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報われない 作り置き

仕事でヘトヘトの夏の夜 夕飯にありつけるまでの道のり 


 ここ数日、お惣菜が続いていたので手料理をと思いスーパーへ。

 が、食べたいものがない……思いつかない…。
 こんな日は、店内を漂う時間が長くなるのを知っている。
 そして、時間に比例して余計なものをカゴに入れる割合も高くなる。

 家の冷蔵庫には、週末に下ごしらえした野菜があるからとりあえずメインだ。最近、お魚食べてないな…ということで鮮魚コーナーへ。

 マグロのあらが安い、ごっそり入って300円以内。が、帰ってから下処理する気力がない… 後ろ髪惹かれながら通りすぎる。

 いわしだ! 健康に良さそうだけど、丸ごとで売ってる。5秒見つめる… 却下。

 お刺身コーナー。生カツオが安い。でも、アニサキスがウヨウヨいるのを想像してしまう。(ここで、無駄な想像力を発揮)

 20%オフのお刺身発見! 値段が割引でも1200円…た、高い。隣のおじさまが、そのお刺身を躊躇せずカゴに入れる。(私も欲望のままに生きたいと思う)

 無意識にお菓子コーナーへ。
 懐かしのピッカラ(おせんべ)を発見し、秒でカゴにイン。

 結局、98円均一のゴーヤ・舞茸とピッカラのみ会計。案の定、スーパーで約30分過ごす。

 ようやく帰宅…
 ここで座ってしまうと動けないことは百も承知なので、着の身着のまま台所へ直行。

 とりあえず舞茸をさいて、冷凍庫に放り込む。

 ゴーヤ、どうしよう。ボコボコのフォルムを見ながらゴジラを思い出す。とりあえず切らねば…
 半分に切ると、種が赤くなっている😨 検索すると、何やら熟すと種が赤くなるらしい。そして、甘くて美味しいとあるが今の私にはそのチャレンジ精神はない。とりあえず薄切りにしてレンジでチン。

 その間に味噌汁を作る。週末にカットし冷凍しておいたキノコと玉ねぎを鍋に投げ入れる。

 週末に茹でたオクラを適当にきる。
 土曜日から手つかずの長いもの皮を包丁でむく。ピーラーを出すのも面倒。ところどころむき残しがあるが、これを食べたとて死なない。すりおろしたいが、細かくたたく。ついでに梅干しも。
 ネバネバとぬるぬるのオンパレード&蒸し暑さで発狂しそう。味付けは、しょうゆオンリーで良しとする。

 同時に、沸騰してグツグツの味噌汁の火を止める。
 ゴーヤと入れ替えで、週末に炊いて冷凍しておいたご飯をチン。

 たぶんこの夏、私よりレンジとクーラーが一番働いている。電気代が恐怖。

 味噌汁に味噌をとく。優雅にお玉の上で優しく~とは言ってられないので、泡立つんじゃないかくらいの早さでとく。平日の味噌汁は、決まってダマが残っている。

 シンクに洗い物が残っているのが気になる質なので、早く椅子に座りたいが先に洗いまくる。

 もうひと仕事。明日の弁当を用意する。週末に作った人参マリネ・さっきのゴーヤ。冷凍ナゲットをまたまたチンして詰め込む。

(冷蔵庫とレンジの開け閉め、何回やってるんだか…)

 弁当のゴムパッキンを細い溝にはめる作業が、地味にやっかい。パッキンとの押し合いへしあいですんなりはまってくれない。外して洗わないとカビ誕生するし、ここは譲れない。

 19時くらいに台所に立って、20時前に椅子に座りやっと夕飯スタート。
 結局、夜ご飯は味噌汁・にんじんゴーヤサラダ・納豆・オクラと長いもの梅しょうゆ和え。メインはなし。

 こう見ると、超絶ヘルシーだがたいしたものは作ってない。また、平日ラクになるよう週末に作り置きや下ごしらえした食材があるのだが、なんだかどっと疲れた。

 20分で晩ごはんと謳っているレシピがあるが、あれは本当なのか。ゴーヤ苦みとれてない… あ~誰かの手料理が食べたい… と色々悶々としながら、ご飯にありついた夜だった。


 参加している共同マガジン「いりえで書く」8月のお題である “夏の嫌な思い出” でした。
 もちろん、作り置きに救われる夜もあります。 何事もほどほどに…


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