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2021年上半期のトレンド料理ワード大賞は「マリトッツォ」 【5位~大賞編】

こんにちは。フーディストサービス広報の伊藤です。
今回は「2021年上半期のトレンド料理ワード大賞」を紹介します。ブログやInstagram、TwitterなどのSNSで話題になった料理関連のワードを選定し、ユーザアンケートを経て決定しました。
食や料理への興味関心があるユーザーはどんなことに興味関心が高かったのか、そこから見える傾向を含めて今年の上半期を振り返っていきます。前回に続き、5位~大賞、そして全体の総括編です。

※前回の記事はこちら

5位:レンチン完結

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ソースだけでなくパスタの麺も電子レンジで茹で、全行程がレンジのみで完結してしまう「レンチンパスタ」をはじめ、メインから副菜まで、これまで鍋やフライパンで行っていた「ゆでる」「蒸す」などの調理工程を電子レンジのみで終えてしまうレシピ。ステイホームでの時短料理ニーズと合致し、Twitterを中心に大きな支持を集めました。

<ユーザーコメント>
・リモート勤務のランチに時短調理&少ない洗い物で時代に合っている
・洗い物が少なく本当に助かります。火加減も気にしなくて良いし、加熱中つきっきりにならなくて済むのがすごいと思います
・お弁当のおかず調理に便利なので参考にしています

4位:〇〇しないレシピ

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フーディストサービスで実施したアンケート調査(※2)では、コロナ禍の2020年以降、64%が「自宅で料理をする機会が増えた」と回答、増えた料理の傾向として「短時間での料理」が1位に。そんななか、「計量しない、火を使わない、包丁を使わない、余らせない」等、調理のひと手間を手軽にするレシピアイデアが、TwitterをはじめとしたSNSでも人気となりました。

<ユーザーコメント>
・コロナ禍の影響で調理の回数が増え、とにかく面倒をなくしたい!から
・在宅で自炊の機会が増えたため、手間を省いたり、代用したりという工夫は響いていると思うから
・フライパン不要、包丁不要のレシピを自分で書いたり、他の方のレシピを参考にしたりすることが多かった

3位:折りたたみキンパ/四角キンパ

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「折りたたみキンパ」は、韓国風海苔巻き「キンパ」を裏技的に作ったもの。切り込みを入れた海苔にごはんと具を置いて、パタパタと畳んでいくだけという手軽さと楽しさで注目を集めました。複数枚の写真や動画で工程を見せる投稿が多く、仕上がりと作り方がセットで伝わることから実際にトライする人が続出中。今後もさらに投稿数が増えそうです。フーディーテーブルでの紹介記事は、公開から2ヶ月以上経ってもPVを伸ばしています。
Instagram:#折りたたみキンパ
Instagram:#四角キンパ

<ユーザーコメント>
・作ってみましたが、出来上がりをイメージして作る工程が楽しい
・おにぎらずよりも具が包みやすくて海苔の偏りもなくていいなと思って注目したので選びました
・これ考えた人天才!作りやすくて見た目も良くて組み合わせが無限で美味しい

2位:低温調理器

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低温で時間をかけて加熱ができる調理器のことでBONIQ、ANOVA、貝印など様々なメーカーから製品が販売されており、ここ数年話題になっています。放っておくだけでローストビーフやステーキ、サラダチキンが本格的においしく作れると料理好きの間で支持を集め、レシピブログの検索数も昨対比で4倍以上の伸びに。おうち時間の増加に伴い調理家電へのニーズが高まっているようです。

<ユーザーコメント>
・ちょっと難しそうな料理も簡単にできると話題になったので
・プロのわざを自宅再現!という意味で、ステイホーム期間のおうちご飯のレベルアップに注目されました
・今一番ほしい調理器です。塊肉を柔らかく仕上げるのでレストランなどでも使われていると思います。放置しておくだけなので、手間がいらないのも良いと思います

大賞:マリトッツォ

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大賞は、イタリア・ローマ生まれの伝統的なスイーツ「マリトッツォ」。ベーカリー商品の人気を追うように手作り派が登場し、市販のパンを使っても近いものが作れるというハードルの低さから投稿が増えて一気に認知が広まりました。フーディーテーブルでの紹介記事や公式Instagramでのリポストをきっかけに知った人も多く、2021年6月現在Instagram上の「#マリトッツォ」投稿数は8万件以上にのぼります。 
Instagram:#マリトッツォ

<ユーザーコメント>
・インスタで見ない日はないほどたくさんのお店や、個人の方でマリトッツォの写真を載せている
・見た目が好き、背徳的な生クリームたっぷりなのを食べたくなります。市販のミニパンでもそれっぽくできるところがいいです
・元々のシンプルなものからどんどんアレンジされて、フルーツをくっつけたりあんこを挟んでみたりキャラクターの顔になってたりとどんどん進化してるのがすごいと思います

■総括 フーディストサービスリーダー久永千恵

2021年の上半期は「マリトッツォ」が大賞となりました。メディアやSNSなどで見かけた方も多かったのではないでしょうか。手作りで楽しまれていたり、コンビニで商品化されたり、まだまだ盛り上がることが予想されます。

全体の結果からは大きく分けて、「ビジュアルを楽しむエンタメ性」と「圧倒的に手間を省く簡略化」の2つの傾向が見えてきます。大賞に輝いた「マリトッツォ」をはじめ「折りたたみキンパ」「キューブサンド」は作る工程の楽しさや心が弾むような見た目が特徴で大きな反響を得ました。パン、おにぎり、サンドイッチをアレンジしたものは、見た目から作り方がイメージしやすいので、「SNSで見つける」→「真似をして作ってみる」→「作ったものをSNSに投稿する」という流れになりやすいこともトレンド化した要因のひとつではないでしょうか。

一方「〇〇しないレシピ」や「レンチン完結」「冷凍うどん」はコロナ禍で自炊の機会が増えたことで、時短で手軽なものを求めている人々の欲求が表れています。後者は2020年から続くトレンドですが、前者には制限された暮らしの中で料理・食を楽しもうとする前向きさが感じられます。

下半期にはどんな料理が好まれどんな食スタイルの変化があるので、引き続き注目していきたいと思います。

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▼トレンド料理ワード大賞の選定方法について
2020年12月1日~2021年4月30日までを対象期間として、フーディストサービスが運営する「レシピブログ(ブログ)」、「フーディーテーブル(Instagram)」、「スグレピ(Twitter)」の各編集部が、検索数や投稿数などを基に2021年上半期に注目された料理関連ワードを選出しました。各サービスに参加するユーザーを対象に2021年上半期の料理トレンドを振り返るアンケートを実施し、その上位の結果から決定しています。

▼2021年料理トレンドを振り返るアンケート概要
調査方法     :フーディストサービス(レシピブログ・フーディーテーブル・スグレピ)にてユーザーアンケートを実施
回答者詳細    :10代~60代以上の男女/有効回答:504名
アンケート実施期間:2021年5月20日~5月27日正午



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