追求力
子どもの追求力は凄い。
“好き“にとことん没頭し、とんでもないスピードで吸収し、周りの大人を超えるほどの知識や技術を身に付けたりする。
先日、電車に乗った時の話。
先頭車両に乗っていた。
すると、ラジオが流れるイヤフォン越しに、車内アナウンス以外の声が聞こえた。
しかし、前後左右にお喋りをしている乗客はいない。
不思議に思い辺りを見渡してみると、驚愕の事実を目撃した。
その声の主は、小さな小さな可愛らしい幼稚園児だった。
なんとその子、よほど鉄道好きなのか、車内アナウンスを完コピし、車内アナウンスが流れるタイミングで一緒にアナウンスしていた。
もちろん、原稿も何もない。
ところが、駅名はもちろんのこと、英語のアナウンスまで一言一句正確に記憶している。
さらに、指差し確認やドアの開け閉めのチャックなど、車掌さんの動きを完全コピーし、窓の近くに立ってエアで車掌と同じ動きをしていた。
それは、中川家の礼二さんの車掌モノマネ並みのハイクオリティだ。
きっと、YouTubeで車掌さんの動画を見たり、何度も何度も電車に乗って覚えたのだろう。
一挙手一投足が、ほとんどそっくり運転席の車掌さんとシンクロしていた。
「好きこそ物の上手なれ!」と言うが、小さな小さな幼稚園児がここまで完璧にコピーできるとは、子どもの“好き“への追求力は凄まじい。
子どもの無限の可能性を感じた。
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