BlackmagicDesign UltraStudio Recorder 3Gレビュー

 2020年7月にBlackmagicDesignより発表されたキャプチャデバイス UltraStudio Recorder 3Gを入手しました。
購入先はいつもお世話になっているトモカ電気さんです。

仕様

 旧製品のサイズそのままに3G対応し、接続方式はThunderbolt2(TB2)からThunderbolt3(TB3)に変更となりました。
詳しくは公式ホームページを参照して下さい。
https://www.blackmagicdesign.com/jp/products/ultrastudio/techspecs/W-DLUS-12

待ちに待った後継機

 以前のモデル「UltraStudio Mini Recorder」は2012年に発表されたモデル。通称ミニレコ。(8年も前に出てたのね…)
 現在では少し型遅れ感のある1.5G対応、端子はTB2です。
しかしコンパクトさと運用のしやすさから今でも中古相場はほとんど値崩れせずプロアマ問わず根強い人気があります。コンサートなどエンタメ業界はHD-SDIが現役なのでよく使われているのを見ます。
そのミニレコについに後継機が。
 「UltraStudioRecorder3G」はその名の通り3G対応、端子はTB3となりました。TB3の普及率も上がってきていますのでこれはありがたい。
 定価も3,000円ほど安くなりました。

そもそもミニレコを必要とする人

 安価にSDIをキャプチャしたい。これに尽きると思います。
多くのVJソフトやエンコーダーがネイティブでBlackmagicデバイスに対応しているなどの理由もあるかもしれませんね。
 単純にV-1HDなどのHDMIスイッチャーや他PCのHDMI出力をキャプチャしたいのであればUBS接続のものが安く出ているのでそちらが扱いやすいと思います。

外観

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 品名ラベルと接続端子がTB2→TB3になった以外は旧製品と同じです。

付属品

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いつも通り大した付属品はありません。
・ウェルカムカード
・SDカード(インストーラー)の説明 ※本製品にはソフトウェアインストール用のSDカードは付属しておりません
・DaVinciResolve 16の案内カード
・ステッカー

肝心のTB3ケーブルは各自でご用意下さい。

使用感

 バージョンアップや入力の設定などは専用アプリ(DesktopVideo)から行います。サイズも操作方法も変わらないので使い勝手は旧製品と変わりません。PCで接続してソフト側でハードを選択し入力されている信号を選択するだけなので特に迷うことはありません。
 ソフトによってはオート接続がありませんので、入力信号とフォーマットをぴったり合わせる必要があります。

良かったこと

 TB2→TB3変換が不要になり、3G-SDIが入力できるようになった。それだけで劇的に使いやすくなりました。
 また、旧製品で発生していたHDMIの赤色が階調によってノイズ混じりになる不具合も解消しておりHDMIのキャプチャとしても安定してきた印象です。

総評

 ミニレコに求めるのはお門違いかもしれませんが、せっかくTB3接続になったので次期アップデートでは12G対応やカスケード接続ができると非常にありたいなと…
 最近多い用途(OBSなどへのキャプチャ)を考えると1080p60 1系統で十分っちゃ十分ですが。
 8年越しのアップデートかつ配信需要の高まっているこの状況ですので、手っ取り早く1080p60でキャプチャしたい方は1台持っていても良いのではないでしょうか。

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