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望まない妊娠や中絶、友人に相談するかしないか。

もし、今、読んでくださっているあなたが、望まない妊娠で悩んでいたとしたら、

「家族や友人に相談するか」

というのは、大きなトピックだと思います。

なぜなら、私はすごく迷ったからです。

結論から言うと、2回目の中絶について、私は何人かの友人に相談し、結果として相談して良かったと思っています。

むしろ、相談しなかったら、私は精神的にもっと辛かったんだろうなと思っています。

1回目の中絶は、私が当時未成年であり、両親に必然的に知られ、(未成年は親の同意書がないと中絶手術を受けられません)

「絶対に他の人(母と父以外の人)に言うんじゃないよ。噂で広まるかもしれないから」

と強く言われました。私には兄弟がいますが、その兄弟にもバレないように両親が図りました。なので、多分私の兄弟は私が中絶をしたことを、もう3年前のことですが、知らないままでいると思います。

このように、日本では「セックス」もそんな気がしますが、「中絶」がタブーですごく悪いことのようなイメージがある気がします。

中絶をするような女性は、一般的に、すごく悪く思われるんだと思います。

だから私の母は、誰にも言うなと強く言ってきたのだと思います。その気持ちもすごく分かります。きっと、私のことを守りたかったからゆえの言葉だと思います。

だから、私は2回目の望まない妊娠をしてしまった時、本当にどうしようと思いました。

すごく不安で、怖くて、、

どんなに仲の良い人にもやはり打ち明けるのはとても難しく、ましてや家族には絶対言えず、

他の人に打ち明けるのは良くないと思いながら、

でも、本当に誰にも打ち明けずに一人で悩むのにはとても耐えられませんでした。

彼(胎児の父親)とは、

遠距離で、電話ではしっかり心情や悩みを話せたものの、やはり身近にいてくれるわけではないので、一人でなんとかしなきゃとずっと思っていて、すごくストレスを感じていました。

妊娠したことを、打ち明けられる存在が身近にいない(会えない)というのは、やはり孤独感を感じます。

一人で戦わなきゃと思って、すごく孤独です。

私は、本当に不安すぎて、彼以外にこの話を出来ないのは耐えられなかったので、

妊娠したことを話しても私を突き放さないような、友人4人と、私がとても信頼しているホストマザーに電話で打ち明けました。

意外と多いと思うかもしれませんが、人なのでそれぞれ考え方や、私への気遣い方が異なって、

その中でも手術の直前にも連絡を取ってくれた友人の存在は本当に大きかったです。

心から心配してくれたり、こまめに連絡をしてくれたり、すごく私の心の支えになりました。

なので、妊娠を打ち明けて後悔したことは全くありません。むしろ、私の精神的にも、人に打ち明けて良かったなと心から思っています。


1人、あるいは彼と2人で産むか産まないかを考えていると、やはり2人だけの意見に偏りがちで、

周りが見えなくなってしまうということを、感じました。

私の場合、彼に「産んで欲しい」と言われたことで、とても迷っていました。もちろん最終的な選択は私にして欲しいと言ってくれていましたが、

産むことの方が絶対良いというような彼と話していると、そっちに揺らいでしまいます。

そんな時に、やはり他の人の意見を聞くことは大切です。

産む、となれば本当に一生ものです。

産むことで、もしかしたら一生後悔するかもしれない、

そう考えると、他の人のあらゆる意見を聞いて、冷静になって人生について考えることをしないのは、

とてもリスクだと思います。

私は他の人に相談して、ある情報と出会いました。それがこういうような番組です。

これを教えてもらって、

すごく「はっ」としました。冷静になりました。

「あなたにはこういう風になって欲しくない」

その言葉は、私にすごく刺さりました。若いうちに子供を産んで、まだ未熟なまま母親になり、教育や仕事も十分に経験を積めないまま、子供を抱える状態。そして、男性ともうまくいかなかったり別れたり、すぐ別の相手にいったり、、

今産んだら、こういう未来が待っているかもしれない。

そう思うとすごく怖くなりました。本気で産もうかなとその時本気で考えていた自分自身に驚きました。


彼は、すごく真面目で、責任感も強く、子供が出来たら責任持って私とその子の人生を背負う、という考えの人なので、もしかしたら上手くいったかもしれません。

彼は例外だったとしても、一般的に、若いうちに子供を産むと大変な人生となることが多い気がします。

そんなことに、気づかせてくれたのも、私が一人で悩まず、他の人に相談したからなんだと思います。

また、私が望まない妊娠を相談しやすかったのは、

彼が、産んで欲しいと言ってくれたから

という理由もあります。

産む=彼と結婚する、ということなので、

そういう意味で、「今結婚するかどうか悩んでいる」というトピックで人に相談することが出来ました。

「中絶しなきゃいけないんだ」と打ち明けるよりも、

「今、結婚するか迷っている。」という悩みにプラスして、妊娠・中絶のことを打ち明ける方がずっと楽だと思います。

だから、彼のお陰で、幸いなことに私は人に相談しやすい状況だったんだなと思っています。

状況は人それぞれで、

中絶のことを打ち明けても

突き放さないでくれそうな友人がいるか、

というのもありますが、

私は意見が偏らないためにも、

自分が盲目なことに気づくためにも、

1人でもいいから相談してみることをお勧めします。

それは、あなたの為になります。相談できるというのは、精神的にあなたの支えになります。

1人だと本当に不安で、ストレスで大変な状態になってしまってもおかしくない状況になると思います。

私は、すごくその友人に支えられ、とても感謝しています。そして、その存在がすごく嬉しかったです。中絶なんかしてしまうような私でも、支えてくれる人がいるだけで温かい気持ちになります。

だから、もし私が中絶の相談を受けたら、手術の直前までこまめに連絡をして、手術後も支えられるように連絡をしたいです。その人の気持ちが分かるからこそ、優しく温かく支えてあげたいです。

本人はとても不安なので、もしあなたがそういう相談をされたら、気にかけてあげてください。同じ女性として誰に起きてもおかしくないことです。

中絶をしやすい環境と言ったら変ですが、

中絶をせざるを得ない人が少しでも生きやすい世の中になったら良いなとささやかながら思っています。







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