ありのまま
気持ちがあるようでないようで、どこへ向かうのか、その先は灰色の雲の渦の中。辺りを見回しても目を凝らしても、あるものは白と黒の影が織りなす中間でしかない灰色。
焼けつくように、抜け殻のように、跡形さえも残さず、潔い気持ちで閉じていく。
死んでゆく時があるように、自然のままに、身を任せて。
そしたら、また、新たな時が始まる。
昨日の自分を哀れむより、悲しみの傷を数えるより、こころが望むことを。儚げな、危うげな景色が哀愁をよんでしまうけど、そこにあるのは、自分だと。
素直に受け入れられたなら。
雲の切れ間に射す、光のように。まっすぐに進んでいける。灰色の雲の隙間から見える光に、偽りなどなくて、そこにある存在感を放つ。
いつか恋い焦がれた、天使の梯子、見つけられるように、今日だって、空を見上げる。ただそれだけできたなら、きっと、全てを受け入れて、強くなれる。
繰り返す出来事にも意味はあって、いつかわかる時は来る。苦しくても、悲しくても、そのこころの意味はきっと、わたしの中にある。
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