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foodskole講師ご紹介vol.8 /野崎衛さん(レコテック )

現在受講を悩まれている方や、foodskoleに興味を持っていただけている方に向けて、個性豊かな講師のみなさんを紹介していく企画。

今回は、運営メンバーで校長の平井巧がご紹介します。

講師のご紹介/野崎衛さん

授業タイトル:それはごみ?資源?

「ごみ」と関わっていない人はいないと思います。ほぼ毎日、多かれ少なかれ「ごみ」は日々出していると思います。その「ごみ」について、みなさん、どれだけ考えたことありますか?先回の法政大学湯澤規子さんを紹介する話で、「ウンコ」についても同じことを書きましたが、自分はこれまで「ごみ」についてそれほど意識したことがありませんでした。小学生のときに、「ごみ」について教わった人は多いかもしれませんね。自分はそれ以来、真剣に考えたことはありませんでした。そもそも、「ごみ」ってなんだろう?

役に立たず、無くても良いもの。利用する価値のないもの。汚いもの。

自分が持っている「ごみ」への印象を書き出してみると、こんな感じです。自分でもこれはまちがってはいないと思いますが、環境問題について触れていると、「世の中に役に立たないものがある」という考え方から、ちょっと離れて見つめ直したほうがよさそうだな、と感じています。

そう考えると今度は、「ごみ」と「資源」の境界線があやふやになってきます。この世にあるモノは、時間経過や保管状況によっては衛生的に汚くなることもあるけど、形や用途を変えれば、そのモノに新たな価値を持たせられる可能性は多分にある。そんな風に思っています。

野崎衛さんが代表を務める「レコテック」は、「テクノロジーでごみを資源に」を合言葉に、廃棄物コンサルティングや環境機器・製品販売を行っています。原料の調達から製造まで一連の動脈産業とは異なり、リサイクル事業に代表されるような静脈産業は、今後の成長が見込まれている分野です。食について注目するとき、生産から販売までのいわゆる「食のサプライチェーン」だけに注目されがちですが、フードスコーレでは「資源を調達するとは?」「ごみと資源のちがいとは?」といった疑問を野崎さんにぶつけます。いままさに第一線で活躍されている野崎さんから、静脈産業の事情や課題をうかがいたいと思います。

ごみの分別や、リサイクルのための行動をしていますが、個人レベルで行うそれらのアクションに果たしてどこまで効果があるのか。やらないよりはやったほうがいい、とは思えるけど、個人的にも正直すこし面倒な時もある。コンサルティング業として行政や企業との取組が多い野崎さんですが、一緒に話をしていると、僕たちの暮らしレベルで、わかりやすく真っ直ぐな言葉で「ごみ」との向き合い方を教えてくれます。

もしかしたら小学生以来になるかもしれない「ごみ」の勉強を、どうそお楽しみに。


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野崎衛
環境先進国スウェーデンの廃棄物処理設備の日本総代理店にて営業責任者をつとめる。製造、物流、流通などあらゆる業界へ設備の導入及びコンサルティングを行う。レコテック社設立後は食品リサイクル法に対応するためドイツより食品廃棄物向けメタン発酵施設の建設のプロジェクトマネージメントなど先端的な資源循環システムのハード・ソフトの導入実績を持つ。国内外の廃棄物問題に取り組み、JICA委託事業チーフコンサルタントなど官民の事業に関わっている。

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