牛を使わず、乳タンパクを作る【Perfect day】
はじめに
さて、執筆している今の時刻は午前8時半。(寒い)
おはようございます。(寒い)
気温も下がってきたため、非常に寒いです。(寒い)
朝といえば、みんな大好き朝ごはんの時間ですが、きちんと栄養、とれていますか?
僕は典型的大学生なので、まったく出来ていませんが…
子どもの頃は、毎日牛乳飲んで、納豆食べてたなぁと思い出します。
というわけで今日の企業、Perfect Day。
最新のテクノロジーで生み出された乳製品、とくとご賞味ください。
ミッション
ミッションは明記されていませんが、彼らのメッセージはこうです。
"Kinder Greener Dairy"
味わい的にも環境的にも優しい乳製品を目指す、ということですね。後程くわしく解説しますが、Perfect DayはDiary(乳製品)の分野で、テクノロジーを使った生産を行うFoodtech企業。
畜産の過程で生み出されるメタンや、消費する水の量が問題視されるようになってきましたが
(※ちなみに代替肉もこの問題をきっかけに生まれたものです。しかし、代替肉を生産する際に排出されるCo2量の方が、実は多いのではという指摘もあります。)
Perfect Dayは、その問題をテクノロジーを用いて解決しようとしているのです。
事業内容
さて、Perfect Dayの事業内容を一言で表すと
「牛の存在なしで、乳製品のたんぱく質を作ろう」
というものです。
「牛なしでどうやって乳製品を作るの?」と思われるかもしれませんが、彼らが使うのはmicrofloraという微生物。
このmicrofloraに、牛の遺伝子の設計図を加えて、培養します。
microflaraには、植物から作った糖分を栄養として加えて、この糖分をエネルギーとして、microfloraが乳たんぱくを作っていくのです。
現在は、牛乳だけでなくクリームチーズやアイスクリームにも商品を拡大(乳タンパクを作っているので、乳製品はほぼカバーできる)。
今後もどんどん事業を伸ばしていくそうです。
メンバー
Ryan Pandya:Co-founder & Chief Executive Officer
化学エンジニアリング、生物エンジニアリングを大学で学んだRyan。特に細胞組織工学の知識を有しており、Perfect Dayの躍進に一役買っている。
Perumal Gandhi:Co-founder
Ryanと同じ大学で、同じ専攻を学習していたPerumal。Co-founderとしてRyanを支えます。
最近のニュース
Perfect Day Raises $350 Million to Expand Consumer and Enterprise Biology Platforms
Perfect Dayが資金調達に成功しました。
Temasek(テマセック:シンガポールの有名な投資会社)や、 Canada Pension Plan Investment Board (カナダのCPP Investments)などが中心となり、資金が続々と集まりました。
あの有名なテマセックが入ってくるとは…Perfect Day凄いですね。
IPOをするという記事も公式HPに出ていましたし、この資金を元手に今後ますます事業拡大を行っていくのでしょう。
日本にも、いつの日にか「牛を使わない乳タンパク」を見れる日が来るかも…
既存の生産者との関係性など、まだまだ課題はありますが
まずはテクノロジーの進化に乾杯しましょう(牛乳で
今日はここまで!それでは!