見出し画像

1891/9/17 メルボルン・パンチ誌

社会欄

オリンピアンズは、金曜日の夜、ホークスバーンのトライ協会ホールで、同協会の資金援助のため、初めての演劇公演を行いました。多くの観客が集まりました。会場で最高の演出をみせたのは、F. ウィンダム=ヒル氏が『マーティン=チャズルウィット』を巧みに脚色した『ティーポットの戦い』です。セイリー=ガンプ役のA. R. エイトン嬢とベッツィー=プリッグ役のF. ピアース嬢が素晴らしい演技を見せ、場を盛り上げてくれました。『覚醒』では、俳優たちはあまり満足していませんでした。このシーンは、未成熟なアマチュアクラブにとってはあまりにも野心的でした。この場面は、「リヨンの女」という、優れたプロの手でも解釈が難しい作品の場面であるだけに、より強く印象に残ります。プログラムの最初の部は、F. M. アレクサンダー氏による『ユージン=アラム』の朗読、最後の部は茶番劇『下宿人とペテン師』で、この作品は他の演目に比べて幸せな結末になりました。初舞台ということで、かなり余裕を持って臨まなければいけませんが、もう少し時間が経てば、より良い舞台で、このクラブはより良い演技を披露してくれることでしょう。
1891/9/17 メルボルン・パンチ誌

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?