見出し画像

たった6分で完成!3Dプリンタで作る植物性バーガー🍔

すごい時代になりましたね。

以前Twiterでも紹介した、Redefine Meatに引き続き、新たな3Dプリンタ×プラントベーストのベンチャー企業が出てきました。。


今回紹介したいのは、イスラエルのベンチャー企業 "SavorEat" です。

なんとこの会社、3Dプリンタを用いて自動的に植物肉を作成するロボットを作成、様々な飲食店へ提供予定との事です。

画像1

参考:This solution社製3Dフードプリンタ
SavorEat社の製品とは異なります

CEOいわく、このロボットを使えばこれまでの人による料理の調理工程を代替する事が可能との事。

少し詳しく内容を見ていきましょう!

◎ もともとは食肉残渣を有効活用する技術

この技術はヘブライ大学(イスラエル)にて、食肉残渣(コラーゲンなど)と3Dプリンタを使って肉を再構築できないか、という発想から生まれたプロジェクトのようです。この技術にSavorEatのCEOは目をつけて事業化を行ったわけです。

◎ 3Dプリンタによる食感(テクスチャー)創出

既存の食品加工技術と比べて、3Dプリンタを用いる事により"スポットで食感を変える事"が可能です。例えば、ソーセージの食感を部位ごとに変えるなどの繊細な食感付与が可能です。また、食感だけでなくアルゴリズムを使用することによって味や香りなどの創出も可能との事・・・

◎ 他社と異なる"自動調理システム"

アメリカを席巻しているインポッシブル社やビヨンド社は、あくまで植物性バーガーの製造メーカーです。SavorEat社の強みは、人の手を一切かけることなく、"調理"までしてくれる事です。

実はこれって、"アレルギー制限食品"を扱う店舗では非常にメリットがあって、作り手や調理器具と非接触で食品を作れるので、店舗の調理場でもアレルゲン物質のコンタミを抑制する事が可能。

また、当然人件費やアルバイトに調理を教える為の時間も浮き、調理の再現性も非常に高いので、画一性やコスト削減が求められる"チェーン店"などでは非常に有効な技術だと思います。

表題でも示した通り、プリントから調理も含めて、一つのバーガーを作るのに6分かかるようです。今後は6分以内に6〜8個のバーガーが作成できるように改良を行っていく予定。

◎フードロスの削減

やはり3Dプリンタの活用のメリットはこれ。まだ食べれるけど湿気った食品、余った残飯などをうまく活用して、おいしそうな料理をITの力で再構築できれば、フードロスは少しはマシになるのではないかと思います。


以上、イスラエルの注目ベンチャー起業、SavorEatでした!
今後も注目していきたいと思います。


SavorEat社: https://www.savor-eat.com

参考記事:
Robot developed that 3D prints and grills meat analogues in 6 minutes: 'We are completely disrupting the supply chain' (FOOD navigator.com, 29-Jul-2020)


お気持ちだけでも十分嬉しいです!ありがとうございます。