転職とは違う就活と、ついでに就職活動における志望動機の書き方

これを伝えても弊社的にはなんの得にもならないのですが、私個人としては就職時にめちゃめちゃ苦しんだ内容なので、ここで皆さんにノウハウを共有したいと思っています。先に、「ここで私が言うことは全部が全部正しいわけじゃないので、参考程度にしてください」とだけ言わせてください。私はただのマーケティング担当、コンサルタントじゃなければ責任も取れません。でも普通の人よりは履歴書とか面接とかについてよく知ってます。それでもよければ読み進めてください。

まず就職活動、「就活」が、転職活動とどう違うのかについて見てみましょう。と言ってもこれはめっちゃ簡単で、初めての仕事かそうでないか、の違いです。一口に説明すればこれだけなんですけど、企業から見たら「経験のある人を採用するかどうか」という違いが出てきます。そして経験が少ない人を採用するメリットはざっくりとこんな感じです。
・仕事を教えることでその会社のやり方に特化した戦力に育て上げることができる
・新卒一括採用が行われる日本では、割と乗り遅れちゃいけないイベント
・みんな探してるから優秀な人材も自ずと集まりやすい
・新卒なのでそんなにお金をかけずに運用できる
ここから読み取れることは一つ。

新卒には長く働いてほしい

と各社が思っているのです。


では今度は、志望動機について見てみましょう。転職活動の志望動機って、実はめちゃめちゃ簡単なのです。本音はどうあれ「スキルアップ」「正当な評価」「ワークライフバランスを充実させ」「自分の経験を活かして活躍できそうな」とか書いておけば良いのです。これは暴論ですけどね。でも基本的に自分の状況に合わせてこれらの理由を組み合わせて言い替えていけば、志望動機は簡単に書けるのです。

ですが就活ではそうはいかないのが実情です。就活生は経験もなければスキルもない、ワークライフバランスもないしそもそも自分がどういったことができて、どう評価されるのかの判断基準もないからです。何もないところから「お金」以外の理由を作り出すのは至難の業。ならどうするべきか。答えは一つです。企業理念を見るのです。

……ぶっちゃけ全部ここに書いてありますね。次いきましょう。

経験のない状態でもう一つ注意すべきは「物語性」です。人は共感ができる相手に入れ込みます。条件がほぼ同じ二人が一つのポジションをかけて競う場合は、より共感できる方を採用します。そして何が共感を呼ぶか?物語性です。

ここで大事になってくるのはどれほど会社について知っているか、です。特にその会社が提供する製品やサービスについて知っていることです。志望動機を書く前に、一度その会社が売っている製品を使ってみる、オンライン通販サイトのレビューを読み比べる、提供しているサービスならそれを体験してみるなど、「何を良いと感じたか」「他社と比べてどうだったか」をしっかり意識することが重要です。良いと感じたことは志望動機として素直に書くことができ、他社と比較しての一言を入れられればさらに踏み入った会話ができることになるからです。当たり障りのない「誰かの助けになりたいと思った」「多くの人の力になれると思った」では「なぜその会社なのか」の個性が出ません。自分の体験を物語として、「なぜ使おうと思ったのか」「使ってみてどうだったか」を伝えられれば、それだけで一歩踏み込んだ履歴書にすることができます。

もう一つ、志望動機のヒントになるのが「会社が何を求めているのか」を知ることです。これは半分以上が企業理念とか社長の言葉のとこに書いてあるんですけど、もう一つヒントになるのが「採用情報」です。どんなポジションが空いているのか、そこではどんな人材を求めているのか。ここを明確にしつつ、その上で「どんな人柄が面接官に好まれるのか」「この仕事に就くにはどんな資格が有用だろうか」と考えるのです。それを元に資格を取得したり、「自分のこのような知識がこの会社に貢献できると考えました」と書くのです。そしていざ面接の場では、社風に合わせた言動で良い印象を与えつつ、その資格に向けて勉強していることや、自分の応募するポジションに対して「この仕事ではこれとこれの資格が有用だと考えているのですが、他にどのような資格や勉強をしたら活躍できますか?」と伝えてみるのも良いでしょう。

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