見出し画像

飯倉大樹が秋元陽太を力強く抱き寄せた 悔しさを振り払い祝福

 悔しそうな顔を見せるマリノスの選手たちの中でもひときわ悔しそうな表情を見せていたのが飯倉大樹だった。

 表彰台を降りてくるマリノスの選手たちは一様に悔しさを顔ににじませている。 

 飯倉が秋元陽太を見つけた瞬間、笑顔になった。

 一つ年上の先輩である飯倉と秋元は同じ横浜Fマリノスユース出身。二人共ユースを経てトップに昇格し、トップでも6年間同じチームに在籍した。トップ昇格後もなかなか出場機会に恵まれなかった二人は、「苦楽をともにした(秋元)」、特別な関係性である。ゴールキーパーというひとつしかないポジションの出場機会を、ひたすら自分を磨いて準備する。同じ環境でそんな苦労を共有しているからこそ、飯倉は秋元を見た瞬間に悔しさをしまい込み笑顔で抱き寄せた。秋元は「本当にありがとうございます」と、伝えたという。

 先輩後輩という関係を超えた同志としての一瞬を見た。

文・写真/MCタツ


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?