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渋谷系洋盤ディスクガイド100

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洋楽だけで渋谷系は語れる!1987年から1995年にかけてリリースされた洋楽アルバムから「渋谷系」を象徴する100枚をご紹介。
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#1988

渋谷系洋盤ディスクガイド100 #053 SONIC YOUTH / Daydream Nation (1988)

渋谷系洋盤ディスクガイド100 #053 SONIC YOUTH / Daydream Nation (1988)



SONIC YOUTH / Daydream Nation (Enigma Records/ 18 Oct. 1988/ US)UK偏重ニューウェイヴっ子のみならず多くのリスナーの耳をがっつりアメリカのアンダーグラウンドに向けさせた象徴的なバンドの象徴的なアルバム。「キム・ゴードンのパンティ」を歌ったスティーヴ・アルビニがサーストン・ムーアにしばかれる映像または画像をお持ちの方は至急ご連絡くだ

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渋谷系洋盤ディスクガイド100 #048 PREFAB SPROUT / From Langley Park To Memphis (1988)

渋谷系洋盤ディスクガイド100 #048 PREFAB SPROUT / From Langley Park To Memphis (1988)



PREFAB SPROUT / From Langley Park To Memphis (Kitchenware Records/ 14 Mar. 1988/ UK)FOOL'S MATE誌が急にスティーリー・ダン・フォロワーをプチ特集してるの読んで「ゴスッ子たちにこんなんレクるの!?」と思ったのも今は昔、彼らは渋谷系時代の“ポップスの復権”という側面の象徴的かつ模範的な存在となったのだった

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渋谷系洋盤ディスクガイド100 #028 BOMB THE BASS / Into the Dragon (1988)

渋谷系洋盤ディスクガイド100 #028 BOMB THE BASS / Into the Dragon (1988)



BOMB THE BASS / Into the Dragon (Rhythm King Records / 1988/ UK)耳が早いことがなぜ悪意を持って揶揄されるのか。ロックジャーナリズムのオシャレハラスメントには心底うんざりしていた。「Ultimate Breaks & Beats」のレコードを最初に見たのは原宿にあったDEP'T STOREだったというのに。「Beat Dis」は当時

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渋谷系洋盤ディスクガイド100 #023 MY BLOODY VALENTINE / Isn't Anything (1988)

渋谷系洋盤ディスクガイド100 #023 MY BLOODY VALENTINE / Isn't Anything (1988)



MY BLOODY VALENTINE / Isn't Anything (Creation Records / 21 Nov. 1988/ UK)リリース時に渋谷界隈のUK音楽聴き家さんたちに与えた衝撃度でいえば、来る「Loveless」よりこっちのが上だったような皮膚感覚での記憶。映画「白蛇抄」における杉本哲太の脳内を完全音像化したかのような、この甘美と衝動の雨あられたるや。2年後の「Gl

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渋谷系洋盤ディスクガイド100 #021 BAD DREAM FANCY DRESS / Choirboys Gas (1988)

渋谷系洋盤ディスクガイド100 #021 BAD DREAM FANCY DRESS / Choirboys Gas (1988)



BAD DREAM FANCY DRESS / Choirboys Gas (él Records / 1988/ UK)「私らのモッシュがスゲえとこ他のバンドの客どもに見せつけようぜ!」などと煽るまでもなくフロアにナゾモッシュの渦を呼んだキュートなバーストナンバー「Curry Crazy」をはじめ、パンクとムード音楽の間にあるもんオールOKな雑食性を独特の美意識でチープシックなポップソングに

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渋谷系洋盤ディスクガイド100 #008 LES NÉGRESSES VERTES / Mlah (1988)

渋谷系洋盤ディスクガイド100 #008 LES NÉGRESSES VERTES / Mlah (1988)



LES NÉGRESSES VERTES / Mlah(Polydor / Nov. 1988/ FR)パンクのアティテュードでフォーキーにルーツ音楽を演奏し、スカやアシッドジャズのリスナーにも愛されたフランスのバンド、レ・ネグレス・ヴェルト。初来日時に「夜のヒットスタジオ」に出演した際には「シブヤー!」「スキヤキー!」を連呼。渋谷で食べたすき焼き、そんなに美味しかったのですか。

「Mlah

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渋谷系洋盤ディスクガイド100 #006 LOUIS PHILIPPE / 	Ivory Tower (1988)

渋谷系洋盤ディスクガイド100 #006 LOUIS PHILIPPE / Ivory Tower (1988)



LOUIS PHILIPPE / Ivory Tower(él Records/ 1988/ UK)élのナゾな趣味性がこの時代の日本においてストライクゾーンだったのは、今思えば渋谷系の多様性の象徴では。1曲目のビーチ・ボーイズ「Guess I'm Dumb」カバーから琴線に触れる触れる。ラストのウルトラど名曲「Every Word Meant Goodbye」は今の耳だとほんのり坂本慎太郎

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