンの明確なストロングになりつつあるので、じゃあサイドで!とはならないのが現状。

CFでの起用は、冬移籍も視野に入れてチームへの影響を出来る限り少なくしようとしているからなのかどうか…

点と点を繋ぐ選手達

ブライトンには、点と点を繋いで「線」を作ることができる選手が数多くいる。

CBからボールを引き取り、SBの平行サポートも欠かさないカイセド。
内側レーンをとり、三苫へのパスコースを作りだすエストゥピニャン。
中盤からボールを引き出し、広い視野でパスを散らすララーナ。

派手さはないが、堅実に仕事をこなせる選手たちがブライトンにはいるのである。
一ファンとしても今後の戦いから目が離せない。


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