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#109_自粛期間中の「自分磨き」の是非

昨日の記事で触れた、直近の「なう」で、「コロナで仕事を自粛している間、時間があるということで英語を勉強したりとか、映画を見たりとかする風潮があるか、あれはどうなのか」みたいなお題がありました。

たしかに、そんな空気はあるような気がします。要するに、この大変な時に、せめて時間があるなら少しでも成長したい、「自分磨き」をしたいという感覚。

すごく短絡的な感想ではありますが、私たち日本人はほんとうにまじめだな、と思います。これだけ大変な時でも、できることがあればきちんとして、将来に備える。こういう感覚があればこそ、日本は安全な、秩序のある社会を維持してこれたのかと。

一方、それが別の方向に振れると、去年のトイレットペーパーとかティッシュとかの買いだめになるようにも感じます。そういう「まじめさ」を尺度にすると、「買いだめ」は個々人の行動として非常に合理的ですので(合理的だからこそ、なくならないわけです。)。

結局、そういった勉強とかの「自分磨き」が、自分の意思に基づく内発的なものかどうか、ということであると思います。もともと意欲があり、時間の制約でできなかったものができるようになったのなら、それはいい機会になりましたねということなのでしょう。他方、何だかそんな空気だから、という同調圧力によるものならば、それは「なう」でも語られていたように、違和感があるということだと思います。

(なお、そもそもですが、今の話はコロナの影響でヒマになったことが前提ですけれども、この前提はヒトによって全然違うような気がします。在宅になって周囲の動きが鈍くなったので、管理だけでなく結局自分でも手を動かさざるを得ず、死にそうになっているマネージャー層の話をけっこう聞きますので…)

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