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外資系ゲームプロジェクトに転職したら一年で解散した話

はじめに

2024年のゲーム業界、色々と厳しい。ソーシャルゲームは中国市場に席巻され新規がなかなかヒットしない。
コンシューマーも国内で元気で目立ってるのはカプコンやフロムソフトウェア……くらい?
そんな中、ここ数年外資系企業が日本に進出し、日本の優秀なゲームクリエイターを高額な年収で青田買いしている状況があります。

外資系企業には確かに夢があります。コンシューマー系IPがないので新規を作れる可能性が高い、高額な年収、組織が新しいので古い会社にありがちなしがらみが少ない、などなど。

私も外資系企業に転職し年収が大幅にアップしました。日本ではあまり知られてない会社ですが、海外ではそこそこの会社。日本のクリエイターの力を使って新規IPを作りたいというよくある話でした。日本撤退はありえない、大規模予算を投じての進出でした。が、なんと1年でスタジオ閉鎖
多くのメンバーが路頭に迷うことになりました。
ただ私は色々と対策をしていたこともあり、なんとかなりました。
そして、私の周りでも30代中盤以降、キャリアがそこそこある人たちが次々と外資に転職していますが、「解散した」といった話は実際かなり最近聞くようになりました。

ここでいう外資系とは外資の子会社だけでなく、外資に出資による新スタジオなんかも含まれます。有名クリエイター達が解説したスタジオだと話題になりますが、話題にならない小さなスタジオも結構立ち上がってるみたいです。

これから外資系ゲーム会社に転職を考えてる人向けに私の体験談や対策、迷った際に使える思考法などを語りたいと思います。

★注意★

外資系の日本スタジオに転職することをおすすめしないという意図の記事ではなく、そういった会社に転職することは大きなメリットとリスクが同時にあるため、ある程度の対策が必要だ……という意図の記事となります。


日本撤退は絶対に無いという約束は当てになる?

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