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一人で100人分のコーヒーを作った時の話

今日もご覧いただき、ありがとうございます。

ちょっとトップ画像を変えました。

以前やっていたサイト『水出しコーヒー研究所』で、常に「コーヒーは科学だ!」と豪語していたことを思い出し、その勢いのまま作ってしまいました(笑)。

私はコーヒーが好きで、それと共に色々とアレコレ自分でやるのが好きな性分なので、色々な体験をさせていただいています。

中でもこの経験は、プロの方でもちょっとないのではないかな? というのが、今日のテーマの【一人で100人分のコーヒーを作った時の話】です。

それでは、本日もよろしくお願いいたします。^^


ワールドカフェってご存知ですか?

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あなたは『ワールドカフェ』をご存知でしょうか?

ワールドカフェというのは、喫茶店やコーヒーの名前ではなく、10名以上の研修や会議での討論のやり方(ファシリテーション)のことです。

各参加者ができるだけ多くの人と対話し、その対話を通じて、「気づき」を得ることを目的としています。

3〜4名が1グループとなって、参加者全員に共通となるテーマが発信されます。

そのテーマについてグループで話し合い、出てきた意見はポストイット(付箋)に書いて、模造紙などの大きな紙に貼っていきます。

一定の時間が経過し、参加者同士の対話がある程度できたら、各グループをシャッフルします。

シャッフルする時、各グループの代表者はそのテーブルに残り、他のメンバーは違うテーブルに移動します。

そうしてまた同じテーマを話し合うわけです。

各テーブルの代表者は、先のグループのディスカッションで出た意見をメンバーに共有し、メンバーもまた先のグループでの意見を代表者に共有します。

これを何度か繰り返して、最後に各テーブルの代表者が、どのようなことが話し合われ、どのような意見が出たのかを、全体に共有するという流れになっています。

これを何年か前に、社内研修と社員教育の一環として、やる事が決まったのです。


口は災いの元

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「ワールドカフェをやるなら、カフェがあった方がイイよね(笑)?」

社員教育の一環として、ワールドカフェを開催するという話が出た時に、スタッフとして参加していた私が何気なく言った一言が、とんでもない事態を引き起こすことになりました。

社長と部長が変に乗り気になってしまい、あれよあれよという間に、本当にやる事が決まってしまったのです。

というのも私の席の隣が、部長の席でして、常に自前の水出しコーヒーを飲んでいるのを、いつも見られていたのです。

それにちょっと面白い豆が手に入った時などは、部署の冷蔵庫に水出しコーヒーを作って入れておき、部署の誰が飲んでも良いようにしていたのです。

そうした事から、コーヒー好きであることは社内でも有名になっていて、その私が要らぬ一言を言ったものですから、あっという間に決定になってしまったというワケです。


さてどうしよう?

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言い出しっぺになってしまったので、さすがに出来ませんとは言えません。

こうなれば、100人分のコーヒーを出せるようにするしかありません。

とは言え、ワールドカフェを行う会場には、小さな給湯室が併設されているのみ。

しかも、消防法の関係から火器厳禁(火が出るものはダメ)という条件付きで、小さなIHヒーターが一つあるだけです。

この条件でいかにして100人分のコーヒーを用意するのか? 結構、考えました。


まず第一に、100人分全てのコーヒーをハンドドリップで淹れるのは無理というか不可能と判断しました。

そこで、いつもお世話になっているコーヒーショップに相談して、コーヒー教室用の15人前を一度に淹れられるコーヒーメーカーを借り受けることにしました。

そしてそのコーヒーメーカーで作ったコーヒーを入れておける魔法瓶をいくつかレンタルで用意してもらうと共に、事前に水出しコーヒーを準備することにしました。

また、電気湯沸しポットを使ってお湯を沸かし、ハンドドリップでコーヒーを入れることにしました。

コーヒーメーカーでコーヒーが出来上がる時間。

電気ポットでお湯が沸く時間。

ハンドドリップでコーヒーを淹れる時間をそれぞれシミュレーションして、100人分を用意するにはどれくらいの時間がかかるかも、計算したのです。

これで、コーヒーメーカーとハンドドリップ、水出しコーヒーの飲み比べができるようにすると共に、コーヒー豆も数種類用意して、当日を迎えることになりました。


結果はと言うと・・・

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おかげさまで、社内研修のワールドカフェは、滞りなく終了。

用意したコーヒーも、ほとんど残ることなく、飲んでもらえると共に、楽しんでもらうことができました。

私がコーヒー好きであることを知る一部のメンバーは、私が入れたコーヒーだと知ると、我先にコーヒーの元へ(笑)。

しっかり飲み比べもして、コーヒーを満喫してくれていました。

中にはコーヒーが苦手という方(特に女性)もおられたのですが、そうした方達にも飲んでもらうことができただけでなく、「お店のより美味しい!」と称賛していただけました。

講師の方々からも、お褒めの言葉をいただき、ワールドカフェが成功したことを一緒に喜んでいただきました。

そして社長と部長からは、「次回やる時も頼んだぞ」と、ありがたい(?)お言葉を頂戴しました。


「準備する心が世界を作る」 段取り八分は全ての基本

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プロではない私が、100人分のコーヒーを準備できたのは、偏に段取りを怠らなかったからだと思っています。

100人分のコーヒーを用意するためには、何が必要で、何をすれば良いのか?

それを全て考え、シミュレートして、当日はただコーヒーを淹れることに専念すれば良いだけにしたのです。

その結果、100人分のコーヒーを予定通りに準備することができました。


こうしたイベントも、仕事も、そしてコーヒーも、段取りが全てを決めます。

段取りが上手く行っていれば、後は実行するだけです。

逆に段取りができていなければ、実行する時になって、アレが足りない。コレが足りないになってしまいます。

私は「準備する心が世界を作る」と教わって以来、準備することに全力を注ぐようになりました。

それがプロではなくても、100人分のコーヒーを準備できた秘訣だと思っています。


ということで、本日はここまでにさせていただきます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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